- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877282653
感想・レビュー・書評
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昔読んだ本
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人気ゲームソフトをプレイした日本中の子供が全く同じ幻影―黒いマントの男の陰に脅え、魅入られたように次々に自殺行為に走る!いったい誰が何のために、そしてどうやって…潜在意識下に持つ恐怖を人為的に表面化させることは可能か?最高の、そしてかつてないサイコ・サスペンスが今あなたに問いかける。
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この小説は、かなり前の小説1998年に出た本なんだけど
すごく面白かった!
松岡圭祐って「催眠」と「千里眼」シリーズずっとずっと
書き続けてるから、ほかのはあまり見ないし書いてないのかと
思ってた。
物語は、少年がいきなりナイフが突き刺さったまま
バスから真っ青な顔をして降りてくるところから始まり
それは、なんとゲームソフトによる幻覚ではないかと
その事件を皮切りに全国で少年少女の自殺騒動が相次ぐ。
そのゲームソフトを開発した会社の社長である桐生の
独立して有限会社から大きくしていくまでの
正直な生き様やら、少年問題にかかわる事件を政治がわから
向き合っていく政治家やら、事件の真相をつきとめる警察がわからの
視点やら、すっごく丁寧に描かれている。
また、桐生のライバル会社である神崎と桐生との対決やら。
色んな角度から事件の真相を追っていくので飽きないし
ほんっとに面白い。
また、ゲームソフト会社なだけあって、内部のコンピューター関連の
話が出てくるんだけど、98年って一般家庭では、まだPCだって
ADSLの普及はしてなかったはずだし。
松岡圭祐って、どこまでアタマの中身進んでるんだろう?と。
いや、もしかしたら、著者が語りたかったのは、どれだけ時代が
進んでITが進んでも、人の心は変わらない変わってはいけないと
伝えたかったのかもしれないな〜と。