しんぷるらいふ

  • アノニマ・スタジオ
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (105ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877586270

感想・レビュー・書評

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  • 何年前のことだろう。
    2009年に2刷、とあるから7-8年前だろうか。
    ずっとお世話になっているとある年上の先輩に、誕生日プレゼントでもらった一冊。

    あの頃は、シンプルに丁寧に、、、って言葉が流行りだした時代で、私自身は、憧れはあって流布していたのよね。
    だから先輩もこの本をくれた。
    けど、理想だけで、まったく付いていけてなかったな〜と思った。

    いま、静かに暮らす中で、ふむふむとこころにすっと入ってくることがたくさん。

    最近自転車のカゴが取れかけてて、鍵のところも取れかけてて、自転車屋さんに行こっかなって思った。
    でも、したらきっとカゴの交換と鍵の交換。
    100均で結束バンドをかってきて、とりあえず修理をした。

    物を大事に長く使うこと。
    人を大事に思い続けること。
    そうできる環境を整えること。
    もう惑わされずに、心を整えて生きること。

    その準備段階にようやく来れたなと、思った。

  • 高山なおみさんおすすめの本。
    かわしまよう子さんの本は、いい空気が流れてるなぁ。
    ゆったり、ぽそっと。かわいい。だけど芯がある。

    すこし抜粋。

    夢というものは、叶えたいと思えば叶えられる、そういうものだと思っています。夢というものは諦めたときに終わってしまう。そういうものだと思っています。夢を叶えることはものすごくしんどくて、もう二度と味わいたくないことかもしれません。ものすごく孤独で、誰だってギブアップしたくなることかもしれません。でも、「もうだめ」と思いそうになっても、そこをなんとかふんばってみましょう。どんなときでも、どんなことでも、体の力というのは、諦めた瞬間にスルスルと消えてゆくのです。それが夢なの?って笑われそうなくらい小さな小さな夢であっても。がんばったところで何になるかわからないような、小さな小さな夢であっても。人は夢があるからこそがんばってゆける。それくらいで諦めないように。それくらいの壁なんて乗り越えていけるように。心の中には大きなはばたきの音を感じていたいです。

  • ずーっと、眺め続けていたいです。 ひとはこ古本市で出くわしてウチに来た1冊です。その辺の道の脇の咲いてる花も、好きな雑誌を捨てられず切り抜いて作った袋たちも、やっぱりかわいいし「それも良い」が嬉しい。エコでもケチでもないんだけど、自然に好きなことを好きなままで、そうなるんだし。。。私に高価なブランド物は似合わない。 

  • ささやかな主張、芯の通った意志を感じられる一冊です。
    ポエムあり、写真あり、エッセイありの読み物。

    断捨離に対抗するような主張も載っていて興味深かった。
    簡単に捨てるのではなくて「何に使えるか」ほかの用途を考える。
    という思考を教わりました。

    ばんばん物を手放す断捨離ブームでかき消されがちな「ゴミを減らすという観点」って大事だなと。

  • ---
    ものや自然を大事にしながら
    小さな花を咲かせる暮らし

    なんだかんだ言いながら、好ききらいのはっきりした性格は、悩みのタネでもありますが、好きになる理由を考えてみると、それはシンプルであること。

    シンプルを直訳すると質素。無駄や飾り気がなく、素朴、単純、簡単、簡素という言葉に近い意味があります。

    ものを大事にしている人は、人も大事にしていて、ジンとさせられたことが何度もありました。

    シンプルって、ひとつのことにこころを込めて専念することをいうのかもしれません。みんながシンプルな気持ちをいつまでももっていられたなら。見上げた空も、足もとの土も、風に舞うひとひらの葉っぱも、もしかすると今とほんの少し、違った色に見えるかもしれません。

    似ているもの探しを得意にすること
    「あれがない」と思ったとき「これでなんとか」とひらめくこと。「これいらない」と思ったとき固定観念を捨てて、「こんなふうに使ってみよう」と新しい使い方を考えてみること。ものはいちいち買ったり、いちいち捨てたりしないのです。

    似ているものをどんどん探して、自分らしい暮らしを楽しみましょう。似ているもの探しが得意になれば、きっとものは減るでしょう。きっとゴミも減るでしょう。

    昔ながらのものを大事にすること
    昔に作られたものは機械でさえシンプルだと思いました。それはきっと、使うために生まれてきた形だからでしょう。身近な素材で形がシンプルであれば、壊れてもすぐに修理ができるので、ものを大事に長く使うことにもつながってゆくでしょう。

    自然のものをそのまま素材にして作られたものは、もしも使えなくなったとしても、いつかは土に還ります。「ものと自然はどこかで必ずつながっている」

    少しの材料で料理ができること
    ごはんつぶをお茶碗につけたまま「ごちそうさま」をする人が苦手です。ほんとうに些細なことですが、食べ物を捨てたり残したりすることは、その人の暮らしぶりにつながっているように思うのです。作ってくれた人へ、もっと感謝しながらいただきましょう。
    冷蔵庫の中にある少しの材料で料理ができるようになると、食品を食べきれずにダメにしてしまうことが減るのではないでしょうか。食べるために買ってきたものは、残すことなく全部食べたい。

    ゴミ箱を小さくすること
    ゴミを捨てるたびにいちいち「待った」をかけられる。それが毎日つづくってどうでしょう。たのしく暮らしてゆけるのでしょうか?

    ものと自然はつながっている
    自然の流れを止めないこと。自然のバランスをくずさないこと。これは本当の意味で、私たちの求めている「豊かさ」につながることではないでしょうか。

    小さな夢をもつこと
    「もうだめ」と思いそうになっても、そこをなんとかふんばってみましょう。どんなときでも、どんなことでも、体の力というのは、諦めた瞬間にするすると消えてゆくのです。それくらいで諦めないように。それくらいの壁なんて乗り越えていけるように。心の中には大きなはばたきの音を感じていたいです。

    小さなことを大切にすること
    目に見えるものから人の気持ちのことまで数えはじめたらキリがないほど、小さなことはたくさんあります。「小さなこと」というのは、大きなものばかり見ていると、見えなくなってしまうものです。時間に追われていたり、自分のことばかり考えてりうと、すぐそこにあっても気づかなくなってしまうものです。
    大切なことはいつもこころの中にあります。
    小さなことを忘れないシンプルな気持ちを持ちながら、これからも訪れてくる日々を大切に暮らしてゆきたいと思っています。

  • いつもの生活が、すこしだけ、
    でもそれは、とてもたくさん、
    やさしくなれるほん。

  • 私の世界観が大きく揺らいだ本。
    しんぷるって、なんて素晴らしいのだろう。

  • はっと気づかされることが書いてある。
    たいせつで、あたりまえのようだけど、忘れがちなこと。
    でも、そんなとんがったものではなく、
    読んでいくうちに、うとうとまどろむような。
    そんなまったりとした気分になる本。

  • 母を思い出しました。
    丁寧に暮らす。
    忘れたくない気持ちです。

  • 「しんぷるらいふ」は節約することとは違います。ものや自然を大事にしながら、毎日の暮らしに小さな花を咲かせること。かわしまよう子さんが提案する「しんぷる」な暮らしの十ヶ条です。

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