恋愛時間 (I’Sノベルズ) (アイスノベルズ)

著者 : 木原音瀬

• オークラ出版 (1997年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ハムコさんの感想 · 2016年12月2日]

１９９７年発行の作品。
えっ？これ木原さん？っていうぐらいまっとうなBLだった！
木原さんの痛々しいのが好きな方には物足りないかもだけど
私はささくれた心が癒されました。

20年前ということで、フロッピーディスクとか
固定電話しかなかったりなど懐かしい描写がちらほら。

でも内容は全然古くはなっていなくて、
丁寧に攻めや受けの人柄、
同性愛への葛藤や家族への思い、
でも抑えられない恋心を描いていて
とてもよかったです。

受け視点→攻め視点→攻めの弟視点というのもよかったな～。
小説は視点切り替えタイプが一番好きです。

派手ではないけど良作だと思います。

後で気づいたけどこれ、「Loop」のスピンオフか！！
え～～！！あの悲惨な受けが弟なの！？
ちょっと悲しいな。

[ihyhさんの感想 · 2014年4月8日]

Loopのスピンオフと知らずに先に読んでしまい、読む順番間違えた！！！！！と衝撃が隠せませんでした。

普通のサラリーマン男性同士のお話です。
楽しかったのですが、Loopの主人公ありきで話が始まるので、ちらちら出てくる前作主人公が気になりました。

著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」