アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり (4) (ゼノンコミックス)

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  • コアミックス
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784867200193

作品紹介・あらすじ

今巻では主に「生理痛」、「オーバードーズ」、「パニック障害」、「在宅医療」を扱っております。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ、第四弾。
    病院薬剤師 葵みどりの奮闘記。

    今回は、生理痛、オーバードーズ、パニック障害、などなど

    いろいろぶつかりながら、一歩一歩成長していくみどりの姿が共感を呼びます。
    いろいろな患者さんがいるんですね。

  • 「あなたの生活を支える手伝いを薬剤師にもさせてください」
    「俺たち薬剤師は 病院の中でも普段の生活に戻ったあとでも 患者と接することができるんだから」

    葵や瀬野の言葉たちはとても真剣であたたかい。今回は2巻で登場したドラッグストアの薬剤師・小野塚も再登場。いろんな薬局薬剤師たちとの交流の中で、薬剤師の役割や大切さをより深く知っていくことができた。相談のための独立したブースがあるっていいなあ。薬剤師同士の飲み会トークは患者としてもじっくり聞いてみたいよね(笑)

    在宅医療特化の薬局のことも知ることができてよかった。「最後まで看る」ことになる、まさに患者の生活の中で支えていく薬剤師の存在。薬剤師だからこそできる役割。薬剤師のことがとても心強く思える物語だった。

    あと、セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)の話を読めたのもありがたかった。ぼくが飲んでる抗うつ薬が注意する飲食物に当たっていたので、具体的な話があって勉強になった。というか、こういうことをぼくも薬剤師さんに聞かなきゃいけないね。

    ぼくが読んだ薬の本に「薬は広い意味で体に取り入れる物質のことをいいます」という記述があったのを思い出した。食事やサプリなど、思わぬところで薬との相互作用があるかもしれないので、患者としてもよく勉強しておきたいね。

  • 医療を受ける患者と向き合う薬剤師の活躍を垣間見れる第4巻。今回も身近にあり、悩ましい話題が多かったです。特に終末医療を自宅でという話数は超高齢社会の現在、むきあわなければならない問題ですね~。その他重い生理痛、薬依存、病院依存問題など目が離せません。

  • 病院薬剤師みどりの奮闘記。

    婦人科系の疾患と、パニック障害の症例。
    そっか〜、こういう経過観察が
    必要な病気こそ
    長くつきあう薬剤師さんの目線が
    大切になってくるのかも。

    みどりちゃんは病院勤務ですが
    今回は外部の薬剤師さんたちと交流会で
    意見交換したりしてます。
    現実の薬剤師さんたちも今まさに
    こうして頑張ってはるのでしょう…。
    感謝!!

  • 生理痛の話、確かに母親に八つ当たりしても仕方ないことではあるのだが、
    自分の生理痛が軽いからといって娘に「生理痛位で」と言うのはひどいと思う。
    男性側から生理について気遣ってくれるのは嬉しいが、
    イライラしている=生理?はデリカシーがないと思ってしまう。
    誰にも相談できず自分でなんとかしようとサプリを飲んでいた訳で、それが逆効果になっていたのは気の毒だけれど
    拠り所が複数あると言うのは本当に良いことだと思う。

    病院もボランティアでやっている訳ではないから
    病床稼働率を上げて稼がないと、と考えるのは仕方ないが
    かと言ってこのままでは病院に依存してしまうのでは
    と思われる患者の入院を引き伸ばすのは違う気がしてしまう。
    後日サポートすべき立場なのに同期で話しやすいから
    感情で話してしまった、と謝る葵が偉いし
    庄司くんも余裕がなくて、と話しをしてくれて良かった。
    ある程度仕方ないのかもしれないが、点数がつかない仕事だってたくさんあるのに、哀しい。
    薬局薬剤師さんが病院に行っても報酬にいはならないというのも同様だ。

    小野塚さんは自分が葵だったら苦手かもしれないが
    こうして傍から見ている分には、メールもくれるし
    電話もすぐかけてきてくれるし、いい人に思える。
    かかりつけ薬剤師は地獄のような制度、とはっきり言ってくるところも好き。
    確かにいつでもオンコール状態なのは絶対にきついと思う。
    病院で薬局を教えて貰えるものだと思っていたので
    利益供与とみなされるからお勧めもできないとは
    知らなかった。
    カルテの閲覧もできないのに連携という
    システムも整っていないのに言葉ばかり先行するという
    こうしたことはどこの世界ででも起きているのだなと思うとがっかりしてしまう。
    どうして個人に負担を増やすばかりで環境を整えてくれないのだろうか。
    実際薬剤師にそんなに相談して良いという印象が自分は無いので、
    相談していいんだと思わせて貰えるだけでも違うと思う。

    在宅に特化した薬局を自分で作ったという仁科さん、
    とても凄い。儲かってはいなくても必要だと自信を持って言えるというのは恰好良い。
    話を聞くのが全医療者の役割というのが素敵だ。
    実際にはそう思っている医療関係者でもそうできる時間等の余裕が無いことも多いだろう。

    見学に行った3人が
    今すぐどうこうではなくても、この先の
    大きな選択肢を知ることができたと話しているのが印象的だった。

  •  お仕事物としての配色が濃くなったシリーズ四巻である。
     コロナ禍の直撃でTVドラマの放送が休止しているアンサングシンデレラだが、放送中に合わせた新刊の方は問題なく刊行されている。
     帯の「TVドラマ絶賛放送中!」は刊行のタイミング的に修正が間に合わなかったのだろうが、ちょっと虚しさは否めないでもないところだ。

     今回は生理痛の話から始まり、パニック障害患者のODを題材に病院の病床稼働率を上げたい思惑だとか、あるいは地域に根付く薬局の存在などにスポットを当てている。
     前巻までが医療物としての側面が強かっただけに、お仕事物としての性質が強い今巻はかなり大きな方向転換にも思える。
     ただ、医療が病院の中だけで完結するものではないという看破は鋭い着眼点であり、病院薬剤師の現場の仕事という切り口にこだわらず、より広く医療の現場を描きたいという意図が見て取れるところである。

     医療物としての物語の密度を加味して星四つ半相当と評価しているが、物語上で描かれているものの質や示唆するところの重要性は変わらず高い。
     今回も楽しく読ませていただいた点は強調したい。

     ドラマも早々に放送が開始されるといいのだが、こればかりは社会情勢次第だから何とも言えないところだ。
     実際的には、次巻刊行(6月予定)に間に合うかどうかといったところかもしれない。

  • チームワークや後輩との接し方も考えさせられる巻。葵さんは一生懸命キャラだけど、周りがどう見てるかの描き方が良い。在宅医療の話は身につまされる。子供の頃毎月のように熱を出してかかりつけ医に通ってて、奥様が薬を計ってるのがカッコよく、薬剤師になりたかったことを思い出した

  • かかりつけの薬局は作ってるけど、
    在宅の薬局とかよく知らなかったな~

    そして次巻の早さにビックリした

  • かかりつけ薬剤師を、地獄のような制度だとバッサリと言った小野塚くんに、思わず吹き出した。でも、退院後も医師・訪問看護師など他職種で、患者さんを長く看る=最期まで看るのがチーム医療だなぁと思う。

  • 生理痛の話は男の側の不満もちょっとだけすくい上げてあるのはいい感じ。
    こう秘密主義じゃ怒りたくもなるってもんだよ。
    そういう部分をしっかり描写していたのは救いでもあった。
    最終的に共感できるわけではないけど、配慮するくらいはできる。知ることさえできればね。

    オーバードーズの話もこういう路線の話をしてほしかったという感じ。薬剤師の話なんだし。

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著者プロフィール

荒井ママレ: 著作に『おもいでだま』全4巻、『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』全1巻(どちらも小学館刊)

「2023年 『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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