非電化思考のすすめ~マインドセットを打ち破る幸福な生き方

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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872905632

感想・レビュー・書評

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  •  非電化で我慢して生きるのではなく、自分の人生に必要なことは何か、を考えて必要な分の電気を使う、という生き方があるのだなぁと思った。
     今の時代は豊かだけれど、当たり前のように豊かに生きるには、お金もエネルギーも必要なのである。でも、それがなければ生きていけないという訳でもない。答えはこの本には載っていない。たぶん各個人が考えて見出すことなのだろう。

  • メーカー技術者から「発明起業家」の道を選んで栃木県那須町の湖の畔に「非電化工房」を構える藤村靖之さん。電気を必要としない冷蔵庫や除湿器などを自作し、また作り方を教えている。現在の日本(と多くの先進国)は必要以上の電気を消費することでGDPという数字を上げてきた。その無意味さに気付くと、いろんなものが無駄に見えてくる。震災後、省エネのために大量の電化製品が最新のものに買い換えられたことに矛盾を感じるのもそのひとつだろう。筆者は他書でも「月3万円ビジネス」というものを提唱していて、身の丈に合った生活をすれば家族との時間を犠牲にしてまであくせく働く必要はない、ということを実践し、ひろく提唱している。こうした試みは確実にGDPを下げる。しかし人間の幸福を測る指標はGDPだけではない、というよりGDPは経済のごく一面をあらわしているに過ぎないということを、国民が理解することから始める必要がありそうだ。

著者プロフィール

1944年生まれ。工学博士。日本大学工学部教授。非電化工房、発明工房、発明起業塾などを主宰。科学技術庁長官賞、発明功労賞などを受賞。電化製品の非効率性を説き、電力を使用しない家庭用機器を設計・製作する(代表例に冷蔵庫・除湿器・掃除機・髭剃など)。さらにそうした研究成果を、インフラ整備が行き届かないモンゴルやナイジェリアなどの地域に対して提供している。

「2020年 『新装版 月3万円ビジネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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