子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方 大全

  • きこ書房
3.97
  • (17)
  • (9)
  • (8)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 297
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877713096

作品紹介・あらすじ

人間関係の原点である親と子のコミュニケーションで子どもの人生は大きく変わる!あなたが変われば、問題は解決します。あらゆる年齢・タイプ・状況に対応!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • HRTの原則を親子間に適用したら、親が子にどうコミュニケートすれば良いのか、についてのノウハウ本。なぜこういう方法が勧められるのかについて、理屈ではなくて、「あなたもこういう風に扱われたいでしょ?」と実例を挙げて説明してくれる。子にどう対応するかについては、はじめに基本的で具体的な「スキル」を解説して、その後はそのスキルを使った実例をたくさん挙げていくスタイル。

    HRTの原則がソフトウェア開発をしているギークのチームだけではなくて、社会一般に通用するものであることは、知ってる人なら知ってると思うけど、この本を読むと、子供の成長過程においてこれがどれほどの資産を子供に積むことになるか(そして、多くの親がこれと反対のことをしてどれだけ子供を損なっているか)が分かって、めまいがするほどだ。
    ここに書かれている膨大な具体例を読むと、自分が親にして欲しかったことはこれだったんだなぁ、と思うし、読むだけで自分が癒される気持ちになる。

    実践は、そう簡単ではない。繰り返し努力が必要だと書いてある。けれども、試しにやってみたら効果は絶大で、すっかりやる気になる親が多いようだ。こういう考え方が普及してHRTの原則が社会一般に広がっていけば、無用な争い(テロとか戦争さえも)は随分と減っていくんじゃないか。これは、ビジネスとか子育てとか、そういう特定の分野の話ではなくて、人と人が関わってつくる全ての社会を平和で思いやりのある生産的なものに変えていくのにどうしたら良いのか、という話なんだと思う。

    これ読んで思い出したけど、『窓際のトットちゃん』に出てくるトモエ学園の校長先生がやっていることが、まさにこれ。あと、これは箱の話(『自分の小さな「箱」から脱出する方法』)でもある。

  • 良書。

    子どもだけではなく、人間との対話で大事なことは何かを教えてくれる。
    子どもだからと扱うのではなく、ひとりの人格のある人として関わることが大事であるということがよくわかる。
    教職者や親だけではなく、人と関わる人たちすべての人の役に立つ。
    コミュニケーションのありかた、人と付き合うときに大事なことは何か、自尊心とは何かを学ぶ機会を持てて非常によかった。

    質問責めにしない、答えを焦らない、この辺りが自分の課題かもしれない。相手の回答を急かしたり、自分主導での会話が相手にどのような思いをさせるのか、沢山の事例が書かれているので、ふだんの自分の振る舞いを考えされられた。

  • Kindleで読んだが書き込む形式のワークブック的なものらしい。子供とどう接していいか、子供が何を考えているかわからないなど、なかなかうまくいかない人にとっては具体的な例がとにかくたくさん乗っているので参考になると思う。具体的なエピソードが多いので読み終わるまでが大変だった。日常の細かいシーンに応用できるのではないかと思う。子どもに対してイヤな言い方をしてしまう、何がいけないのかわからない時に自分を客観視するのにいいかもしれない。

  • 本に実践例として書いてあるように、次女がどうしてもあのおもちゃが欲しい!!と駄々をこねた時、〇〇はこれが欲しいんだね、お母さんのノートにちゃんと書いておこうね、とノートに大きく書き出すとピタッと泣くのをやめて、ほかに何か書いておいてほしいことはある?と聞いたら静かにちゃんと言葉で伝えてくれました。おもちゃを買ってもらうという願いが叶わずともほしい、という気持ちを母親が否定せず認めてくれたということで落ち着くようです。その様子を長女も興味津々で見ていました。

    試してはないが、イライラをぶつけてくる時、ストレス解消として思う存分折り紙や新聞紙などビリビリに破いて散らかさせてあげたりする方法も効果がありそうだと思いました。

  • 分厚い横書きの本。図を見ながらエッセンスのみ飛ばし読み。

  • 「毒親」にならないための実践的な方法が書いてある。ものすごく参考になった。自分の親がここに書いてあることをしててくれたらよかったのにと思う。
    子どもの気持ちや感情を認め共感し、質問はせずに話を聞く。選択肢を用意して、問題があれば一緒にアイデアを考え、実行する。目的は、子どもに自尊心を持った自立した人になってもらうこと。脅したり責めたり操ったり否定したりしない。子どもにも親としての自分にもレッテルを貼らない。
    子育てではあるけど、やってることはコーチングというか、ビジネス本としても通じそうなくらい。
    こんなに人にも勧めたい育児書は初めて。
    電子書籍で寝かしつけしながら読んだ。

  • クーリエ・ジャポン 2015/2紹介

  • アメリカでたくさん売れたらしい
    ワークショップ形式でべからずと模範的な話し方を対比づけて説明してるのでわかりやすい
    べからず事例では子供がどう受け止めるか解説してありハットさせられる
    自我が強くなる幼稚園児を持つ親には必読

  • ぶっちゃけ、もし逆の立場で、このスキルを使われたら、
    私は気に入らない。私はね。
    でも、これが一般の考え方というか、
    これでどうやら円滑に進むようです。

    親子のコミュニケーションについての内容ですが、
    大人でも職場でも、いろんな状況に使えるのではないかなと思って読みました。
    きっと使えます。

    ほんの少しだけ、ADHDやアスペルガーの子どもたちの体験談もあったし、

    そういうの関係なしで、
    人それぞれ個性はあるのだし、
    うまくいくこともいかないこともあるだろうけど、
    いくつかためしてみたいなと思います。

全12件中 1 - 10件を表示

アデル・フェイバの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×