野生の介護: 認知症老人のコミュニケーション覚え書き

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  • 雲母書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876723423

作品紹介・あらすじ

介護界に迷い込んで40年記念出版。関係性のないところにコミュニケーションが成立するわけがない!傾聴、声かけといった対人関係技術の枠を超え、人と人との"気‐違い"を修復するケア論。読めば、"豊かな介護"の世界が明けてゆく。

感想・レビュー・書評

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  • 「認知症といわれている人の〈問題行動〉こそ、老人の側からの私たちへの自発的コミュニケーションなのだ」。

    「〈老いた自分との関係障害〉が認知症老人の問題行動の基本である」。

    「子どもと同様に、認知症老人という人間の“基礎”とも言うべき存在に必要なのは“母性”である」(弱い立場の人を何とかしたいという)。

    〜本文より引用。

  • 介護の現場で長年働いて来た方ならではの辛口の切り口。
    介護の在り方で正しいと言われて広まっていることが、いかに現場ではそぐわないのか。本物の介護とは何かとても考えさせられます。
    認知症やお年寄りに対しての介護だけでなく、幅広い介護の捉え方で、かなり専門的な要素も含まれ、少々理解しづらいところもあるけれど、とても参考になります。

  • 自己決定ではなく共同決定をという考えは、和辻哲郎の間柄の思想を思わせる。また認知症の方との関わりを、異文化コミュニケーションとしてとらえるべしという発想が面白く、大変参考になった。著者の他の著作や、引用されていた著作も読んでみたいと思った。

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著者プロフィール

1950年、広島県生まれ。特別養護老人ホームに生活指導員として勤務後、31歳で理学療法士の資格を取得。35歳で独立し「生活とリハビリ研究所」を設立。近年は、生活リハビリ講座を全国各地で主催する傍ら、年間100回以上の講演活動を行っている。一般社団法人「考える杖」代表理事。

「2023年 『関係障害論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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