- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866511306
作品紹介・あらすじ
子どもがいても、夫婦でも、最後はひとり・・・?
「ひとり老後」を楽しく暮らすための準備と考え方
・90代、80代でひとり暮らしをしている人の暮らし方
・60代でローンで家を買った人は後悔しているか
・老人ホームの見学には早めに行く
・老後に向けたリフォームでやってよかったこと
・老後の不安はお金だけでは消えない
・80代父親の介護から学んだこと
・シルバー人材センターで活躍する人はどんな人か
・依存にならない人間関係の作り方
第1章 家で暮らす?老人ホームに入る?
第2章 住み慣れた場所に住む?子どもの近くに引っ越す?
第3章 貯金の金額だけでは不安は消えない
第4章 守りに入らず新しい楽しみを見つける
第5章 「90歳以上ひとり暮らし」の方に聞いた健康長寿の暮らし方
第6章 依存にならない、ゆるい人間関係の作り方
第7章 老後という「一人プロジェクト」を完成させよう
感想・レビュー・書評
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老後をどう迎え、どう過ごすか。
エッセイスト岸本葉子さんが、いろんな人に話を聞いて、考えてみたという話。
シニアライフを考える本をいくつか読んでいるけれど、平均的な内容だった。
繋がりを大事にしようとか、新しいことを始めてみようとか。
なるほどと思ったのは、紹介されていた上野千鶴子さんの、孤独死ではなく在宅ひとり死という言葉。看取り立ち会いコンプレックスからの脱却。
誤字をp200に一箇所発見。「嫌な仕事いだったら」は「嫌いな仕事だったら」かな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
我が家は二人暮らし。老後のマニュアルは50代の私にはまだ早いと思った。
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こういう本を読むようになった自分に少し寂しさを感じるが、「先のことをあまり心配しても仕方ないな」ということを教えてもらったような気がする。それはとても大きなことだ。
先のことを考えるより、柔軟性を持つ自分を維持する、変化を恐れない、そのように心がけることが大切だということを考えさせられた。実際、私自身、4ヶ月前には想像していなかった状況になっている。4ヶ月後でさえわからないのだから、そんな10年、20年、30年先のことを心配しても仕方がない。
と言いつつ、わからないから不安になるんだよと思う。 -
残り一割が老後はいいヒントになった
年長のかたがたの話を伺って、孤独死がすごく心配という人がいなかったのが意外で印象的でした
この辺りが勉強になった -
老後への不安が少し減る。
先のことを心配しすぎるより、今、目の前のことに全力を注げるようにしたい。
いくつになっても楽しく暮らすために、本当の信頼関係を築き、自分自身も他者のことも大切にしたい。 -
アラフィフにさしかかり、ひたすらに漠然とした「老後の不安」に苛まれるようになりました。
実際のところ家族もいるし、具体的に何が不安ということもないけど、ただただ何となく不安。
そんなぼんやりした状態で読みましたが、自分がモヤモヤしていたのは
「自らのシニア期をポジティブに考えられる要素があまりなかったから」
そして
「昔ながらの家族の在り方に知らず知らず縛られて将来を考えていたから」
なのかもと感じました。
そんな気持ちを前向きに修正してくれるエピソードが続いて、とりあえずの不安は解消された気が。
統計やアンケート結果などカッチリした情報が出てこなかったのも、ぼんやりモードで読むのには最適でした。 -
岸本葉子は好きなのだけれど、そして真面目で律儀で、時々抜けてるところなどは見習いたいと思うけれど、そして、この人の本は好きなんだけれど、この本は息苦しさを感じた。
お金のことも、健康のことも、住まいのことも、人間関係のことも、先回りして先回りして調べ、備えていく姿勢は、私には窮屈というよりも息苦しかった。そんなに悲観的に考えなくちゃいけないの? と読んでいる間中考えながら読んだ。
そうは言いながらも、はっとさせられることもあり。
ファイナンシャルプランナーの中村芳子先生のところにお金の相談に行って診断してもらったら「心配ない」と言われるも、年をとっている人に、今のあなたは何をしていますか」と問われる。
p79
中村先生の言われたのは、自分が今高齢者のために何かしていれば、年をとったとき同じようなことを受けられると自然に思える、自分だけのことにお金を使っている限り不安はなくならない。
お父さんの介護をきょうだいで手を分け合ってしていたとき、どうしても都合がつかないときにそれをきょうだに言っても、誰も「なぜ?」とは聞かなかった。
p173
来ないということを前提に方策を考える。それには私はとても救われて、だからこそ、どうでもいい用字で介護をサボる気にはなれなかったし、自分も兄や姉が来られないときに理由を聞かなかった。
理由を知る必要はない、この人が来られないと言ったらそれが事実なのだから。信頼しないと分担はできないし、相手のすべてを知らないと信頼できないわけでもないと思います。
この本を書くにあたって、老後の話を周辺の人について聞いていたときに、自分が心配なことを相手に聞くと、その反応としてこんなセリフを聞いて安心した。
p191
みんなそれなりに死ねているじゃない。多少じたばたするかもしれないけど、絶対全員死ねるから、迷惑かけるかもしれないけど死んじゃったら知らないし。
病気をしていたときに(著者はかつてガンを患っている)、将来が不安でじっと座っているときに悪いほうの想像がふくらむ。そんなときにこう思って台所に立っていた。
p204
「いや、じっと座っていないで、まずはごはんを作ろう。がんでどうこうの前に、飢え死にしては元も子もない」
これは有効だし、専門家的にもおすすめ。
p210
年をとっていくのはやはり心もとないし、死に向かっていくことには人と分かちがたい寂しさ、悲しさ、寄る辺なさがある、それを「ひとりだから」というところに原因を求めん会い考え方がだいじだと思います。 -
うーん。インパクト薄い。50代なら誰でも知ってる。