明解 会計学入門

著者 :
  • あさ出版
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本棚登録 : 284
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866670638

作品紹介・あらすじ

「とにかく会計学だけは勉強しておきなさい。基礎知識を身につけるだけでもいい。
将来、社会人になったときに、必ず役立つから」

もし、目の前に「これから大学生になる」という若者がいたら、
私は強く、こう勧めるだろう。
すでに社会人になってしまっている人は、本書を心して読んでほしい。
会計がわかっていると、世の中の見え方がまったく違ってくるからだ。

―― 「はじめに」より

会計=「お金の流れ」をつかめば、
人や企業の「本当の顔」や「権力の関係」がはっきり見えてくる!

戦後日本で経済の最重要問題といわれ、
バブル崩壊後の日本を揺るがした不良債権問題処理の陣頭指揮をとった高橋洋一氏による、
「経済オンチ」「数学アレルギー」の人にもよくわかる会計学の入門書。

・経済ニュースのおなじみワード「内部留保」の大勘違い
・「新聞社」が借金がすくなく、利益が大きい理由
・近い将来「銀行」はなくなる?
・「借金するな」は「増税やむなし」と同じこと

など、身近な話題やよく聞く言葉をもとに「会計」を説明していきます。

感想・レビュー・書評

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  • 会計の入門書。BS/PLはもちろん、不良債権とは何か、企業の財務状況の見方など、噛み砕いて説明されている。薄い本だが、入門書としてはちょうどよいと感じた。

    • Fiftyさん
      貸してください
      貸してください
      2021/10/18
  • 非情にわかりやすい。
    財務に関わる仕事をしている側からいえば初歩的すぎるかも。
    でも最低限おさえておくべきことは何かがしっかりと書かれているのでわかりやすく復習できる。

    しかし、世の中には会計のわからない人が実は山ほどいる気がする。
    なんなら経営者や財務・経理にかかわっている人でもわかっていない人はいるのではないかと思う。
    この本に書かれていることぐらいはわかっておいた方がいい。
    社会人のリテラシーとして。

    会計というのは基本B/SとP/Lがわかればよい。
    実はP/Lは簡単。簡単といっても用語とか知らなければわからない人はわからない。
    むずかしいのはB/S。
    むずかしいといっても一旦わかってしまえばどうってことはないのだが、わかんない人や苦手意識のある人にとってはさっぱりわからんのではないかと思う。
    B/Sを簡単にいうと、調達したお金を何かに変えるというビジネスを右と左であらわしたもの。
    右側で調達したお金が左側に運用されているという関係性をつかむ。
    右=調達(負債・純資産)⇒左=運用(資産)という感じ。
    あとは、B/Sとはある1つの地点の数字でありストック。
    負債と純資産の違いはいずれ返さなくてはいけないか返さなくてもよいかの違い。
    P/Lは一年でどれだけ売り上げてどれだけ費用を使ってその差額(利益)がどれだけあったかをあらわすものでフロー。

    あとは、その財務書類から何がわかるかが書かれている。
    いろんなものがわかるが、重要なポイントをつかめるようにと書かれている。

    最後には、国の財政も結局は企業会計と似たようなものだということ。
    それでも国の借金が・・・という記事に一喜一憂する国民が多いということはやはり会計がわかっている人間なんてほとんどいないということなのかもしれない。

  • 入門書としてはいまいち。著者が好きで読むならいいが、会計を体系的に学びたいなら他書を読むことを勧める。

  • 本書の内容を鵜呑みにせず、「著者の主張は理論の内の一つに過ぎない」と言うことを念頭に読むなら、会計学、経済学について学べることもある一冊。

    どこかで「日本の借金は1000兆円なんて大嘘!本当はたったの120兆円」というような話を知り、本書で詳しく解説されていると聞いて手に取った。
    そのため会計学の本としてより経済学の本として読んだ感想となる。

    上述の借金については第4章「「国の決算書」を読んで見る」で語られている。
    この点については納得は出来ないが理解はできる内容であり、経済学について知見を深めようと思う良いきっかけとなった。
    ただ、全体的に断定した言い回しが目立つことや論拠についてほぼ触れられていないことは入門書として残念な点。
    入門書を名乗っているからあえて理論などを持ち出さなかったとも捉えられるが、断定した言い回しも含め、むしろ「会計学、経済学に明るくない者を自身の理論に誘導しようとしている」ように私には感じた。

    ちなみに気になって調べてみたところ、本書の著者高橋洋一はリフレ派を名乗りMMT(Modern Monetary Theory / 現代金融理論)は経済理論ですらないと主張している。
    しかし本書だけではMMTを論拠にしてるのと何が違うのか伝わらなかった。(本書でそれらの用語は出てこない)

  • 会計学がわかるようにはなりませんでしたが最後まで読むことはできました。
    会計学上、日銀は政府の子会社と考えるとよいなど勉強になることも多かったです。

  • 仮に、あなたが洋服を買ったとして、そのお金はどこから来たものなのか。  お金がふって湧くはずはないから、自分で稼いだか、人から借りたか、何かしら「お金の出どころ」があり、そのお金を「洋服」という形に変えたはずだ。  複式簿記では右側と左側とで、「1つのお金の取引」を表す。  今の例でいえば、稼いだお金もしくは借金は右側、それで得た洋服は左側に入る。  これから財務書類を読む知識を身につけていくうえで、まずはこの「複式簿記」の基本を覚えておいてほしい。

    完全に大切そうだからメモってるだけ。
    大切そうに感じたのは、
    ここを抑えておかないとこの後の話わかんなくなりそうって思ったから。進める欲求だね


    一方、お金を出してもらう側の BSと PLはどうなるか。  これは前章の内容とも重複するが、おさらいもかねて説明しておこう。   BSの右側の「負債」には借りた金額が入り、「純資産」には出資してもらった金額が入る。
    出資は純資産になる!
    貸付は負債になるよ!

  • <目次>
    はじめに
    プロローグなぜ会計なのか
    第1章最低限、知っておきたい、会計の基礎知識
    第2章会計がわかれば、金融&税金もわかる
    第3章財務諸表を混んでみる
    第4章国の決算書を読んでみる

    簿記3級、2級の勉強のモチベーションアップの為に
    購入。
    少し簡単すぎました。

  • どことなく語り口が上から目線なのが気になった。終わり方が唐突。

  • BSとPLの大雑把な見方、資産と負債のバランスが大事だと学んだ。

  • 自宅ソファーで読了
    入門の名の通りの基本固め。終わり方があれ?な感じ。

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著者プロフィール

1955年東京都生まれ。数量政策学者。嘉悦大学大学院ビジネス創造研究科教授、株式会社政策工房代表取締役会長。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年に大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)などを歴任。小泉内閣・第1次安倍内閣ではブレーンとして活躍。2008年に退官。菅義偉内閣では内閣官房参与を務めた。『さらば財務省!』(講談社)で第17回山本七平賞を受賞。著書はほかに、『正しい「未来予測」のための武器になる数学アタマのつくり方』(マガジンハウス)、『高橋洋一式「デジタル仕事術」』(かや書房)、『国民のための経済と財政の基礎知識』(扶桑社)、『理系思考入門』(PHP研究所)、『国民はこうして騙される』『プーチンショック後の世界と日本』(徳間書店)など多数。YouTube「高橋洋一チャンネル」でも発信中。

「2023年 『日本の常識は、世界の非常識! これで景気回復、安全保障は取り戻せるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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