- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866674117
作品紹介・あらすじ
苦手な人も多く、学生時代には避けてきた人も少なくない数学。
「数学って何の役に立っているの?」と学ぶ意義を見い出せなかった人もいるでしょう。
しかし、私たちが知らないだけで数学の考え方や公式は、日常生活のあらゆる物や事象に使われています。本書では身の回りの物や事象に数学がどのように取り入れられているかを解説することで、数学の奥深さや楽しさを紹介します。本来は数学の生命線ともいえる「厳密さ」を棚上げして、ざっくりしたイメージや具体例を用いて解説しているので、文系出身の人も楽しく学ぶことができる1冊です!
感想・レビュー・書評
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例で挙げられているものが、多くの人にとって身の回りにあるものであり、興味を持って読み進められるし理解の助けとなる。
そして興味を持ったままジェットコースターのように未解決の難問まで走っていく疾走感もある。
算数や科学に興味のある子供が読むと、「こういう面白さがあるんだ」とか「頭のいい人たちでも、簡単そうな問題でも解けないものがあるんだ」とかを感じられ、人に話したくなると思う。
大人にとっては、計算手順はしっているけれど、なぜそうなるか人に説明できないということもあるかと思う。そういうことを学ぶことができる。説明できる人も、別の方法がいろいろあることを学べる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数学がいかに我々の日常生活に役立っているかを教えてくれる本。
例えば、選挙速報はなぜ開票前に当選確実を出せるのかとか、アルキメデスが発見した「てこの原理」を利用して、当時(紀元前2世紀頃)ポエニ戦争で、カルタゴはローマの大型軍艦をつるし上げて転覆させるなどして大きな成果を上げたなどのエピソードが紹介される。
もちろん、てこの原理は現代でも幅広く活用されている。
そして、これらには数学の原理が活かされている。
このように、歴史上のエピソードとともに、簡単に数学に触れる話は、私にも分かりやすかった。
ただ、本書では一部、かなり著者がヒートアップして、少なくとも私のように学生時代数学が苦手だった人間にはついて行けない内容が散見されたのは残念。
数学が苦手な人が読むときっと、本書の内容全ては理解できないと思う。
本書のコンセプトは面白いのだが、もう少し、数学的な証明や説明を控え、エピソードと簡単な数学の原理を紹介するといった形にとどめておけば、もう少し一般人にもわかりやすい内容になったのにと思う。
数学アレルギーの私のボヤキである。 -
ある程度、数学が好きな人向きかな。全く好きでないと厳しい。
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開票速報が秒で出る仕組みとか、掛け算割り算を足し算引き算からやらなきゃいけないのはどうしてかとか、「そういえば、何で?」っていう内容が分かりやすく書いてあって面白い。
数学は好きになれないまま大人になったけれど、ドリルとか買ってやってみようかな。