家畜人ヤプー 下 ドリスとクララの巻

著者 :
  • 太田出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872331028

感想・レビュー・書評

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  • 何年も読まねばと思っていて、やっと読めた。
    前半排泄とセッチンについてのねちっこい説明や、限りないフェティッシュと倒錯の描写は吐き気とは違う何かを催すほどなのに、後半になってくると政治や法律の話が多くなってきてしまって(世界観を深めるには必要なのだと思うけれど)少し残念。
    言葉遊びや事象の転化などは思わず唸ってしまう面白さ。
    日本の神話などが分かっていると本当に面白い。
    世界観設定集だと思って読むと良いかも。
    人に勧めたいけど無闇に勧められないのが残念な一冊。

  • 天才の脳内妄想ってこんなんなんかな。どこまでも飛んでいく発想。漫画になったらしいのですが、この原作を読破できる人はあんまいないんじゃなかろうか。実は表紙がすごく良いのですが、画像がなくて残念。ドグラマグラに続いてレジにもっていきにくい表紙。

著者プロフィール

1926年3月19日福岡県福岡市生まれ。
本名、天野哲夫。
旧制福岡商業を卒業後、満州特殊鋼鉄株式会社に就職、帰国して海軍に入隊。復員後は、風俗誌にマゾヒズムをテーマにした原稿を投稿する傍ら、数々の職業を遍歴し、1967年、新潮社に入社。同社校閲部に勤務しながら、小説・エッセイを書き続ける。風俗誌「奇譚クラブ」の連載をまとめた『家畜人ヤプー』が戦後最大の奇書として話題となる。
2008年11月30日逝去。享年82。

「2012年 『劇画家畜人ヤプー4【復刻版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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