ハノイの犬、バンコクの象、ガンガーの火 (幻冬舎文庫 こ 8-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877287979

感想・レビュー・書評

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  • 旅に出られなくなった今だからこそ読んだのか?兎に角、以前毎年通う様に行っていた東南アジアの空気を少しでも思い出したくて買ったのかもしれない。そんな一冊。また、旅に出たい。

  • 20代前半、旅をしていた頃が自分にとっての青春だったのだと改めて気付かせてくれた一冊。

  • 読書録「ハノイの犬、バンコクの象、ガンガーの火、」3

    著者 小林紀晴
    出版 幻冬舎

    P52より引用
    “「ネパールにいる時は、ぜんぜんキョウミなかったね。でもニ
    ホン来たら、これ腕に巻きたくなった」”

     目次から抜粋引用
    “ガンガーの火
     路上の約束
     窓からの風景
     旅の行方
     届かなかった手紙”

     新聞社勤務を経て後フリーになったカメラマンによる、アジア
    を旅して回ったフォトエッセイ集。
    バラナシから香港まで、たっぷりの写真と情感あふれる文章で記
    されています。

     上記の引用は、東京へ留学していて一時帰国していたネパール
    人の一言。故郷は遠くに在りて思うものということでしょうか。
    遠く離れることで、自分の居た場所を再確認出来るのかもしれま
    せん。
     写真の量は豊富なのですが、モノクロなので少しさびしく感じ
    ます。文章の調子も相まって、より寂しく感じたのですが、そう
    なるように考えて構成されているのかもしれません。
    写真はもともとモノクロなのかもしれませんが、それにしても少
    し暗すぎる感じを受けてしまいました。

    ーーーーー

  • 10年以上前に、青春と読書って雑誌でこの人の文章に出会った。
    それが「写真学生」だったんだけど、
    大好き!ってわけじゃないのになぜか惹かれる
    それが小林紀晴なのです。

    読んでてすごく楽しいか?面白いか?
    というと全くそうではなく...

    この人の書く文章にはいつもぼんやり哀しみが漂っていてる。
    それは油断するともっていかれそうになるほどの深い哀しみ。

    久しぶりに読んでもそれは変わっていなくて
    だから私はこの人の書く文章が、
    この人が、好きだと思った。

  • 異国の地で異国の友人と再開する「日本にはチャンスがいくらでもある」日本人はどこにだって行けるが、彼の国は違う。彼の手助けは出来ない。

  • なんだかちょっと寂しさを感じる旅行記だった。
    旅ってこうゆ~もんなのかな・・・。

  • インド、ネパール、タイ、ヴェトナム、インドネシア、香港、澳門と、旅の途中で出会った人々を描くフォトエッセイ。

    小林紀晴の文章は、アジアの風景を自分の内側に取り込んで自分の風景にするような、不思議と柔らかい文体です。それが好きで、僕はかなり頻繁に本を読み返すのだけれども、本書もそんな愛着のある一冊です。

  • 会社をやめ、旅に出たのは何故か。チャンスがあるのに生かさない自分を変えてくれる

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著者プロフィール

1968年長野県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。新聞社カメラマンを経て1991年独立。アジアを多く旅して作品を制作する。また近年は日本国内の祭祀、自らの故郷である諏訪地域などを撮影している。紀行、ノンフィクション、小説なども執筆。近著に『まばゆい残像』『孵化する夜の啼き声』『深い沈黙』など。1997年『DAYS ASIA』で日本写真協会新人賞、2013年『遠くから来た舟』で第22回林忠彦賞を受賞。2021年に初監督映画作品『トオイと正人』で国際ニューヨーク映画祭、南京国際映画祭入賞。東京工芸大学芸術学部写真学科教授。

「2021年 『深い沈黙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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