溺れる淫情 ‐孤高なセレブの執愛‐ (ダリア文庫)

著者 : 高月紅葉

• フロンティアワークス (2022年1月13日発売)

作品紹介・あらすじ

こんなところ許すのは、俺だけだろう？

ヤクザに追われる拝島は、当たり屋の真似をして偶然に出会ったセレブの柏木の家に上がり込む。
期間限定の同居生活の中、出ていけと言いながらも自分を気遣う柏木との時間は心地よく、
拝島の中に特別な感情を生んでいく。
初めてのとろけるような快感や、欲しかった居場所をくれる柏木。
次第に心惹かれていく拝島だったが、自分とは立場の違う彼を思うと一緒にはいられなくて――…。

感想・レビュー・書評

[鰯の頭さんの感想 · 2022年10月17日]

エモい大人の恋

[じゃねこさんの感想 · 2022年5月1日]

住む世界が違う2人、愛の言葉なく魂が求めるように耽溺していく様が、静かに海に沈むようでなんもも言えないエロスでした。
富裕層の持つ惰性と享楽と虚しさの中で心なく漂うように存在していた柏木が、底辺で安っぽいけれど魅力ある拝島に惹き寄せられる流れが良かったです。

拝島のどこか諦めている空虚感と柏木の冷めている孤独感が混ざって、お互いが理解し合えるような、不思議さを感じましたねぇ。マダムも存在感も素敵でした。