人生勉強

著者 : 群ようこ

• 幻冬舎 (1995年4月1日発売)

作品紹介・あらすじ

ささやかな人生を願っていても、生きていくのは大変だぁ。笑いと涙と怒りの果てに、日々の生活から見えてくる不思議な光景。待ちに待った新しい私小説、書き下ろしで誕生。

感想・レビュー・書評

[yakishakeさんの感想 · 2011年4月6日]

本棚にずっと入っていたのを最近発見し、買ってから恐らく10年以上経って初めて読了。
でも、この間誕生日を迎え自他共に認める「おばさん」になった今でこそ、読んで正解。共感して笑ってしまった。自分が読むべき時期になるまで見つからないシステムが世の中には実はあるのかもと妄想した。
阪神淡路大震災の時の非被災者側のエピソードがあったのも何か運命を勝手に感じる。
嫌な事は大量にあるけど良い事もある訳で、そうは頭で分かっていても色々気になる。気に入らないことに怒ったり開き直ったりただ眺めたり、色々しながら折り合いつけていくんだよねえと、読みながら雑談してるような気分だった。

著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」