- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784875510512
作品紹介・あらすじ
失敗や行き詰まりというものを大事にする文化、それを活かそうとする文化、だから、がっかりしている人を見ると「いやー今日のうなだれ方いいね、君も成長したね」ってなったり、「病気が良くなったら不安が増えた」という仲間には、「残念ながら回復したんだね、おめでとう」と言ったり、反転の文化に、このコロナの時代のような不確かな時代を生きる大切な何かがある、そのようなことを本書は述べる。
感想・レビュー・書評
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《べてるの三密》
密な相談~とにかく相談し合う
密な繋がり~孤立を防ぐ
密な確認~自分で判断せずに、確認し合う
べてるの圧倒的な強みは「助けて」が言えることではないか。「助けて」を受け止めるスタッフ、当事者である仲間、そしてドクターがいることで「相談」できる環境なのだろう。
孤立と孤独はメンタルに悪い。悪い時ほどさらに悪くなる原因になる。繋がりがあれば「孤立死」というものは無くなる。繋がることでの安心感はとても大事なものである。
自分の考えに自信がない時はもちろんだが、自信がある場合も、自分の考えに偏りがないか?さらに良くできる方法はないか?と「確認」することは大事である。そして確認できる仲間も必要である。
コロナ対策の三密があるが、べてるの三密の方が心の健康に必要なのは間違いなく、正しく恐れることができるのではないか。コロナ禍は見えづらかったものが沢山炙り出されている。べてるの三密はコロナ禍に限らず平時においても重要である。精神障害者支援の場面だけではなく、全ての人たちが社会で暮らすために必要なものである。それにもかかわらず炙り出されていると感じるのは、社会の「繋がり」が希薄になっていて、「助けて」が容易に言えないからだと思う。
世の中の多くの人が見下す精神障害者ではあるが、多くのことを学ぶことができる。少なくとも私は「べてるの三密」は足りていない。だから素晴らしい学びになった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった
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命を燃やしていると言う生命感覚。
どうせみんな障害者になる。
どんな苦労を選択するのか。 -
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