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- / ISBN・EAN: 9784871406703
感想・レビュー・書評
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きっかけはミーハー。
元々自分でも気になるからーという辺りで興味を得て購入。
氏の設計した建築物をインタビュー形式で年代順に追ってゆく。
専門的な話はほとんどなく、私のようなミーハー建築探訪好きにも読みやすい内容だった。
自分が過去に実際に訪れたことのある建物についてのくだりは、具体的な体験・記憶と照らし合わせながら読むことができてより楽しめた。
行ったことのない建物や、話の中に登場するほかの建築家のあれそれについても、新たな興味を得ることができた。
インタビューを通して、現在の氏の取り組みは、その時々の人とのつながりや縁の中で生まれた仕事を通して見定められ、形になってきたことが窺い知れた。そういった辺りは、建築にまつわる具体的なエピソードとは別に、氏の人生観(?うまい表現が見つからない)みたいなものを知る手がかりになるような気もした。
自分(と仲間)の手でつくるひとなんだなー、と思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
懐かしさを持ちながらも、見事に従来の建築史の呪縛から抜け出しており、非常に建築史家らしい素晴らしい建築家だと思う。
個人的な好みで言っても、藤森さんの建築は可愛らしくて大好きだ。実際に見学に行っても、出会うまでの過程が楽しい。わくわくしながらバスに乗り、丘を登り、出会うまでの時間が楽しい。(そういう建築を作る人ってなかなかいない。。。)藤森さん自身もすごい楽しそうに作ってるように感じられる。
藤森さんが書かれた著書は良書が多いので、是非手にとって読んでみることをおすすめします。