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- Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
- / ISBN・EAN: 9784875719724
感想・レビュー・書評
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中岡洋が6本、芦澤久恵、杉村藍、増田恵子、澤田真弓が1本ずつの『嵐が丘』論文集。いままで読んできた『嵐が丘』関連書籍と重なる部分も多かったので、「これはほかの本の方がわかるように書いてあったな」とか思う箇所もあったりしたのだけれど、たぶん対象読者が違うのでしかたないかもしれない。または以前に読んだ本の方が出版年が新しいので、本書のわかりにくさを踏まえて書かれたのかもしれない。
特に興味深かったのは、ヒースクリフの憎しみが復讐に向かうのはシェイクスピアの悲劇の枠組みの影響だろうという指摘と、「ネリー悪党説」の紹介および展開。後者については面白いけど一方的に感じた。「卑劣な召使根性」とか書かれていたけど、だって召使なんだよ。どうして主人の階級と同じ倫理性を求めるの。とはいえわたしが思っていたよりネリーはキャサリンが嫌いだったのかな?という気付きがあった。
国内外の参考文献リストが充実しているので、興味が持てる方向にどんどん掘っていけそうです。便利。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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