イライラに困っている子どものためのアンガーマネジメント スタートブック──教師・SCが活用する「怒り」のコントロール術

著者 :
  • 遠見書房 (2018年10月30日発売)
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感想 : 3
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全体的に大河原美以先生の内容と共通する印象です。感情の社会化が原理原則。
まとまっているため、とても読みやすいですし、振り返りができました。
タイムリーにも、我が子が最近年頃なのかなんなのか、今まであまり不平不満を言わない朗らかな子だったのに、新年度を迎えてからネガティブワードがとても増えてきました。クラスメイトほぼ嫌いだの、担任に対する評価もとても厳しいです。
あまりにグチグチ言うし、楽しい毎日を送って欲しいとの思いから、「相手の立場に立って、もしかすると相手はこう思ったのかもと想像しなさい。粗探しばかりしないで。」と言うと、しばらく黙っていた子どもが
「どうしてただ言ってるだけなのに、正そうとしてくるの?聞いてほしいだけなのに」と泣いてたのがつい昨日の話です。。。
ネガティブ感情をただ受け止めてあげればいいと、この本で再確認。
ただ、愚痴りたい気持ちも分かるけど、一面的にしか物事を見れない人にはなってほしくないし、どうしたらいいのかと迷います。
でもたぶん、子どもはよく分かっているし、今後分かっていくことだから、信じてあげればいいのかもしれません。「腹が立つね、嫌だったね」って聞いてあげたいと思いました。反省。
色んな感情があって間違いじゃないよ、感情はたくさんあるよって話し合っていきたいと思いました。
実際、私自身が日々色んな感情で溺れそうです。
つくづく自分のことを認めて、子どものことも認めようって思いました。

そう言えば、子どもがクラスメイトほぼ嫌いと言いながらもこの一年の目標は「友達みんなと仲良くすること」と寝る前に言っていました。心が揺れ動いているんだろうし、他者を意識しだしてる証拠だなって思いました。親じゃなくて、友達関係に心が向き出した。これも成長の表れかもしれないと思い、目頭が熱くなります。去られるために私はここにいるんだと覚悟し直しました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月10日
読了日 : 2023年5月10日
本棚登録日 : 2023年5月10日

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