- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872902655
作品紹介・あらすじ
入院43回、繰り返す自殺未遂、6度の転勤、単身赴任、激務、そして…。自閉症の子、うつ病の妻の心と命を守り抜き、東レ同期トップで取締役、家族を再生した感動の手記。
感想・レビュー・書評
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なかなか、ここまでできないですが、家族愛のなせる技かと思います。
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うちの母親が、2度もメールでお勧めと送って来ていたので読んでみた。著者の佐々木常夫さんという方は著書も多いので知っていたが、読んでみたのはこの本が初めて。しかしまあ、すごいとしか言いようが無い人だ。普通だったらこんな大変な経験をしていたら、どこかで折れていてもおかしくないが、ガツガツ進んで行っている。ただし、そのガツガツさや完璧さが逆に家族の主になっていたという事も振り返る、第10章とかが特に印象に残った。自己満足と思いやりとの違い。読んで良かったと本当に思える本だった。
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体験記。壮絶な人生だ、と思いながら読みすすめてみましたが、今の日本では何らかの不自由さを持つ人が2、3人に1人はいるそう。恥ずかしいことだと隠さずに周りに知ってもらい、支え合う、という言葉が印象に残っている。
今の日本では障害=タブーという風潮がどことなく感じられるので、そういうのが薄れていけば少しは暮らしやすい社会になるのではないか、と感じさせる内容だった。 -
以前からこの本は、職場の人の紹介で知っていたけれど、小山龍介さん主催の佐々木常夫さんの講演を聴講して、読みたくなりました。
講演ではあっけらかんと明るく語られる佐々木さんではありますが、壮絶な経験をされ、それを乗り越えてこられた姿が描かれています。
運命を引き受ける覚悟に凄味すら感じました。 -
著者の佐々木常夫さんがテレビのドキュメンタリー番組に出ていたのがきっかけで読んでみることにしました。:仕事も家庭もあきらめない:という著者、超多忙な仕事をしながら、育児、炊事、洗濯、掃除のすべてをこなしている。病気の妻、障害をもつ息子の問題にも前向きに考えていく著者に勇気をもらいます。
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2006年11月読了
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さぞかしバイタリティ溢れる、やり手のオーラを放ってる人かと思いきや、佐々木さんの講演会で感じたことは、良い意味で力が抜けた方。剛ではなく柔。この柔らかさが柔軟な発想を生み、いくつもの困難を乗り越えてこれた所以なのかな。
この方を前にして、「〇〇だからこれ以上の仕事はできません」なんて言い訳ができないと感じた。 -
入院43回、繰り返す自殺未遂、6度の転勤、単身赴任、激務、そして…。自閉症の子、うつ病の妻の心と命を守り抜き、東レ同期トップで取締役、家族を再生した感動の手記。
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東レの佐々木さんの自伝的一冊。
人生順調満帆にはいきません -
父と姉から読んでみたらと紹介された本です。自分が佐々木さんの立場だったら、どう振る舞えただろうかと考えながら読んでみました。仕事も家族も両方諦めないようにするのは無理かなあと。とても困難な家庭状況の中でどう仕事と両立させていくか、考えさせられた一冊でした。
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佐々木常夫さんの本は前に一冊読んでいたので、二冊目。特にこれは体験談が多く、大変だったことがわかる。
ただ、会社に滅私奉公する点は良かったのか否か。度重なる転勤の話があるが、それなりの賃金をもらってなければ、特に今は会社を去る選択をする人も多いだろう。今は一般的に会社に対するロイヤリティは低い。成果主義を導入し、短期雇用を可能にした現在の日本の状況じゃ、あたりまえだ。若者が三年で辞めるのもそういう風にしてきたからとも言える。 -
1205「ビックツリー」佐々木常夫
・母親や娘を親や子どもとしてではなく、一人の女性として、戦友として感じられるところがなんとなく不思議。
・ハネムーンは今でいうと400~600万の費用がかかったがローンを組んでまでも折角なら海外に出てみたいという
潔さを感じた
・仕事の進め方3か条
1)仕事は計画的に重点的に
2)仕事は最短コースで効率的に
3)仕事は結果がすべて
・部下へのメッセージ
「礼儀正しさにまさる攻撃力はない」
「朝出勤の時に走る者、遅刻するものは数歩の遅れをとる。日々の十分の差、三十分の差」
「沈黙は金にあらず。正確な言葉。表現に気をつける」
「読書の価値は本の数ではない。多読家に仕事のできる人はいない。」
「メモを取るとよく覚え、覚えると使う、使うと身に付く」
「友達は大切にしよう。友情には手入れが必要」
・事実とは「報告された事実」「そうであって欲しいという事実」「前提である事実」本当に事実かどうか?
・それぞれの手紙や手記を通して、事実が様々な角度から見ることができる。 -
ワークライフバランスに興味を持ち、関連の本を読み漁っていた中で出会った一冊。妻がうつ病、息子の自閉症というただでさえ過酷な状況にもかかわらず、度重なる転勤や経営破綻した企業への赴任。そんな中で徹底してきた仕事への姿勢や進め方などは多くの人が参考にすべきものだと思う。オススメ。
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【読書メモ】
●私は人の教育は家庭や学校にはなかなか期待できないと考えている。不十分な教育のまま入社してきた人たちを一人前の社会人にするのは、企業の大事な仕事であり、今は、企業の中にどれほど優れた教育システムなりビジョンを持っているかが問われる時代だと思う。(P53)
●「会社や事業は客観的には再建困難と評価されても、経営の力と社員の熱意によっては再生できる」私は一村産業の経験で経営力と社員力の奥深さを学んだと考えている。(P59)
●この経験から私は「選択と集中」という言葉を使うことに注意を払うようになった。経営として当然なさねばならぬことをせずに、業績が悪いからその事業を収束させるという愚を犯してはならない。(P59)
●過去の先輩たちが残してくれた資料を読めば、会社の中で起こったことやそれをどう解決したか、何が重要で何が些末なことかすぐわかる。何らかの課題について検討指示が出れば、そのこと、あるいはそれに似たようなことは過去何度も検討されているものだ。したがってそれを早く学んだ方が自分の大して深みもない知識に頼るよりずっと有効だし、それに自分なりのアイディアを加えれば、さらに深く掘り下げられる。(P61)
●スキルを蓄積し効率的に次世代にパスしていく、それができる組織が強い会社を作っていくのである。(P61)
●ます私が最初に実行したのは、業務週報をベースに課員全員の過去一年間の実施業務の重要度とそれに費やした工数(延べ作業時間)を試算し、本来そのことに費やすべき工数と対比してみることであった。その結果、つまらない業務に多くの工数をかけたり、重要な業務を時間切れのため途中でやめてしまったものなどがあり、仮に最初から周到な計画を立て重要度に応じて時間配分していたら半分の工数で業務遂行されたはずということがわかった。
このことを課員全員に理解・共有化してもらい、次の「仕事の進め方三カ条」と徹底させた。
1.仕事は計画的に重点的に
2.仕事は最短コースで効率的に
3.仕事は結果がすべて
(P64)
●アガサ・クリスティーの推理小説に登場するエルキュール・ポアロというベルギー人の刑事がいる。彼は、「普通の人は自分の脳細胞の六パーセントしか使っていない」「この灰色の脳細胞をもっと使わなくてはならない」と言う。確かに、ほとんどの人は頭を使っていない。まるで体で勝負しているのではないかと思われるほどである。(P65)
●私は課長になった時、全員にメッセージを配布し、説明した。そのメッセージの最初で「三年で物事が見えてくる。三十歳で立つ、三十五歳で勝負は決まり」と行った。会社に入って三年もたてば会社の内容、現実、世の中の仕組み、人間模様などがだいたい理解できる。三十歳になればたいていの仕事は一人でできる。そして三十五歳になればビジネスマンとしての評価、将来性は確立する。大げさに言えば三十五歳にもなれば、大きな組織のリーダーは務まるのである。
また三十五歳になるとその人の成長角度は決まってしまう。急角度の成長線を持つ人とそうでない人ではその差が広がる一方で、緩やかに成長する人は強い意志で努力しようとする人に追いつくことはないという意味でもある。ただ会社には順番というものがあるので、その後はしばらく時がたつのを待たなくてはならないが。(P66)
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「礼儀正しさに勝る攻撃力はない」
「朝出勤のとき走る者、遅刻するものは数歩の遅れをとる。日々十分の差、三十分の差」
「沈黙は金にあらず、正確な言葉、表現に気を配ること」
「読書の価値は本の数ではない。多読家に仕事のできる人はいない」
「酒の飲み方はその人の品性を表す。酒の上での失敗は高くつく」
「メモを取るとよく覚え、覚えるとよく使う、使うと身につく」
「東レは最終の職場ではない」
「男にとって女性への考え方、対応は人生や他人に対する考え方の程度を表す」
「子供は親の鏡、親は子の鏡-子供の教育の関心を持ち、家庭、学校、社会に責任を持つこと」
「出世はその人の人間性、能力、努力の一つのバロメータ」
「友達は大事にしよう。友情には手入れが必要」
「人生に必要なのは勇気と希望とsomething money。身分相応の金遣い」
(P67)
●九十点の評価を得ようとすると大変だが、それを八十点でいいと思った瞬間に三十パーセント仕事時間が減る。九十点とするか、八十点とするかは、組織の責任者の判断が大きい。それにそのテーマは九十点であっても、もし他の大事な仕事をやらなかったら、そちらは〇点となる。業務遂行にはプライオリティの設定とバランス感覚が求められる。(P78)
●「事実は何か」というのはきわめて重要なことである。事実というのは「報告された事実」「そうであってほしいという事実」「前提とされた事実」などさまざまな事実があり、それは事実でないケースがある。一度ゆすってみて「本当に事実かどうか」を検討しなくてはならないと、私は考えている。(P81)
●一番大切なのは、どれだけ母を、兄を、家族を想い続けられるかということでしょう。それが「愛情」であると確信しています。相手を想う気持ちがあって初めて、何をすればいいか、そしてたゆまぬ努力が生きてくるのです。
このことは、僕にとって、家族以外の人と接する時の礎ともなっています。「どうしたらうまく、人と接していけるのか」とよく言いますが、その方法を考えるより、まず、どれだけその人のことを想えるかが大切だと思うようになりました(P175)
●病気の人を介護している人より病気になっている人の方が何倍も苦しみ悩んでいるか、私はもっと早く気づくべきだった。特に体の病気と違って心の病気については、それに向きあう家族は姿勢を根本的に変えなくてはならない。うつ病の人の行動、表現は、一歩引いて優しく受け止めなくてはならない。それはそういう病気なのだから(P179)
●社会が健全な人たちで構成されているという前提で生活基準が設定されるのはおかしいと思う。皆何がしかのハンディや悩みを持ちながら生きているという前提に立っていた方がいいのではないか。事実そういう人たちは大変多い。健全な人でも弱いところやコンプレックスを持って生きていることもある。お互いを理解しながら社会生活を送れたらもっと深みのある幸せな社会になるのではないか。(P187)
●仕事が最優先という考えをすべての人に押しつけるわけにはいかない。その人の責任ではないのに、大きな重い荷物を担いでいる人たちがたくさんおり、それと調和しながら仕事をしていかねば、組織として会社はうまく機能していかないと思う。(P195)
●男性社会の主人公の男性が、女性の立場、女性の目線に合わせて自分の問題として家庭や社会を捉えない限り、女性の活用などは夢のまた夢である。職場での仕事観の修正や、子供の教育や家事についても夫婦で適切な分担をしなくてはならない。大袈裟に言うと、一般女性の活用もできない日本社会は、障害者など弱者に対するサポートや理科もできない、いびつな社会だと私は感じている(P196)
●何より人の幸せ、不幸は体重計や血圧計などで測れない相対的なものではないかと感じている。つまり他人から見たら小さく見える不幸に遭遇した人でも、その人にとっては大きくのしかかる重荷のこともあろうし、逆に大きな困難に出会った人でもそれなりの重荷ととらえることもあるということだ。(P199)
●ビッグツリーとは
家族とともに生きる長い人生では、病気、事故、仕事問題、人間関係など、いつ何が起きるかわかりません。
もし、そんな不測の事態が起きても、「これも人生の一部」と、すべてを受け入れ、強さと優しさ、希望を胸に明るく生きていきたい。
外から見えない根っこには自分自身の不動の信念を秘めながら、家族愛、仕事への情熱、社会・人々との深い関わりを幹・枝葉とし、風雪に耐え凛と立つ大きな「父の樹」、それがビッグツリーです。(P206 ) -
佐々木さんの前向きさに感服。
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自閉症の長男をはじめとする3人の年子の子育て、うつ病で入院を繰り返す妻のサポートをしながら、東京⇔大阪の6度の転勤にも耐えて仕事でも大きな成果を上げた佐々木氏の自伝(と言っていいと思う)。
全体的なまとまりに欠けるというのはあるが、全体として佐々木氏のアクティブかつ前向きかつ懐が大きいかつ忍耐力のあるところが全体的に押し出されている。
やはり何事も気の持ちようだし、自分次第でだいたいの苦難は乗り越えられる。それは事実。この本でもかなりそのようなことが述べられている。
しかし佐々木氏は適度に他人の手も借りている。それも含めて【自分で解決する】ということなのだろう。
他人に物を頼むのも簡単ではないし、それで頼られた方が手伝うのは、頼む人の人望次第だからだ。
佐々木氏の他人に頼ることと、自分を鍛えること、のバランスが絶妙で、この本から最も学んだことと言える。 -
実家に転がっていた。
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楽観主義でないと、ハードな現実は乗り越えられない・・・。
・ウツの妻
・自閉症の長男
・家族の度重なる自殺未遂
・東レでのハードな仕事
完全にうまくやったかどうかは疑問だが、ものすごく自己開示し、
パワフルに、思いやりを持って家族にも対し、仕事にも
立ち向かっていったことがわかる。
効率的に仕事をすること
介護する人よりもされる人のほうが苦しい
コミュニティに参加することの重要性
妻からの三行半的な手紙は読んでいてつらい。
自分が同じ立場だったら・・・、耐えられず、
心が折れていてもおかしくない。。。 -
興味深く読んだ。
自閉症、うつ病の家族を抱える人にとって参考になる本かと思いきや、著者の不屈の精神力がテーマになっている本で、その点まさにタイトル通りだった。
家族からの手紙なども載っているが、ものごとを一面的にしか捉えていない記述も多い。
御家族の考えもじっくり聞いてみたい感じ。 -
【課長時代のメッセージ】
「三年で物事が見えてくる。三十歳で立つ、三十五歳で勝負は決まり」
「三十五歳になるとその人の成長角度は決まってしまう」
「礼儀正しさにまさる攻撃力はない」
「朝出勤のときに走る者、遅刻する者は数歩の遅れをとる。日々十分の差、三十分の差」
「沈黙は金にあらず。正確な言葉、表現に気を配ること」
「読書の価値は本の数ではない。多読家に仕事のできる人はいない」
「酒の飲み方はその人の品性を表す。酒の上での失敗は高くつく」
「メモをとるとよく覚え、覚えると使う、使うと身につく」
「東レは最終の職場ではない」
「男にとって女性への考え方、対応は人生や他人に対する考えの程度を表す」
「子供は親の鏡、親は子供の鏡 - 子供の教育に関心を持ち、家族、学校、社会に責任を持つこと」
「出世はその人の人間性、能力、努力の一つのバロメータ」
「友達は大事にしよう。友情には手入れが必要」
「人生に必要なのは勇気と希望とsomething money。身分相応の金遣い」
【会社の仕事とは何だろうか】
業務遂行にはプライオリティの設定とバランス感覚が求められる。
90点の評価を得ようとすると大変だが、それを80点でいいと思った瞬間に30%仕事時間が減る。90点とするか、80点とするかは、組織の責任者の判断が大きい。
そのテーマは90点であっても、もし他の大事な仕事をやらなかったら、そちらは0点となる。
【事実とは何か】というのは極めて重要なことである。
①報告された事実
②そうであって欲しいという事実
③前提とされた事実
など様々なケースがあり、それは事実でないケースがある。
一度ゆすってみて「本当に事実かどうか」を検討しなければならない。
【女性の活用】
■制度をいくら変えようとトップがいかに叫ぼうと、根本的な解決にはならない。
自分の家庭のマネジメントができない男性に会社の中でだけ女性を活用せよというのは無理な話である。
■男性社会の主人公の男性が、女性の立場、女性の目線に合わせて自分の問題として家庭や社会を捉えない限り、女性の活用など夢のまた夢である。 -
「私は仕事も家族も決してあきらめない」と副題が付いたこの本は、現在東レ経営研究所の社長を務める佐々木常夫氏の奮闘記です。
自閉症の長男、うつ病の妻を抱え、すさまじい責任を一身に背負いながら、家庭人として、職業人として、信じる生き方を貫きました。
心理学の「家族システム」という概念では、家族の構成員は相互に影響し合っていて、その中の一人がなんらかの問題を持つと、それが原因となって別の人に問題が起きると考えます。
そして、その問題がまた原因となって、新たな問題を引き起こします。
佐々木家の長男は自閉症。
しかし、夫の仕事は多忙を極め、単身赴任を余儀なくされる。
責任感の強い妻は、自閉症の長男との関係から、うつ病になってしまう。
その状況に、夫と長女が立ち向かう姿を見て、妻はますます自分の無力を思い知らされ、何度も自殺未遂を犯してしまう。
機能しなくなった家族システムは、どんどん悪循環に陥っていきます。
その悪循環を断ち切ったのは、家族が直面する困難に立ち向かうために、大きく根を張るビッグツリーとなる、佐々木氏の決意でした。
誰にでもできることではないでしょう。
でも、もしかすると、できるようになるかもしれない方法論を、佐々木氏は示唆しています。
自分の家庭の事情を公表するというか、誰かに話すということは結構勇気のいることである。
やはり、少し恥ずかしい。
何か自分に弱みがあるというか、会社に知れるとマイナスになるのではないかと考え、隠しておきたい気がするのだろう。
私の場合、ある程度の人にオープンにしておかないと、何かあった時、とっさの電話が受けられずに不幸な結果になったらまずいと思ったのが、公表した動機である。
その通り、佐々木氏は家庭の苦境を上司である社長に率直に打ち明け、最大の味方を得ます。
また自分の部署では、就業時間内に効率的に仕事をし、長時間労働をなくすことを部下に徹底させます。
しかし、理解者を得る目的で、上司や部下に、家庭の事情を公表、カミングアウトするという当初の考え方は、のちに少し変わったと言います。
佐々木氏の体験談を聞いたたくさんの人が、「自分の家族もさまざまな障害を抱えている」と打ち明けました。
それまで会社に隠していたことを、次々とオープンにしてくれたのだそうです。
世の中に障害を抱える人とその家族は、思った以上に多いのだと知りました。
そして、障害を持っていても生きやすい、多様性を認め合う世の中にするために、「家庭の悩みを隠さないでよい社会」の実現が必要だと思うようになりました。
家族システムをうまく機能させるためには、職場も社会も、大きな家族だと考えればいいのかもしれません。
そんな世の中ならきっと、ビッグツリーも大きく枝葉を伸ばし、家族をやさしく覆うことができるはずです。