情熱の温度 (アイスノベルズ)

著者 :
  • オークラ出版
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本棚登録 : 126
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872784800

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の木原音瀬未読が残っていたので。
    発刊は、1999年。
    なんと初出は、同人誌。
    この時代にこの作品を購入した図書館にあっぱれ、だね。しかもポピュラー所蔵って、少女達が手に取れるところ。
    まだ、木原さん、若さ残るストーリーで、読んでて恥ずかしさがあるわ。
    そして、30年近く前から、登場人物設定がイタめ。10歳以上歳上のそれほど魅力ない教師をただ好きになって追いかけてしまう。
    一貫した作風に再びあっぱれだ٩( 'ω' )و

    • みんみんさん
      ホントにブレない笑
      9割方犯罪紛いの関係で始まる…
      手籠め…字あってるかしら⁇
      ホントにブレない笑
      9割方犯罪紛いの関係で始まる…
      手籠め…字あってるかしら⁇
      2024/02/27
  • う  なんでこんな男を? と思った。 

    だけど 狡いとか意地が悪いとかではなく 子供なのだ。自分に正直、自制心が利かない。思い込んだら命がけ。ある意味 羨ましい気がする。

    なんでこんな良い子が? と思う。弱い者、傷ついた者を愛おしむ傾向にある人はいる。

    この嫌な男が現実で 好青年の情が深いのだ。

    そして 恋は盲目とはよく言ったもの。

    さて また好みの女の子が現れないことを祈る。

  • 高校生×先生だー!と大喜び。木原さんの描く気まずさ、いたたまれなさが大好きです。読んでてつらい。

  • 何度読んでも好きだ!
    高校生×先生、その後で大学生×先生に。
    木原さんの作品はいったーいのも好きだけど、生徒×先生の王道モノはもっと好き。王道だからこそ読み慣れた展開でも、筆力凄すぎて切なさで胸いっぱいになってボロ泣きです。
    満足感を感じるBLは久々でした。
    いつもながらの逃げ、逃げ、逃げのメンタル弱々な男には共感とリアルを感じます。学校の先生だってこんなもんです。
    ただ、相手の攻め...吉川が優しくて全てを受容してくれる男だったからこそ、私もあまり痛みを感じずに満足を得られたのかなと思います笑

    吉川が、珍しく漫画の中の王子様なんですよね。
    最終的にまぁまぁ幸せそうになったのも驚きでした。

    まぁ、ラストには少し不安を感じますが...…あの先生はまたすぐに逃げ出すだろうと思っているので、そこまで拘らずに満足して本を閉じることができました。

  • 人生がどんどん転がり落ちていく高校教師(受)と、教え子の高校生(攻)のお話です。
    忠犬わんこ攻めでした。
    攻めわんこに本当にそれでいいのか聞きたいけど、本人はそれで満足なんだろうなぁ…と言う
    好きになったらすべて関係ない!みたいな障害物をすべて気にしないブルドーザー的直進あるのみなわんこでした。

  • 暗い、重い、しんどい、と心理面にクリティカルヒット系。
    『振り向かない相手を無条件に想い続ける』
    という、攻の健気でせつなすぎる行動が見ててつらいです。
    この教師である受の泉野が大嫌いなんですよね…。
    自分はノンケなのに、攻めである吉川の一途な想いに甘えきって、
    それを自分の寂しさを埋めるために利用し続けるんです。
    ただ、本当は吉川の事が好きなのに、自己保身や体裁を考えて、他の
    人と付き合ったり結婚したりするっていうのが、分かりすぎるだけに
    泉野を嫌いきれないというか…最後の選択が、もの凄く好きだったりする。

    弱りに弱り切った泉野が、ようやく見栄や体裁や全てを投げ捨てて、
    本当に身一つで新幹線に乗って、吉川に会いに行く。
    それも、姿を見ることが出来ただけで、もう十分だと引き返すわけですが、
    足を引きずりながら、雪の中で家路につくこのシーンで、なぜかぼろりと。

    読後感はすっきりはしないけれど、一筋の光が差し込んだ感じで救いが
    あります。

  • 攻めいい男過ぎる包容力ありすぎる……後半に行くにつれ受けのだめさ加減がパワーアップして行くんですが、そのだめさ加減がリアルでいい。なんでこの人はこんなにひねくれた駄目男の描写が上手いのだろう。
    苛々する人は凄く苛々するだろうけど、攻めがとても魅力的だからそこの部分だけでも私はまた読みたい。

  • 攻の一途さに合掌!!受は普通のおっさんなのにどこがストライクゾーンだったのか聞いてみたい(笑)かなり年齢差(18才)のある年下攻のカップルですが良いお話でした。

  • 古本屋でやっと発見して購入しました。
    神経質な中年男と、本当はすごく優しい高校生のお話。
    胸が痛いです、木原先生・・・。

  • 年上の受けキャラは不幸度が高いし、攻めキャラ君は非常にいい人でけなげです。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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