藤森照信読本

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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784871406703

感想・レビュー・書評

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  • きっかけはミーハー。

    元々自分でも気になるからーという辺りで興味を得て購入。
    氏の設計した建築物をインタビュー形式で年代順に追ってゆく。
    専門的な話はほとんどなく、私のようなミーハー建築探訪好きにも読みやすい内容だった。
    自分が過去に実際に訪れたことのある建物についてのくだりは、具体的な体験・記憶と照らし合わせながら読むことができてより楽しめた。
    行ったことのない建物や、話の中に登場するほかの建築家のあれそれについても、新たな興味を得ることができた。

    インタビューを通して、現在の氏の取り組みは、その時々の人とのつながりや縁の中で生まれた仕事を通して見定められ、形になってきたことが窺い知れた。そういった辺りは、建築にまつわる具体的なエピソードとは別に、氏の人生観(?うまい表現が見つからない)みたいなものを知る手がかりになるような気もした。

    自分(と仲間)の手でつくるひとなんだなー、と思った。

  • 懐かしさを持ちながらも、見事に従来の建築史の呪縛から抜け出しており、非常に建築史家らしい素晴らしい建築家だと思う。
    個人的な好みで言っても、藤森さんの建築は可愛らしくて大好きだ。実際に見学に行っても、出会うまでの過程が楽しい。わくわくしながらバスに乗り、丘を登り、出会うまでの時間が楽しい。(そういう建築を作る人ってなかなかいない。。。)藤森さん自身もすごい楽しそうに作ってるように感じられる。
    藤森さんが書かれた著書は良書が多いので、是非手にとって読んでみることをおすすめします。

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著者プロフィール

1946年長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は近代建築、都市計画史。東京大学名誉教授。現在、工学院大学教授。全国各地で近代建築の調査、研究にあたっている。86年、赤瀬川原平や南伸坊らと「路上観察学会」を発足。91年〈神長官守矢史料館〉で建築家としてデビュー。97年には、〈赤瀬川原平邸(ニラ・ハウス)〉で日本芸術大賞、2001年〈熊本県立農業大学校学生寮〉で日本建築学会賞を受賞。著書に『日本の近代建築』(岩波新書)、『建築探偵の冒険・東京篇』『アール・デコの館』(以上、ちくま文庫)、『天下無双の建築入門』『建築史的モンダイ』(以上、ちくま新書)、『人類と建築の歴史』(ちくまプリマー新書)、『藤森照信建築』(TOTO出版)などがある。

「2019年 『増補版 天下無双の建築学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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