インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学

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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866471419

作品紹介・あらすじ

無気力、集中力不足、不安感、うつ…
原因は“ポルノの見すぎ”かも?

インターネットポルノ視聴が脳と体に及ぼす影響を解き明かす。
ステイホームでインターネット時間が増える今こそ読みたい、脳と中毒の関係。

「ポルノ断ちがぼくの必要としていた抗うつ剤だった。9ヶ月前のぼくは、25歳の大学中退者で、仕事も大嫌いでうつだった。ポルノをやめて数ヶ月後、スーパーパワーが手に入った。(略)まだ下り坂はあるけれど、何をする気力もないとか、自殺したいとかいうのはまったくない。秘訣? 過去1ヶ月でインターネットは、1時間も使ったかどうか。全部自腹になるけれど9月からはまた大学にも行くことにした」
(本文より)

〈目次〉
はじめに――ポルノ中毒克服の鍵は「脳の中」にある

第1章 ポルノのドカ見が不安、集中力不足、うつを引き起こす
・だれも口にしたがらない問題
・別のポルノ実験
・研究におけるポルノ利用排除
・ポルノ利用を除去する研究の結果は?
・研究のむずかしさとその結果
・ありがちな症状
・人生を阻害、抑えられなくなる
・セックス中に射精できない
・性的遭遇での勃起不安定
・馴染みのない早漏
・怖じ気づくようなポルノフェティッシュ趣味
・本物のパートナーに魅力を感じなくなる
・恋愛への影響
・社会不安、自尊心
・集中できない
・うつなどの病状

第2章 暴走する欲求
・新しいもの、新しいもの、もっと新しいもの
・超常刺激
・性的興奮と中毒性ドラッグは神経機構が同じ
・普通の満足をオーバーライド
・性的条件づけと中毒はどちらも増感から始まる
・脳の反撃――諸刃の剣
・性的条件づけと思春期
・変態モノへの移行
・さらにポルノ起因の性障害について
・ポルノ中毒
・でもポルノ中毒なんて存在が認知されていないのでは?
・どこで一線を越えるのか
・原因と結果を切り分ける
・誤診されているポルノ利用者はいるだろうか?

第3章 ポルノを絶って人生をとり戻す
・推奨される提言
・ストレスを抑え、自制心と自分のケアを改善
・態度、教育、心の支え
・再起動での困難
・ありがちな落とし穴
・よくある質問

さいごに
・誤情報の科学を理解しよう
・守旧派の逆襲
・教育――でも何をだれが教える?

さらに学びたい人のために

感想・レビュー・書評

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  • インターネットポルノは、脳が変化し、中毒化するようです。
    そのことで、自信喪失、集中力低下、苛立ち、等々様々な影響がでるそうです。
    ぜひぜひ読んでみてください。

  • ●個人的命題「オナ禁の効能」
     
    人生は短く、自慰する時間さえも惜しい、とふと思う。しかし、ついついやってしまうのが男の性。気づけば1日○回も…。その時間を何かもっと有意義に使えたら…と涙を飲むことは少なくない。
     
    しかし、オナ禁することで人体に○ ○の効果がある(脳の回転が爆速になったり、やる気が増し増し、エネルギーが充満)など科学的根拠があったら、自慰行為を減らすことをなんとかがんばれそうな気がする。そういうわけで、そんな情報を常日頃探求していた。
     
    その卑猥命題センサーにひっかかる、面白そうなタイトルではないですか。
    本書に上記の答えが書いてないか、手に取りとる。
     
    ●結論
     
    オナ禁の効能は書かれていなかった。泣
    ただ、インターネットポルノ(以下インポル)を止めるといろいろメリットがある、その内容は興味深く勉強になった。
     
    クリックひとつで、超絶美人の超常刺激を得られるインポル。
     
    もしあなたが、パートナーとの行為で不具合が生じて、かつあなたがインポル愛好家であれば…。インポルの超刺激で慣れてしまっていることが可能性としてあります。インポルを見るのを1週間やめてみましょう。そうすれば、中学生のようにあれが復活する。インポルを見すぎると、現実の女性に不感症になるので気をつけましょう。

    バーチャルの異性にうつつを抜かしても一文にもならない。インポルを捨てよ町へ出ましょう、といった趣旨の本です。
     
    あと翻訳読みづらい、といった意見が気になっていたんですが、特に問題はなかった。わかりやすい日本語表現かどうかはよくわかりませんが、右から左に誤植なく、問題なく簡潔に和訳された文、という印象です。
     
    命題の明快な回答は残念ながら得られませんでしたが、面白い本でした。

    以下は本書抜粋、インポル止めるとTips

    ◉なぜ我々は次から次にクリックしてその日最高の女性を探すのか?
    (P12)
     ポルノが自分たちの脳の原始的な欲求メカニズムを乗っ取ったことを理解したのだった。こうした古代脳構造は人々を、新しい伴侶への魅了といった進化的に有利な行動へと促し、これで近親相姦が避けられる。

    ◉インポルの弊害、対策とその効果
    (P13)その多くは極度の性的機能不全(不感症、勃起障害、本物のパートナーに魅力を感じられない)のために助けを求めていた。

    (P39)イスラエルの症例研究では、パートナーとのセックスへの異常な欲望低下、フェティッシュ、射精障害に苦しむ男が治療を求めてきた。性的介入は、ポルノと自慰を6週間控えるよう求めた。8ヶ月後、この男性は性欲向上、成功したセックスと射精、「良い性的な行い」の享受を報告した。

    (P40)2016年にヨーロッパの研究者が、No Fapのネットポルノ拒否者たちによる一時的なポルノと自慰断ちの影響について、先駆的な調査を行い、その結果速報を行なっている。その結果によると、ポルノ断ちは以下の結果をもたらす。
     1.報酬先送り能力の向上
     2.リスクを取る意欲が高まる
     3.愛他的になる
     4.外向的で、良心的になり、神経症が減る

    (P44)例えば、ある元ポルノ利用者はこう述べる。
     ・コミュ障の大幅な改善ーー自信、目を合わせる、上がらずに会話できる、滑らかさ等々
     ・全般に活力向上
     ・頭がはっきりして鋭くなり、集中力も改善
     ・もっと生き生きした表情
     ・鬱が軽減
     ・女性と付き合いたいという欲求
     ・自然な勃起が戻った

     別の男はポルノ利用中の自分自身についてこう語る。
     ・友人たちと疎遠に。人付き合いをやめて部屋にこもり自慰していた。
     ・家族は無条件に愛してくれたが、私と一緒にいるのは嫌がった。
     ・仕事や大学での講義に集中できなかった。
     ・ガールフレンドなし。
     ・人付き合い全般に凄まじい不安。
     ・みんなに上の空だと言われる。

    ◉セックス中に射精できない(P49)
     長年のポルノ利用は各種の性的症状を引き起こす。
     ・かつて見ていたジャンルのポルノ
     ・これまでの自分では考えられないフェティッシュが生じる
     ・ポルノ利用が本当のパートナーより興奮する
     ・ペニ○が鈍感になる
     ・性的パートナーでの性的興奮が減る
     ・挿入またはその直後に硬度が失われる
     ・挿入するセックスに刺激を感じなくなる
     ・勃起維持やパートナーへの興味維持のためにポルノを想像しなければならない

    ◉怖気付くようなポルノフェティッシュ(P62)
     “インターネットポルノを見る前は、変なものには興味がなかった。単に同じ歳くらいの本物の女の子にしか興味はなかった。いまや巨乳、巨乳ライブ、母子相○、奴隷、異性装束、デブ、ヤセ、ティーンが好きだ。かつてバイセクシャルビデオ(女性1人、男2人)を数秒見て、あの「禁断」的な気分がし始めたけれど、無理に見ようとせず、それを見てオナニーもせずにビデオを替えた。それは僕が敢えて見ようとしなかったからだ。でもハマったポルノは全部敢えて見たやつだ。ババ専ビデオを敢えてみたら、今頃お気に入りになってたかも。“
     
    ◉本物のパートナーに魅力を感じなくなる(P73)
     2017年に、研究者は高水準のポルノ利用は、性的興奮で人間よりポルノを好む嗜好と相関していると報告している。
     
    ◉新しいもの、新しいもの、もっと新しいもの(P92)
     ドーパミンは目新しいもので急増する。新しい車、新作映画、最新デバイス……みんなドーパミンを求める。ドーパミンが急落するとワクワク感も消える。上の例だと、ラットの報酬回路は現在のメス相手ではますますドーパミンの放出量を減らすが、新しいメスだと大量のドーパミン放出を行う。
     インターネットポルノは特に魅惑的だ。ワンクリックでいつも目新しいものが出てくるからだ。新しい「相手」かもしれない。見慣れない場面、変な性行為、或いはーー好きなものを想像して欲しい。人気あるポルノチューブサイトは、何十もの違ったビデオやジャンルをあらゆるページに表示している。そして人を無尽蔵の性的目新しさで圧倒する。
     タブをいくつも開き、何時間もクリックを続けると、狩猟採集民だったご先祖が生涯かかっても体験できなかったほどの新しいセックスパートナーを、10分毎に「体験」できる。

    ◉性的興奮と中毒性ドラッグは神経機構が同じ(P100)
     性的な興奮と射精は、他の自然報酬のどれよりも高いドーパミンとアヘン類の水準を生み出す。ラット研究によれば、性的興奮で生じるドーパミン水準は、モルヒネやニコチン投与で引き起こされるものに匹敵するそうだ。

    ◉インポルを絶つためのアドバイス(P151)
    ・ポルノを全て削除(バックアップ、URL、HDD)
    ・家具の配置換えをする(オナニー椅子を捨てる)
    ・日数カウンターを使い、ゲーム感覚で行う
    ・日記をつける
    ・運動や有益なストレス活動をする  
    ・外に出る、公園を散歩する
    ・人付き合い
    ・瞑想する

  • アプリインターネットポルノという21世紀の麻薬。タダで手に入り、無限に摂取でき、人目につきにくい

    【感想】
    ■インターネットポルノは、特に男性において、その性的機能やメンタルにダメージを与える。そして、周り回ってパートナーとの性生活の満足度も下げることになる。本書を読んで分かったのは、インターネットポルノの問題は、消費している個人の問題だけに収まらない、ということ。インターネットポルノは男性の性的機能に悪影響を与えることになる。それを、本人自身が素直にパートナーに「ごめん、実はポルノの見過ぎが多分原因で遅漏なんだ」と伝えることができ、お互いに解決に向かえるなら、いいが、必ずしもそういうケースばかりではないだろう。営みを繰り返すさなかで「何か上手くいかないな..。」ということを繰り返してしまったら、パートナーは「私が下手なんだ」というように自信を奪ってしまうかもしれない。インターネットポルノは、そういう意味で、間接的にパートナーにも悪影響を与えるものだ、というコトが理解できた。
     インターネットポルノはかなり危険で、人生の楽しさ、面白さを奪う可能性があるものだって、ずっと分かってはいたけど、なかなか、やめきれなかった。本書は、辞めるためのふんだんな理由を提供してくれる。まだ、ポルノ依存症やその害についての研究は少ない。その中で、本当に、よくこのような本を出してくれた、とおもう。
     
    ■センシティブな投稿談が多く、かなりパンチの効いた本になっている。実生活へのインパクトがかなり大きい本だし、日本語ではポルノ依存症に関するまとまった文献が少ないので、☆5!
     
    ■本書で紹介されていたOpen DNSという仕組みが神。無料で色々なポルノサイトをブロックすることが可能

    【本書を読みながら気になった記述・コト】
    ■インターネットポルノの利用は、極度の性的機能不全(遅漏、不感症、勃起障害、本物のパートナーに魅力を感じられない)を引き起こす
    →ポルノの消費を止めると、遅漏やEDは改善する

    ■ポルノの定期的な消費が大なり小なり報酬系をすり減らす

    ■ドーパミンでは人は満足できない。ポルノを観ていると、脳は「もっとだ。もっとだ。」と言い続け、満足せずによりもっと探し続ける

    ■「女性とベッドに入って、勃起しようとして必死でポルノ画像を思い出そうとしている自分に気がつくまで、わが身に何が起きているのか完全には理解していなかった。ありがたいことに、ポルノ以前に健全なセックスの長い基盤があったから、何が起きているかわかった。」

    ■「アル中にとって、使えるキューは酒場の横を歩いたりビールの匂いを嗅いだりすることなどだ。ヘイロン中毒者にとっては注射器かもしれない。ポルノ利用者にとっては、スマートフォンを見ることだったり、ポルノサイトの名前をみたりすることだ。キューが活性化されると、増感した神経経路は報酬回路での電気活動を急増させ、無視できない量の渇望をつくりだす。
     これはすべて無意識のうちに起こる。わかるのは、自分が圧倒的にポルノ鑑賞の『必要性』を感じたといういことだけだ。それは生死に関わる問題のように思え、他のあらゆる決意が放棄されてしまう。」

    ■性的興奮と中毒性ドラッグは神経機構が同じ

    ■「脱感の証拠は穏健なポルノ利用者にすら見られている。
     ドーパミン低下は以下と関連付けられている
    ●性行動の減少、元気のない勃起や射精の一因
    ●思い切った行動の減少と不安の高まりと同時に、怒りの過剰反応傾向、それらが社交性意欲の低下をもたらす
    ●集中力欠如、これは集中力低下と記憶問題の原因になる
    ●やる気欠如、前向きな予想の欠如。これは無気力、先送りにつながり、うつの一因となる」

    【本のエッセンスを抽象化すると】
    ポルノを辞めて、人生を再起動しよう

  • 【評価が低いのは翻訳者:山形浩生のせい】

    ネット時代に生まれた新たな健康問題にフォーカスした本として大変興味深い・・・
    のに、日本語訳が致命的にひどくて、すべてを台無しにしてしまっている。よくもここまで苦痛を与える文章を書けたものだ。

    これほどひどい翻訳をする人は誰かと調べたら、山形浩生という翻訳家で、過去にはジェイン・ジェイコブス「アメリカ大都市の死と生」やトマ・ピケティ「21世紀の資本」などの名著を手掛けたとのこと。確かにどちらも過去に読んだことがあり、そしてどちらもあまりの日本語訳の読みづらさと分量に精読するのが苦痛で、飛ばし飛ばしに読んで終えたという残念な記憶がある。

    こいつが戦犯か。

    さらに調べるとnoteに山形浩生のエッセイがあり、そこでは自分の翻訳について「私の訳は正確である。読みにくいというのなら、それは原著の文が悪いのだ」といった言い訳をしていた。
    とんでもない発言だ。
    英語の文章に対して、同じ意味を持つ日本語訳は複数のパターンが候補として挙げられる。その中で文脈や原著のイメージを活かして一番最適な訳を選択するのが訳者の力の見せ所である。なのに山形浩生は、その努力を一切放棄して、しかも原作者に責任転嫁までしている。
    そもそも、翻訳ではないこのnoteのエッセイですら読みづらいのだ。つまり山形浩生という翻訳者は、大量の英語を素早く機械的に日本語に変換する能力が高いのかもしれないが、ひとに読ませる日本語を作る能力については、著しく低いのだ。

    山形浩生氏には、早く翻訳の仕事から引退してほしい。氏のオリジナル作品なら手出ししなければ済むだけだが、翻訳だとよほどの古典的名著でない限り、この悪文の日本語訳本が後世に長く残ってしまうからである。これは日本人にとって不幸でしかない。

    ジェイコブスもピケティも、あらためて別の訳者の手掛けた訳で出版されることを望む。

    この作品に罪は無いが、翻訳者への怒りをこめて★マイナス2つ。

  •  依存症の一形態.性的依存症の実態について詳しい一冊.インターネットとパソコンスマホの普及により,脳の回路が変更されやすく制御系が整わない若年層から,現実上の障壁やブレーキが取り除かれアクセス容易になった結果として上の世代までに影響を与えている.
     基本の依存構造ならび症状は他の依存症と共通である.制限や障壁なしでの「快」刺激による脳の回路と機能の変化.症状として現れる耐性・離脱・渇望の身体精神依存,コントロール障害,記憶との条件付けによる偏向,不適切学習により獲得される不適応行動など.
     性的依存症特有の障害には,性の対象や方法に逸脱が発生するパラフィリア障害と性的行動が過剰に反復される強迫的性行動症が主たる二つである.対象の逸脱は子供を性的対象とする小児性愛,特定の物体やシチュエーションに性的欲求を抱くフェティシズムなどがある.方法の逸脱は窃触障害(痴漢),窃視(盗撮覗き),露出障害,同意なしの性的行為(強姦)など,許容されるべきでない一線を画する行動を含む.当然これらの行為は犯罪であり厳格な処罰と同時に回復訓練の必要がある.強迫性行動症は過剰な自慰行為,浮気,ポルノやアダルトサイトの視聴,風俗店通いなどが相当する.これらは法律よりは社会規範からの逸脱や自己資源(時間,お金,労力)の過剰な浪費が主たる問題となる.
     重度の性的依存症ではコントロール障害と不適切学習により日常生活に様々な困難が発生する.また記憶と条件付けの歪みは恋人・夫婦間のセックスにおいて障害を引き起こす. 
     インターネットとスマホの普及によりアクセスが容易になり,偏向したポルノに触れる機会が多い.その環境と習慣は容易に私たちを依存症へと誘うだろう.大人でも現実というアクセスへの心理的障壁がなくなり囚われる.脳回路の制御系が未完成で衝動性や好奇心旺盛な若年層であれば尚のこと.私たちは現代の日常習慣に組まれている様々な依存症への下り坂に注意を払わなければならない.

  • 実は密かに大問題を抱えている一つに関するもの。

    ぶっちゃけ、第3章を読めば十分な気がする。第二章までは文章自体がまどろっこしすぎるのと、めちゃくちゃわかりづらい。似たような内容が何度も出る。

  • 期待していたよりも面白くなかった。
    翻訳のせいもあると思うが読みにくい。
    要するにネットポルノは、薬物と同じ中毒性があるから一切やめた方が良いという。

    特に思春期の頃にネットポルノにはまってしまうと、かなり深刻になり、通常のセックスができなくなってしまう可能性もあるから、出来るだけ近付かない方が得策。
    とは言っても若者は見てしまうと思うからどうしたらいいものか。
    これからの時代、少子化はますます進むかもしれない。

  • 無茶苦茶おもろそう

  • 表紙に折り込まれている”インターネットポルノ中毒は裸やエロスに対する中毒ではない。画面上の目新しさに対する中毒だ。”の言葉が読み進めるごとに刺さってくる。どのような人であっても多かれ少なかれ欲求はあるはずではあるが、インターネットのサジェスト機能によってより自分に心地よい情報ばかりが流れるようになりつつある昨今、加えて性的刺激を与えられるポルノは確かに中毒性が高いと感じた。
    実際にうつ病なども引き起こす事例や、汚い言葉も含め訳されている本文の体験談などによって危険性をより認識した。
    ポルノにかかわらず、大量の刺激を受けるインターネットの利用(youtubeなど)には気を付けていきたい。

  • インターネットが出来るまではポルノなんてビデオレンタルで見るしか方法がなかった。

    でも今はパソコンどころかスマホひとつであらゆるポルノを見ることが出来る。
    そしてその影響によるEDが世界中で広がっているとのこと。

    これはかなり深刻な問題であり、自分には関係ないと思わず男性はもちろん女性も読んでおいて損はないと思います。

    非常に興味深い内容でした。
    おすすめです。

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著者プロフィール

人間の病理学、解剖学、生理学を長年教えており、中毒と交配、絆の神経化学にずっと関心を持ってきた。2015年には性的健康進歩学会から、ポルノ中毒に関する傑出したメディア貢献と公共教育についてメディア賞を授与された。
2012年のTEDxトーク「大いなるポルノ実験」は900万回以上視聴され、18言語に翻訳されている。また強迫的なポルノ利用を理解し逆転させようとする人々のために、ウェブサイト Your Brain On Porn http://yourbrainonporn.com を創設。

「2021年 『インターネットポルノ中毒』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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