紅茶と猫と魔法のスープ (ことのは文庫)

著者 :
  • マイクロマガジン社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784867165065

作品紹介・あらすじ

観光バス会社の空きスペースで紅茶専門のキッチンカー〈シュシュ〉を営む川澄汐里。勤めていた紅茶専門店が閉店し、独立してみたものの売上達成にはほど遠い毎日。そんなある日、オニオングラタンスープで人気のキッチンカー〈グラタ〉を営む美野要の飼っていた猫が行方不明だということを知る。〈グラタ〉の人気に引け目を感じていた汐里は、今まで彼とまともに口をきいてこなかったが、実はその猫を偶然見かけていて――。猫でつながる人の縁。キッチンカーを舞台に年の差コンビの贈るハートフル・エンターテイメント!

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに要素全て入ってる。
    若い人達は進む道の選択肢がたくさんあるようで、実は狭いって思っているかも知れない。そして、何かに特化しないと際立たないけどしすぎるとつぶしが効かないとも。その悩みが人との関わりで安らぐと言うことを伝えてくれる一冊。
    どのキッチンカーのメニューも美味しそうで、ワクワクしながら読み終えた。

  • 紅茶専門のキッキンカー店主の汐里とスープ専門のキッチンカー店主の要。
    探し猫をきっかけにふたりの仕事と恋の話が始まっていく。
    年齢も離れてるし性格も正反対なふたりの距離が徐々に縮まっていく過程が微笑ましかったな。
    自分の事だけで精一杯で、周りを見る余裕のなかった要が周りの人達の支えに気付き成長していく。
    最後のみんなで作り上げるフードイベントがすごく良かった。キッチンカーと地域に根付くお店が協力して、フードイベントで食べられるコース料理を考えるなんてほんとにいいアイディアだと思う( ᐢ˙꒳​˙ᐢ )

  • 主人公はキッチンカーで紅茶専門店「シュシュ」を営む汐里さん。
    まっすぐで穏やかで、でも芯のある優しいひと。

    対してオニオングラタンスープが人気のキッチンカー「グラタ」を営む美野要はぶっきらぼうというか、若さゆえの怖いもの知らず。

    猫みたいな要を受け入れた汐里さんの心の大きさがすごいと思う。
    猫のグラタが愛おしくて切なくて、でもグラタとの出会いがミントやスフレにも繋がっていて、その出会いがなければ汐里と要の不思議な関係が生まれることもなくて…。

    個人的に麗華さんと松本さんがとても好き。
    麗華さん、姐さん…!と崇めたくなる頼れるお姉さま。
    松本さんは要に厳しいけどイケオジ(想像)で奥様に頭が上がらないところがとてもイイ。

  • 美味しい紅茶と美味しいスープ
    そして、可愛い猫ちゃん。
    そこに恋の予感をトッピング。
    そんなお話。

  • 生真面目な汐里と猫のような年下男子要との関係がとにかく可愛い。
    話的にもしっかりしていて楽しく読めました。ただラストがふわっと終わっていて、そこが少し残念。

  • のんびりにもほどがある

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著者プロフィール

東京都出身、在住。2012年より仕事の傍ら、小説の執筆を始める。
第2回、3回宮古島文学賞佳作、第18回星の砂賞佳作「二十二時のにわか雨(ネット文庫星の砂)」電子書籍化、京急グループコンテスト佳作など。
本誌に第3回ほっこりじんわり大賞奨励賞「飛び立つとき」、第14回超・妄想コンテスト準大賞「風花」を収録。

「2022年 『世瞬 Vol.3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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