- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877986179
作品紹介・あらすじ
犯罪は増えてもいないし、凶悪化してもいない。しかし、なくなってもいない。感情的に厳罰化を叫んでも仕方がない。必要なのは冷静なデータ分析と有効な施策だ。そして、犯罪を犯さなくてもすむ社会であること。犯罪統計の読み方、メディアリテラシーなど、気鋭の犯罪学者と若手の論客が語る、目からうろこの「犯罪論」。
感想・レビュー・書評
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矯正施設や保護観察所などでの勤務経験もある法学者の浜井先生と、批評家の荻上さんの対談形式で書かれた本。
印象に残ったのは第3章「厳罰化しない犯罪対策の行方」。「犯罪にまつわる話は、こんなにも他のこと(「隔離」して社会から見えなくするという点において、精神病院の話など)も繋がっていくんだな」と目からウロコが落ちました。厳罰化は犯罪減少、抑制にはならないことも驚きでした。まあたしかに貧困が原因で万引きした人に厳罰を課したところで、出所後の貧困をなんとかしないと再犯の可能性はなくならないわけで。もっと広い視点で物事って見ないとダメだなと改めて気づかされました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3.5
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2017/04/28 再発見
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社会
犯罪 -
20160801 犯罪件数は減少傾向にあるもののメディアの報じ方によって、治安が一向に良くなっていない印象を国民に与えている。
さらに検挙件数は警察が自ら検挙した件数なので、警察の力の入れようによって増減することができることを知っておくこと。
また、犯罪者は再び社会に復帰できる環境を作ることで再犯率が低下する。なぜなら、犯罪者が社会に復帰できないと再び犯罪を犯してしまう。 -
荻上チキを見直した。