- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872339598
作品紹介・あらすじ
アル中からの帰還、"失点"の日々-。ラッパーECDの書き下ろし"自伝的"小説。
感想・レビュー・書評
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アルコール依存症での入院生活から退院後の中編と幼少期を振り返る短編。穏やかな日常生活の一部も、ドキッとするような鋭いことも、振りかざすことなくノーモーションで突きつけてくる鋭さがあった。
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ぽつりぽつりと平易な言葉で描写される心象が、
筆者が優しくて繊細で苦悩していたことを語ってくる。 -
植本さんの視点からのECDさんしか知らなかったのでかなり驚いた。
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石田さん、アル中の程度結構重かったんだな。
この後ずーっと呑まないでいたんだから凄い。
いろんな面を持ち合わせた面白い人だ。
女性に奥手な少年のような部分、(本著には全く出てこないけど)デモに参加したりする活動的な部分、サムライかってくらいの耐え忍ぶ部分、かと思えばそれはあくまでも処世術なんだよね〜っていう姑息な部分。
あと寂しがりや。ああ、そして頑固ね。
でもその頑固さでアル中克服したのかも。
この時点で音楽をやめる決心をしていたことに驚く。
なんかそこはもう絶対に続けるような人に思えたから。この後の著書にはここから音楽を続けることにする経緯が書いてあるのかな?そこ興味ある。
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[private]持っている筈が見つからず…という状況が、この本で書かれている状態のようなだな。
久しぶりに読み返したら色々他人事じゃなかった。[/private] -
リアルよりリアリティ!
自分以外のひとはみんな働いてると思うところ、わかりすぎた。 -
一生遊んで暮らせる人生を実行したらアル中になった、ような三年間。
初めての彼女と、猫と、幼い記憶。
アル中の一要因になったと考える、熱燗の味。
細胞レベルで覚えてしまった快感の記憶。
猫のシーちゃんの話。
なかなか刺激的な私小説。
近年のECDの本に連続して読めてよかった。 -
自筆であれば、筆力は凄いラッパー。万引き描写により★が減りました。
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アル中時代のECDの自伝的な。この人、記憶力、すっごいいいんだなぁ。てくらい、詳細に。しかも、今の奥さんの前に付き合っていた、というか、初めての彼女についてのオマージュ的な作品になっていて。よくもここまで書いたなぁ、この人、すごいなぁ、と。面白かった。(13/11/5)
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アル中本として読んだのと、「サブカルスター列伝」のインタビューを読んで、世評高い本書が気になり読んでみた。
前半の彼女と猫とのダメながらも淡々としたポジティブなリアル。中盤のアル中のリアル。後半の…リアル。
正直、途中で読む熱意がダウンしたんだけど、独特の魅力のある表現が散見される一編でした。 -
登場人物中約数名実際にあった人がいるように思われる。自分の知らないところでそんなことがあったんだな、と
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セキララだぜECD。
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ブルースなんですよ
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遠山緑生先生推薦
ECDって人がいててですね、伝説的な日本のラッパーで、アル中になったりして、その半自伝...とかはまあAmazon書評でも読んで頂ければと思いますが。なんかねえ。「自由に生きる」とか「リアルな生」とか、そんなような事を一瞬でも考えた事があったら、読んでみるべきだと思うんですよねえ。しかしなんというかこういう事を書くとどうにも薄っぺらくて、本書の言葉の鋭さからは離れていく感じ。人が紡いだ言葉を受け取るってなんなんだろうねえ。みたいな。 -
これこそが文学!!
すくわれた 心の支えになる言葉たち -
2010/1/3購入
2016/10/5読了 -
アル中シリーズその2.
ECDぐらい切れるラッパーが小説書くとここまで切れるのかという言葉の切れ味とか、経験の物語への昇華の仕方とか、どこまでも僕が考えるHip-popのイメージが非常にそのまま。頭でっかちでオールドスクールな理解と言われればそれまでかもしれんが。
ECDについてはWikipedia参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ECD -
実体験に基づいた小説は数あれど、あまりにもリアルに感じた。
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リアルだ