- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784870141476
作品紹介・あらすじ
赤ちゃん学に裏付けられた育ちのメカニズムを知り子どもの育ちの一歩先を読むちょい待ち育児を目指す パパ・ママ必読本!
感想・レビュー・書評
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とても分かりやすく、子どもを授かったばかりの人にお勧めしたいと思いました。
平易な文章と、意外にもページ下部の4コマ漫画が面白く、育児で疲れた心も少しはほぐれると思いました。
すでに下の子は小学校入学を半年後に控えた6歳。このタイトルのギリギリなので見つけてすぐに読みました。なんと言っても成長は個人差があります。うちの子はまだまだ年中、年長児の間といったところです。
●『悪い言葉』では、例えば「アホ」に対して「ホイコーロー」など【しりとり返し】または、ひたすら相手にしない【鬼受け流し】をすること。
●『過剰反応を誘う子どもの言葉とウソ』では、例えば「殺す」という言葉には「なに、できるならやってごらん」と切り返すと子どもは困ってやめる。「ウソ」に対しては、ウソをつく心理そのものが、大切な心の育ちとして、だまされたふりをする。子どもはきっと「やったね!」と嬉しそうな顔をする(⇐正に!)このやり取りで相手の心を読み、先を予想して言葉を駆使する大切な体験なので、前向きに評価してあげる。
↑そしてこれ、今日も帰宅してから洗ってないのに「手を洗った」と嘘をつくので、本書にある通り「あ、そうなんだ。洗ってなかったらバイキンがお腹に入って痛くなるから、洗ってて良かった」と、のってみたら、子どもはニヤリとした顔で「洗ったけど、もう一回洗おーっと」と見事に行動!
●『反抗期に生まれる折り合う心』では、園生活で我慢していることが多ければ多いほど、その反動で家ではわがままになるということがある。大変な反抗期に、実はちゃんと自制心も育っている。わがままな自分と、コントロールして我慢する自分、という二つの自分が並存している。一見、あまのじゃくに見えるこうした対応、それに困っている親の気持ちを感じていないわけではない。親の気持ちを察して、自分の気持ちをコントロールしながら、折り合えるようになるのも、もう少しです。⇐これにとても救われる思いでした!そして、いままさに、折り合いをつけようとする我が子の姿が見えてきたところです。
ここまであらゆるシーンにおいて、分かりやすく的確に発達について紹介している本はないかもしれない。とても参考になりました。
そして『おわりに』を読んで、本書が小西行郎さんが病身で書かれた最後の本であると知り、伝えたいという強いお気持ちに心を打ちました。
「子どもの育つ道筋を知り、今の育ちの少し先を見通すことができれば、大人を困らせる行動にただ振り回されるだけでなく、その時期を見守り待ってあげることができる」もっと早くに出会いたかった!
で、マンガの部分を年長の娘がいたく気に入り、何度も読んでます。詳細をみるコメント0件をすべて表示