結婚詐欺師 下 (幻冬舎文庫 の 2-6)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 100
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877287733

作品紹介・あらすじ

橋口を追ううちに、阿久津は被害者の中に、かつての恋人美和子がいることに気付く。偶然を装って美和子と接触した阿久津は、彼女の口から橋口への想いを聞かされる。美和子さえも騙しきったかに見えた橋口には、しかし捜査の手が確実に伸びていた-。騙す男、貢ぐ女、追う刑事の息詰まる攻防を緻密な筆致で描き切った、乃南ミステリの代表作。

感想・レビュー・書評

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  • 読めば読むほど、私、引っかかりそうや、騙す方と騙される方の言い分が女の私にとっては、悲しすぎる。

  • 次の展開が早くて一気読み。最後は結構あっさりと終わる感じ、読みやすい

  • 上下巻、あっという間に読み終えた。
    もう少し阿久津と美和子の過去の関係性を描写できていれば入り込めたかも。
    結婚詐欺は女性主体でけっこうありそうな話しで、それを男性で描いたところがおもしろかった。

  • 結婚というものに絶望しか覚えない内容。人の心情の描写は好きだけど、ストーリーはなんかもひとつ

  • 下巻なんで当然ですが、話が動きます。
    結婚詐欺師の現被害者に刑事の元恋人が!!という冒頭の展開から、話の中心が刑事とモトカノにシフトした気が。
    延々と詐欺師の話を続けるわけにもいきませんし、仕方のないことでしょうが、少々無理やり感があります。
    なのでクライマックス、詐欺師が捕まり、「信じていたのに」的であろうモトカノが、被害届けを出すあたりの感動がちょっと薄れました。あまりにも詐欺師の「前」が素敵過ぎて☆

    それからサイドストーリーで出てきますが、詐欺師に騙され身包み剥がされ年老いてゆく女たち。それでもどこかで詐欺師を信じてる女たち。
    みっともねー!前に進めよ!と思う反面、自分ももしかしたらああなる可能性が・・・と、ちょっとゾクッとしましたね。
    強がってはいますが、独りじゃ生きていけないサビシンボなので。

  • もーー百万単位をぽいっと出す女、そんなにいるんだなぁ。
    言葉にも態度にも誠意がないのって、恋しちゃうと見えなくなるもんなのねぇ。
    登場人物で一人阿久津刑事がよかったな。
    元彼女が被害者になりそうになっているところを、さりげに救おうとするんだけど、女が天邪鬼で、結果被害者になってもまだ個人的感情で、阿久津刑事を責めるという。
    でも阿久っちゃん、10年後の姿を想像できない、とか言う女と一緒にならなくって本当良かったと思うよ。みんな平等に老いていくことに気付けない自己中女なんてさ。

  • はー。テーマってかモチーフは普通なんだけどね。
    それでもなんだかすごい。

    なんとも報われない、やりきれなさを残していく作品でした。
    松川は出てきてもまた詐欺師やるんだろうな…。

    やりきれない、でもそんな不快さが残らない。そんな作品。

  • 面白かったですが、
    若干、尻つぼみというか...

    詐欺師の男性がもう少し頭のきれる
    行動をとっていれば後半もっともりあがったのでは..
    と思いました。
    あっさり捕まりすぎたのが残念でした。

    全体的には面白かったので
    すぐ読みきりました。

  • ◆あらすじ◆
    橋口を追ううちに、阿久津は被害者の中に、かつての恋人美和子がいることに気付く。
    偶然を装って美和子と接触した阿久津は、彼女の口から橋口への想いを聞かされる。
    美和子さえも騙しきったかに見えた橋口には、しかし捜査の手が確実に伸びていた───。
    騙す男、貢ぐ女、追う刑事の息詰まる攻防を緻密な筆致で描ききった、乃南ミステリの代表作。

  • 読み終わった感想は
    「寂しい女にはなりたくない」
    以上ずら。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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