「源氏物語」 五十四帖の色

  • 紫紅社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879406552

感想・レビュー・書評

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  • 源氏物語に登場する、衣と襲や、文に使われた紙を、当時の染料と染色法で染め上げて再現されています。
    単なる色合わせの本かと思っていたら、源氏物語に書かれてある装束の布の色合いや染料などを様々な文献から考察しておられ、実際に当時使われていたであろうものとして衣を見ると、平安時代の貴族たちはこんなにも豊かな色彩の中で暮らしていたんだと感嘆しました。
    襲の再現も、国語便覧で見るような色見本ではなく、実際に衣を重ねた写真なので、その美しさが一層伝わってくる。
    そして、このような手間をかけて織られ染め上げられた衣を纏えるのが、どれだけ特別な存在であったかということも…。
    写真、というか衣が本当に美しくて、紋様が織り込まれているものもあり、惚れ惚れしてしまいました。
    まさに日本の宝…!
    英語も併記されているので、ぜひ外国の人にもこの美しさを知ってほしい!
    これは絶対に、紙の書籍でうっとり眺めたいです!!

    #NetGalleyJP

  • 『「源氏物語」 五十四帖の色』|感想・レビュー - 読書メーター
    https://bookmeter.com/books/21752403

    紫のゆかり 吉岡幸雄の色彩界
    https://www.sachio-yoshioka.com/

    「源氏物語」五十四帖の色 (日本の色): 紫紅社
    https://www.artbooks-shikosha.com/shop/1101/9784879406552.html
    -----------------------------
    (yamanedoさん)本の やまね洞から

  • 源氏物語を読んだことはあるが、その時の脳内イメージは少し薄らぼんやりとした色味の世界だった。
    けれど、この本を読むと、そのイメージががらりと鮮やかに変わる。
    源氏物語の中にある登場人物たちが身につけている色の描写や、他の文献で書かれている色の染め方などを参考に、著者の父が染めた布や糸が、源氏物語の54帖に沿った形で紹介されている。

    染料の専門的な話や、源氏物語から引用される原文は難しいが、英文も並べて書かれているので、日本語と英語を併読して、分かりづらい部分を理解できた。

    何より繊細で鮮やかな色は、見ているだけで心が満たされる。
    この本を読んだ後に、もう一度源氏物語の世界に浸りたいと思う。

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著者プロフィール

1977年 京都生まれ。染司よしおか六代目当主。父は染織史研究家で多くの著書をもつ5代目当主の吉岡幸雄。2008年より生家「染司よしおか」で修業をはじめる。薬師寺伎楽装束の制作(2013 年)、東大寺修二会椿の造花の和紙染め(2014 年)などを担当。2019 年 「染司よしおか」六代目を継ぐ。

「2023年 『新装改訂版 染司よしおかに学ぶ はじめての植物染め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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