自分を休ませる練習 しなやかに生きるためのマインドフルネス

著者 :
  • 文響社
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866510361

作品紹介・あらすじ

東大病院救急医療の現場で15年、人間の生と死に向き合ってきた医師が、ストレスを抱え生きる人に今、伝えたいこと。

ぼーっとする。呼吸に耳をすませる。
自分に向きあい、なんでもない当たり前の時間を大切にすることで、
人生は輝き出す。

頑張りすぎるのはやめて、
自分の心とからだを大切にしてあげてください。
マインドフルな生き方は、今すぐ誰でも始められます。

感想・レビュー・書評

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  • R3.11.11 読了。

     本屋さんで何気にタイトルを見て購入した本。自分も疲れているのかなあと思ってしまう。
     とても読みやすい内容と文字の大きさ。そして1篇ごとに短くまとめの言葉が書かれてあり、わかりやすい。

     この中で印象に残ったことは、『動植物の大切な命を食べて生きている。そのことを意識して食べる前にいただきますとお唱えをする。それが命をいただくための作法だからです。』
     『長寿を目指してもしかたありません。そもそも年齢は単なる結果です。人間の価値は、生きた長さではなく「どう生きたか」にある。そしてどうなるかわからない未来ではなく、今を意識することです。』…本文より。
     『そもそも未来が今の連続である事実を考えると、常に私たちは未来の中心にいます。いつか来る未来ではなく、毎分、毎秒が、未来です。』
     『今を楽しめるのなら、過去の出来事への「意味づけ」が必ず変わります。そんなこともあったけど、今が楽しいからいいやと納得できます。今を楽しむことで過去を変えることができるのです。』
    ここに書かれてあることで出来そうなことはやってみたい。

    ・「そんなこと常識だよと笑われても、あまり気にしないこと。公序良俗(こうじょりょうぞく)に反するような行為はダメですが、そうでなければ自分がやりたいように生きること、行動すること。他人の評価に一喜一憂しない。融通無碍(ゆうづうむげ):(何かにとらわれることなく、あるがままで自由な状態のこと。)。あなたを解放する魔法の言葉です。」
    ・「①無益な争いはしない。②合議(話し合い)で解決する。③存在を否定しない。これが、古代の日本字が大切にしてきた『共生心』です。」

  • 「自分を休める練習」というタイトルが象徴しているように、あえて自分を休めるための練習が必要なほど現代人は疲れているのか

    かくいう私も退職してから久しいのに、まだ現役時代の習慣が改められなくて自分を苦しめている
    何も急ぐ必要はない、時間はたっぷりあるのに、これだけは今日中に片付けてしまおうとノルマを課している自分に気づき、苦笑することが度々ある
    何を生き急いでいるんだろうと

    そんな私に、心の持ちようを
    ☆ 「頑張りすぎる人」は「いいかげん」になる

    ☆ 今すぐ決めなくてもいい。やらなくてもいい。「早い」のがいいとは限らない。「先送り」にしたほうが良いこともある。

    ☆しんどい気遣いは今すぐやめる

    ☆期待しない。依存しない
    と教えてくれる。読んでいると、何をあくせく頑張っているんだろうと心がふっと軽くなる

    その他、深い呼吸を心がける。自然の変化に目や耳を向け
    五感を磨く、きれいにした手を合わせ大きなエネルギーを感じるなど、日々の生活に簡単に取り入れられることがいっぱいあった

    一日に一回ぼーっとする時間を持ってみようかなと思う
    それこそ練習が必要な気がするが・・・

    『融通無碍』何かにとらわれることなく、あるがままで自由なこと。思考や評価・感情などに左右されることなく自由自在にのびのびと生きる
    こんな生き方がしたいものだ
    現役を退いたのだから、少しでもこんな理想の生き方に近づきたいものだ

    サラーっと読め、それこそストレスのかからない本だった

  • T図書館本

    マインドフルネスの考え方に基づく、シニアに向けた一冊。
    神道に、今中いまなか という考え方あり。今を生き切ることが大切。
    融通無碍ゆうずうむげ とらわれずありのままに、自由に。
    そして、知足。
    心にスッと入る言葉たち。

  • 医療に携わってきた作者

    医療行為は根本的な策ではなく
    心と体に無理をしないこと

    「今」に集中すること
    「今」を楽しむこと

    ここ数年家族が私の全て
    特にここ2年は自分を疎かにして
    それが当たり前だと思って動いてきた
    たまには自分を優先してみよう
    好きなことをもう少しして良いのだと思えた

    まずは静かになった夜
    テレビやスマホから離れて読書
    日記を書くのも悪くない
    たまには訳を言って1人満喫半日デーにしてみよう
    家族の肩書きを背負い過ぎると家族もきっと喜べないはず

  • 難しく考え込まずに、スッと体に入ってくる本。
    読んでる間も心が休まる落ち着く本。
    「中今」今を生き切ることこそが大切。
    自分が日常的に意識していることも多く書かれてあった。

  • 著者は医師として救急医療の最前線に立ちながら、常々思ってきたという。

    直前まで元気でいた人が突然倒れる。
    人間とはいかに脆いのか、と。

    また緊急でない様々な治療の場面にしても、所詮対処療法でしかない。
    そこに限界も感じていたのだとも。

    からだや心に無理をさせてしまうのが当たり前になってしまう。


    「頑張るとここまでやれる、もっと頑張るとあそこまでやれるかも。でもたぶん、心やからだに負担がかかる。そこまで頑張っても、実はたいしたことじゃない。それに頑張りすぎると病気になる」

    「からだを壊してまでやるべきことなど、この世にはありません」


    やわらかな心を取り戻すには、まず自分を褒めること。
    喜怒哀楽に生き切る自分を「よくやっている」と褒めることなのだと。


    好きなことに没頭する。

    何もせずに、ぼーっとする時間をつくる。

    自分の心の奥の声に耳を傾ける。


    長く生きることに執着するのでなく、今をどう生きるか。
    「ほどほどにすこやか、ほどほどに忙しい」

    これならば、できるはず。

  • あっという間に読めてしまった。
    医療機関で切り詰めた仕事をされていたからこそこのようなメッセージを伝えたかったのだろうと感じた。
    どれも当たり前のことでよく聞くはなしではあるが改めて説明されると実践して身につけようと思った。

  • マインドフルネスに興味があり、手にした本。
    読んでいるとなんだかリラックスできる。
    体をゆらす、ぼーっとする、
    好きなものをイメージする、
    など、すぐに実行できる簡単なことで
    自分の心の平安が保てるようになることに気付かされた。

  • 日常の些細なことにも喜びを感じられる人でありたい。結局生きることは、人生を楽しむことに尽きると気づけた一冊。

  • 融通無碍に生きる。
    これを意識して、気楽に自由に生きよう。

    短いまとまりで書いてくれていて、どこからでも読みやすくて良かった。
    少し疲れた時に、パラッと見返して振り返りたい。

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著者プロフィール

矢作直樹(やはぎなおき)
東京大学名誉教授。医師。1981年、金沢大学医学部卒業。1982年、富山医科薬科大学の助手となり、83年、国立循環器病研究センターのレジデントとなる。同センターの外科系集中治療科医師、医長を経て、99年より東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年より東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、2016年3月に任期満了退官。株式会社矢作直樹事務所を開業。
著書に、『悩まない生き方』(三笠書房>)、『人は死なない』(バジリコ)、『おかげさまで生きる』(幻冬舎)、『お別れの作法』(ダイヤモンド社)、『自分を休ませる練習』『自分を好きになる練習』(以上、文響社)など、多数。

「2022年 『身軽に生きるコツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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