- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866214511
作品紹介・あらすじ
世に溢れかえっているストレス解消法。お酒、運動、映画鑑賞、人と話すなど、その方法はさまざま。でも心を軽くするつもりで試しているのに、逆効果になってしまうこともあります。「お酒を飲んで忘れようとしたけど飲み過ぎて罪悪感」「気分転換に運動をしたら逆に疲れてしまった」「泣ける映画を見たら余計に悲しい気持ちに……」ストレスを解消するはずが、むしろ悪化してしまうこともよくあるでしょう。これはストレス解消法の「正しい」使い方を知らないからです。ただお酒を飲めばいいのではなく、ちょうどいい飲み方が知る、映画を見るにも、悲しい涙より嬉しい涙を流せるものを選ぶなど、ストレス解消法には正しい使い方があります。本書では多くの人がなんとなく捉えているストレスの正体、そしてその正しい解消法を解説。「何をしてもストレスが減らない」と悩む人たちに新しいストレスとの付き合い方を提案します。
感想・レビュー・書評
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私自身、ストレスを受けやすいし溜めやすい方だと思ってるので、本書を読んでみたわけですが…
目新しいことはあんまりなかったなぁ…という感じです。
ただ1つ、
【期待しないのではなく、期待の仕方を変える】
というのはいいかもなぁと思いました。
こうしてくれるはず、と相手に期待をして
それが返ってこなかった時にストレスを感じるのなら、期待の仕方を変えよう。
相手の力量や性格等々から
【これくらいしてくればいいかなー】という
自分の見通しに対して期待をするように変える。
もし見通しが外れても、見通しが外れたなって思うだけで済む。
これは面白い発想だと思いました!
期待するからいけないのなら期待しなければいい
という100か0か思想ではないところも
メンタル面的に楽になりそうです。
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タイトル通りの内容なのだけど、焼き増し感が否めない。今までにすばらしい書に出会いすぎなのか…?
p.91 最近の研究では、何もせずぼーっとしている状態の時は、デフォルトモードネットワークと言う神経回路が活発化し、むしろ脳が疲れやすくなると考えられています。DMMは自動車で言うアイドリングに例えられていて、完全にエンジンが切れているわけではなく、いつでも動き出す準備ができている状態。エンジンもかかったままなので、DMMが活性化しているときは、脳の60から80%のエネルギーが使用されていると言われています。
DMNが活性化していると、一切稼働していないときよりも脳が迅速に反応できるため、危機管理や新しいアイデアを生み出すのには効果的だと考えられています。
また、DMNは体のリラックスや記憶の整理にも効果があるため、必ずしも悪いものとはいえません。しかし、その分脳のエネルギーは使われているので、「体は休まっているけれど脳の疲れは取れない」という状態に陥りやすいのです。
みなさんも、休日に何もせずゴロゴロと過ごしていたのに、何となく疲れが取れた感覚がしない、という経験はありませんか?これは何もせずにいることでDMNが活性化し、脳が疲労して疲れも取れない、という現象が起こっていると考えられます。
また、DMNが活性化していると、さまざまなアイデアが入ってくる反面、余計な情報が生み出されるリスクもあります。何もしないでいると、どうでもいいことを考えてしまったり、不安が強まったりすることもあるでしょう。これもまさにDMNの弊害といえます。
特に嫌なことが起こった後やストレスが溜まっているときには、DMNによってマイナスの思考が強まる可能性が高くなります。そんなときは、ぼーっとするよりも何かに集中する時間を確保するようにしましょう。
そのため私も精神科の診察のときには、うつ病で休職が必要な人にも家でぼーっとしたりゴロゴロしたりするのではなく、空き時間は散歩や軽い作業など何か集中できることに充てるよう指導しています。
DMNは悪者ではないので0にする必要はありません。ただ、知らないうちに疲れを溜めてしまわないよう、今は何かに集中するとき、今は体を休めてあげるとき、など心と体の休息のタイミングを意識的に切り替えられるようになりましょう。
p.121 自分のなりたい性格の人といること。人は周りの環境に大きく左右されます。生まれ持った性格は人それぞれでも、周りの環境によってその人の性格や行動が変わる例はよくあります。元々おとなしい性格なのに素行の悪い集団と仲良くなってから非行に走るようになった、勉強嫌いだったのに周りに真面目な人が多いから勉強習慣がついた、遊び人だったのが家庭を持ったら驚くほど落ち着いた、など思い当たる点もあるでしょう。
人格は幼い頃に形成されるイメージが強いと思いますが、学生時代よりむしろ社会人のほうが自分で周りの環境をつくり上げやすいので、大人になってからも性格を変える余地はあるのです。特に今はSNSやインターネットの発展でコミュニティを探してつながるのも簡単になりましたよね。それらも駆使して、なるべく自分が理想とする性格の人が周りにいるような環境に身を置きましょう。
「あなたは、最も一緒に過ごす時間の長い5人の友達の平均になる」という言葉を聞いたことはありますか?そのくらい周囲の環境の影響は大きいものです。自分を変えたいと思う人は、そう願うだけではなく、本気で行動や環境を変えたら実現できることを覚えておいてください。
p.165 それは精神科業界では有名な話ですが、鬱状態がひどいときの旅行を始めとする気晴らしは禁忌とされています。理由は2つあって、1つ目は単純にその行動が心身の負担になるからです。鬱状態がひどいと、そもそも意欲が低下するため、外出面もも鳴りません。その状態で普段行かない場所に行ったり、現地でやることを考えたりするのは、精神的にも負担になる事は想像しやすいでしょう。2つ目は普段よりも楽しめないことに気づいていっそう落ち込むからです。普段できていたことができなくなるのは、思った以上に精神的なダメージになります。鬱状態だと家事ができない、外出ができない、人と会えない、などができないことが増えますが、それは楽しむことも同様です。本来楽しめるはずのことが思ったようにできないと、より自分を責めて落ち込みます。皆さんも何か気になることがあったときに、目の前のことを楽しめずに落ち込んだ経験がありませんか?病状はにもつながるため、鬱状態の時は基本的には休養し、できることを少しずつ増やしていくことが基本になります。
そもそも鬱状態がひどい時は旅行なんかしないのでは?と思う人もいますが、この話は自分の意思で決めた旅行だけに当てはまるわけではありません。鬱状態だと元気もなく塞ぎがちなので、時に周りの友達や家族が良かれと思って、旅行に連れ出すことがよく起こります。誘っている場合に悪気は無いのですが、それがいっそう状態を悪化させてしまう可能性があるので、皆さんも知識として鬱状態の時に気晴らしを避けることを覚えておいてください。
病院を受診していない場合は、一時的な落ち込みなのか鬱状態なのかわかりづらいと思います。そんな時は普段楽しめているはずの気晴らしを楽しめているかどうかで判断すると良いでしょう。 -
まずはストレスを溜めないように考え方を変えていきたい。
嫌なことでもメリットを探して
人のせいにしないように。
ストレスが溜まってしまった時は
自分の出来事からドラマや映画の中の出来事へ
頭の中を切り換えて沈むことも有効な解消法。
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Kindle unlimited あまり参考になるものは無かった。
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現役の精神科医でYouTuberとしても活躍されているメンタルドクターSidow先生による著書。
文章量も程よく読みやすいけど、ストレス解消法として特別新しい発見はなかった印象。
個人的にはYouTubeで観ているほうが、わかりやすく説得力がある気がした。 -
一般的なストレス発散方法のメリットとデメリットが書いてあり、改めて正しいストレス発散法について考えることができいい機会になった。ただ目新しいものはないため、心がとても落ちている時にリマインドとして見るのはいいかも⚪︎
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あまり響かなかった。
・できるだけネガティブな予測を立てておく
・健康的な生活を送る
・忘れようとはせずに別のことを考える
・苦手な理由を掘り下げて考える
・行動と環境を変える -
穏やかな文体で読みやすいが当たり障りのない文章で主張が少ない。悪く言うと中身がない。
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メンタル回復のハウツー本と同じことをやっても、あなたに合うかどうかは分かりませんよ。自分に合った方法を考えましょう。簡単に言うとそんな事が書いてあります。
メンタル落ちた時はそんなことも考えられないから、元気な時にセルフマネジメントできるように自分の取扱説明書を作っておいた方がいいな、と思いました。 -
タイトルと装丁に惹かれて購入。
タイトルがピークだったかもしれない。
スタンフォード大学教授のストレスの本、アンデシュハンセンの本辺りをはじめ、ストレスや脳に関する本を読んできたので、この本の内容もスッと入ってきて理解でき、復習のような感じがしました。
内容の濃さは感じませんでしたが、おそらく、上記に挙げた本の内容を把握してあえて重くなりすぎないようにこの本は書かれているように思えます。とっつきやすく、というような。
ただ人それぞれ受け止め方や、身につけ方は異なると思うので、この本の内容が軽いかも、言葉が入ってこないかもという場合は、スタンフォード大学教授のストレスの本や、アンデシュハンセンの著作をお勧めしたいです。
unpisさんイラストかと思ったら違う方でした。