子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド

著者 :
  • あさ出版
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本棚登録 : 621
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866670331

作品紹介・あらすじ

「自律した子」の育て方すべて。モンテッソーリ教具の選び方から、モンテッソーリ・メソッドで育った大人たち、「子供の家」に通わせている親へのアンケート、「小学校以降」のことまで。家庭でできる11のことも収録。

感想・レビュー・書評

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  • 敏感期という概念を知れたことが一番大きかった。家のことを理解するために少しの変化も嫌う時期があること。同じ行動ばかりを繰り返す時期があること。段階を追って理解を深めていくのでそれに寄り添ってあげることが大事なこと。子供は整理整頓された家が好きということ。
    大人にとって理解できない行動があるということを理解しているだけでも、育児に対するハードルが下がる気がします。

  • 長男が2ヶ月の時に読みました。
    子育て中の今、インスタグラムで特に目に入ってくるのは子育てアカウントの主婦たちの投稿。「おうちモンテ」と銘打って、こぞって家庭で行うモンテッソーリ教育をとりあげています。
    しかしそもそもモンテッソーリ教育とはなんなのかと言うところがわからずにいました。
    この本を読んで、その教育の特徴がしっかりわかりました。

    著者が運営する「子供の家」での取り組みを中心に紹介しています。また、家庭での子供との関わり方についても述べられています。
    一方、施設での教育を受けられない場合、いわゆる「おうちモンテ」のために家では実際何をすれば良いのか、どんな教具が必要か、といった具体的な部分までは踏み込んでいないのでその辺りは別の本で勉強する必要がありそうです。

    以下は重要と感じた部分のまとめです。
    ------
    大前提は、「学びの主体はあくまで子どもである」こと。

    3つの基本
    ・子どもをよく観察して、気持ちに寄り添い他人と比べたりせずに自主性を最大限サポートすること
    ・子どもが本来持っている「自分で生きる能力」を伸ばす体験ができる「環境」を整えること
    ・特定の機能を成長させる特別な感受性を持つ「敏感期」に合わせた関わりをすること

    教具は5つの領域で用意されている。
    日常生活の練習、感覚、数、言語、文化

    教育を施設で受けている場合は、教具を家庭で用意する必要はない。

    家庭での関わり方のポイント
    ・子供が集中してる時は邪魔しない。何を書いているの?など声をかけてしまいがち。
    ・手を使うことはすべての始まり。たくさん手を使う習慣をつける。
    ・できることが増えるに従って精神的に自立する。
    ・子どもが自分でできることはさせる。手伝ってほしいと言ってくるまでは手を出さない。察して欲しそうな顔をしていたら手伝って欲しいなら言ってね、という。
    ・子どもは大人が使うものに興味を示す。子供用には子供が使いやすいもので、大人と同じ素材のものを。
    ・「共感」は大事なコミュニケーション。なんでも、すごいね!と褒めるのではなく、満足そうにしていたらにっこり笑いかけるだけでいい。
    ・少し手伝えばできそうなときは、言葉で指示するのではなくそっと手を添えてあげる。
    ・問題や答えを親が一方的に提供するのではなく、自分で活動を展開できるように促す。

  • モンテッソーリ教師の12の心得
    1環境に心を配る
    2境遇や物の取り扱いを明快正確に示す
    3子供が環境との交流を持ち始めるまでは積極的に交流が始まれば消極的に振る舞う
    4探し物をしている子や助けの必要なこの忍耐の言動を見守ってあげる
    5招かれたら答えていく
    6招かれたらよく聞いてあげる
    7子供の作業を大事にし中断や質問を避ける
    8間違いを直接的に訂正せずに間違った子供を尊重する
    9休んでいる子供や他人の作業を見ている子供を無理やり読んだり作業を押し付けたりしない
    10作業拒否する子供や知らない子供間違っている子供にはたゆまず作業に誘い続ける
    11点し探し求める子供にはそばにいることを感じさせ見つけた子供には隠れる
    12作業が済んで快く力を出し切った子供には沈黙のうちに喜びを感じさせる

  • 「あることを学ぶのが容易であるか難しいかは子どもの年齢によるのではなく、
     個人の可能性との関係のなかでのみ定義づけられる」

    「日本は現時点でGDPベース世界第3位の国でありながら、
     GDPに占める教育費の割合は先進国の中で最下位レベル
     自分で選ぶということは、それだけの責任を自分でとるということです。
     適切なリスクをとれるということは、自立した人間になるということです」

    ■モンテッソーリ三つのメソッド
    ①子供の自主性を最大限にサポート
    ②生き方の基礎となる体験を提供
    ③「敏感期」に基づいた関わり方をする

    生き方の基礎となる体験を提供する
    ●失敗を経験するまで待つ
    ●どうしたらいいかを一緒に考える
    →★仕事でも一緒だな

    ■手を使わせる
    「毎日」「できるかぎり」「たくさん」手を使うように習慣づけてあげること
    →自分でできることが増えていくと自立していく

    ■敏感期
    「特別な感受性」を持つ時期
    →卵から生まれた幼虫が光に反応して葉の先に移動するような
    →人間にもある
    →現れては消えていくいくつもの敏感期


    人間が他の動物に比べ未熟なまま生まれてくる理由
    →生まれた場所の生活環境から学び柔軟に適応していくため
    →意識的な学習ではなく無意識的な学習

    ●【秩序の敏感期】2~3歳ごろ
    ●【感覚の敏感期】3~6歳ごろ
    ●【運動の敏感期】4歳半ごろまで
    ●【言語の敏感期】6歳ごろまで

    ■秩序の敏感期
    子供が安心するのは、いつも同じ結果になるとわかっている遊びやいつも同じ道を通って帰るなど

    ■感覚の敏感期
    感覚的な刺激を通して物事を理解したり、概念を捉えたりする時期

    ■りんごを知るプロセス
    りんごを知るには、まず実物を見て、感触を確かめて、匂いをかいで、食べてみることで初めて本質をとらえることができます。「りんご」という名前を覚えるのはそのあとです
    →子供自身の経験からイメージが作られ、独特の個性が形成される
    →万人共通のりんごと、子供オリジナルのリンゴのイメージが作られる

    ■子供は感覚優先
    大人は既成概念を体得しているので、知識優先になる、感覚の鋭敏さは失われていく、いちいちりんごをかいだりはしない。ただ、先入観に囚われることがある
    →?あたまでっかちはつまらないよな、子供と一緒に学習しよう

    なるべく自分のことは自分でやらせる

    服もなるべく自分で選ばせる

    ものの置き場所を決める

    おもちゃは子供が管理できる量にする

    ルーティーンで自主性を育てる

    大人目線で褒めるよりも共感
    →必要ないときに褒めるのは逆効果

    言葉ではなくなるべく動作でサポートしてあげる。手を添える、場所を示すなど

    ■テレビやスマートフォン
    テレビ
    ・みる番組や時間を決めてダラダラしない
    ・なるべく親子で一緒に見て、参加しあったり話し合ったりする
    スマホ
    ・子供と向き合うことを最優先に
    ・食卓にスマホを持っていかない
    ・どうしても使う時は子供に断る

    自分のことは自分でする

    ■モンテッソーリ教師12の心得
    1.環境に心を配る
    2.教具やものの取り扱いを明快、正確に示す
    →あまり喋りすぎない。興味をそそり「やってみる?」と聞く

    ■体験をもとに学ぶ
    重要なことは「体験をもとに」という点

  • アマプラで無料のため、以前から興味があったこともあり購入。
    前半部分をじっくり、後半は流しながら読み終えました。
    私みたいにモンテッソーリってなーに?という人には良い本だと思う。
    子育てに取り入れたい、心掛けたいと思うところが結構ありました。

  • 20%ルール、通常の仕事を離れて自分が一番やりたいことをやる
    子どもの自主性を最大限にサポートする
    努力は好きにはかなわない
    褒めるより共感

  • 子どもの主体性を促す
    毎日同じ動作に見えても子どもには違っていて新鮮

  • モンテッソーリ教育で周りの人間がどうやって子供に接したら良いかが書かれていた。
    具体的にこの活動をしろというよりは日常生活でどのような形で接するかが多かった気がする。

    子どもが不思議に思ったことには共感し、すぐに正解を伝えない。どうしても知りたいときは後で図鑑などで調べる。
    子供の自主性を最大限サポートする
    →環境と道具を整えて活動に没頭し始めたら見守る。集中している時には話しかけない。
    ありのままを受け入れる
    →子供の興味があることを一緒に楽しむ
    失敗と学びを経験し、諦めない強い心を育む
    →先回りして失敗しないようにサポートするのではなく、失敗した時にどうしたらいいかを伝える
    とにかくたくさん手を使う
    →お手伝いなどで手を使う機会を増やす

    敏感期にもとづいた関わり方
    ・イヤイヤ期
     秩序感
     →秩序ある行動を好む。何かを整列させたりいつも同じ場所に同じものがあるのが好き。
    ・3-6歳
     手を使って遊ぶのが好き
    ・4歳ごろまで
     体を動かしたいようにコントロールする
    ・6歳ごろまで
     爆発的に言葉を習得

    親がすべきこと
    ・子どもが扱えるものを用意する
     通学バックは斜めがけ、ボタンで開け閉めできるもの
    ・なるべく本物を用意する
    ・子供に選択させる
    ・物の置き場所を決める
    ・持ち物を整理させる
    ・ルーティンで自主性を育てる
    ・褒めるより共感しよう
    ・お手伝いしてもらおう
    ・ダメなものはダメと伝える(途中でいいよとは言わない)
    ・テレビやスマホは時間を決めて、長く見せない

  • かもなく不可もなく

  • モンテッソーリ教育をしている園の保育士が、モンテッソーリ教育について書いている。モンテッソーリ教育の概念については触れられているが、詳細は一般的な教育の本と書いていることは変わらず、目から鱗な情報は少なかった。

    ・こどもの気持ちを置き去りにして何かを「教育」するのは親のエゴ
    ・こどもが手伝ってと言ってくるまでは手を出さずに本人にやらせる。
    ・少人数制の園は発言の機会が多い

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