矢川澄子作品集成 新装版

著者 :
  • 書肆山田
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (701ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879954657

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  • 収録作:「架空の庭」「ことばの国のアリス」「アリス閑吟抄」「兎とよばれた女」「はるなつあきふゆ」「失われた庭」「ファラダの首ー未刊詩・短編」

    小説も詩も、言葉づかいがきれいで素直で、とてもよかった。特に気に入ったのは、初期短編集「架空の庭」詩も、ことば遊びをよくされていて、矢川さんのちゃめっけみたいなものが窺われる。たまにドキッとする単語が出てきたりして、不意打ちをくらったり。

    中編「兎とよばれた女」「失われた庭」については、ご自身の私生活を事細かに反映されているようで、読む側からしたら、ここまではっきり書くのか...と正直どうしても思ってしまうが、ただその素直さが、彼女の書く文章全般ににじみ出ているものだと改めて思った。「兎~」のラストには、思わず泣いてしまった。

  • 読みたいのに読めない本です。
    この本を読み終わってしまったら、今後新刊が出る事は無い矢川さんの本だから、ずっと大切に本棚の中にしまってあります。
    もう少し、私の気持ちが落ち着いたら読みたい本です。

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著者プロフィール

東京生まれ。東京大学文学部美学美術史学科中退。著書に『架空の庭』『わたしのメルヘン散歩』、翻訳書に『おばけリンゴ』(福音館書店)、『キスなんて大きらい』(文化出版局)、「ババール」のシリーズ(評論社)ほか多数。

「2018年 『タイコたたきの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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