恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。2―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―

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  • TOブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866993669

作品紹介・あらすじ

宿命の師弟が予想外の急接近!孤独な非戦闘系元令嬢×天才肌の傲慢系貴公子の師弟恋愛ファンタジー第2巻!

感想・レビュー・書評

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  • やはり落ちているのはロイドの方だろう。
    イレーネも落ちてはいるが、初恋に引っ張られているのと、単に異性に耐性がないこともあって、ロイドほどはまだ傾いていないように思う。
    しかも、今回イレーネの深い部分に触れるエピソードで、彼女が「正常な状態」でないことも分かったから余計に。
    それだけ長い間、彼女は異界にあり続けたのだ。
    正気を保っていないのも頷ける。

    ロイドの方も深掘りされ、彼もまたイレーネとは別種の孤独に苛まれていることが分かって、より愛着が湧いた。
    書き下ろしの享楽家の話もあって余計に。
    1巻の時点ではまだ初手の俺様キャラが尾を引いていたし、父親がやらかしたこともあって、彼にイレーネほどの思い入れは抱けなかったので、今回の深掘りはありがたかった。
    まあ未だに父親の件は許していないが。
    寧ろ今回も登場した父親の話のせいで、父親の株は暴落しっぱなしだが。
    父親に対して、もっと酷いしっぺ返し受けてくれないかなと思うのは、いけないことだろうか。

    この師弟が結ばれるとなると、乗り越えなくてはならない障害は非常に多い。
    ロイドは自ら約束を違えないという枷をつけているので、第三王女と交した約束は果たさなくてはならないだろう。
    イレーネも異界から出る術をもたない。
    元の世界に戻る選択肢は今のところ見えてこない。
    今という時間限定で交わった二人が手を取り合える展開が見えてこないのだ。
    そこがもどかしく、そして打開策があるのなら、それがどうなるのか楽しみで仕方がない。

    唯一安心できたのは、1巻では底が見えなかった第三王女の底が2巻では見えた件。
    あ、これはイレーネの真のライバルになれるほどの器ではないなと。
    何しろ第三王女の彼女ですらロイドを正しく理解はしていなかったから。
    まだ兄の方が理解しているぞ。
    そこに王女自身が気づいていないのが、浅はかだなと。

    ただ安心したとはいえ、今回は非常に非常に非常に!おいしいところ、かつ決別シーンで終わっているので「こ、こんなところで終わるなんて!」と地団駄を踏むこと確実。
    いやもう本当に初読時は放心して復活するのに時間がかかってかかって。
    何で、こんなところで!
    しかも1巻と違って3巻発売予告がないので、え、そんなまさかと青ざめるという。
    これは、更に続きが読めるように応援するしかない。
    自分は紙の本で読みたいのだ!

    主役二人にしてみれば非常に苦しいところで終わっているが、書き下ろし短編は本編より甘い展開の話もあり、放心から復活できる要素もあって助かった。
    アフターフォローありがとうございます。
    そして、今回もサルティスのキレッキレのツッコミにも救われた2巻だった。
    重い展開も和らげてくれる相方である。
    そして、イレーネとロイドの架け橋になってくれるのか。
    気になるので、3巻を早く、早くお願い申し上げます。

  • 感想は5巻にまとめて(σ・ω・)σ

    https://booklog.jp/users/fleurenbonton/archives/1/4867940186

  • 嗚咽。タオル必須で読了。

  • まあ、ロイドは無自覚に落ちてるよね。ただ、クズな父親と同じ顔だから、その辺りはヒロインがどう折り合いをつけられるか……。

  • えー、、やだぁ…ロイド、好きになってる?これは好きになってるのかな??

  • 面白いけど、関係ない過去話が多すぎる。
    話が一向に進まない。

  • コミュ症な師弟。

    ハッピーエンドに向かうなら続きを読みたいけど…。

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著者プロフィール

2009年『真紅の式使い』(一迅社文庫アイリス)にてデビュー。主な著作に『白竜の花嫁』シリーズ(一迅社文庫アイリス)『引きこもり英雄と神獣剣姫の隷属契約』(MF文庫J)など。

「2018年 『太陽と月の聖女 乙女ゲームの真ラスボスになって全滅の危機です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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