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- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784870314795
感想・レビュー・書評
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すぐやめた
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「石灯籠として慰霊されるような“死に方の尊さ”じゃない」
私の知っている神風特攻隊の話は、誇りを持って、日本のために命を捧げた若者達であり、戦争を知らない私からしてみれば、彼らは美しく立派すぎ、人間とは思えないくらいの尊い存在だった。
しかし、この本、下ネタ大好きの薬物中毒の著者と、陽気なオカマのお供が、生き残った特攻隊員たちを取材、コンドームと性病予防クリームと覚醒剤配給の話で盛り上がる。盛んな性欲と覚せい剤で紛らわす恐怖心。そう、彼らも私たちと何ら変わらない人間だったんだ。愛しく、切ないよ。人間を人間と思えなくさせてしまう戦争の狂った価値観、もう、本当に愚かだ。
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偽悪的なまでに低脳な語り口はともかく、老人たちの語る内容は読むべきものがある。彼らの人生を想像し、町に佇む老人の人生を考えさせられる一冊。誰の人生にも表面からは窺い知れない物語が潜んでいることを実感させられる。
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