新しいメンタルヘルスサービス システムをどう作るか?

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  • 新興医学出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (145ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880028101

作品紹介・あらすじ

(序文より抜粋)
 この本でいうメンタルヘルスとは、心の健康という意味であるが、細かな定義は別として、人生を豊かにするための、「気力」とか「生き生きとした心」にまつわるものといってたぶん間違いはないだろう。
 心の健康(メンタルヘルス)について語るだけでも、自己実現、気力、生き生きとした心、個別性、主体性といった、雲をつかむような抽象的な言葉が出てきた。心の健康とは何かという議論をするには、これらの言葉を避けて通ることはできないかもしれない。しかし一方で、いまを生きている私たちが、少しでも心の健康をよい方向にもっていくためには、はたしてどうすればよいのか、この現実的かつ具体的な答えを求める切実な問いが、対人援助職に投げかけられる。
 本文で繰り返し述べるが、システム作りには対人(ヒューマン)サービスにかかわるすべての人が関係する。かかりつけ医の方々を含め地域医療にかかわる皆さん、地域保健・福祉に関与する方々、産業や学校の関係者、まちづくり関係者の方々、一般市民で心の支援に関心のある皆さんにも、ぜひともこの本を手に取ってもらえればと願う。
 心の支援活動については、すでにさまざまなすぐれた活動が報告されている。しかし、ある特定の魅力あるリーダーの努力や献身で、何とか行われている場合が多い。リーダーが代替わりしても質の高い支援が継続するためには、何が必要なのだろうか。その答えが「システム」と私は考える。この本が、心の支援システムをこれからも担い続ける皆さんにとって有意義なものとなり、日本に住む皆さんの心の健康の向上にとって微力ながら役立つならば、著者としてこの上ない喜びである。

感想・レビュー・書評

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  • 今後、こういうメンタルヘルスに関する組織、地域での体制、システム作りは大切になってくるだろう。
    メンタルヘルスケアのシステムをしっかりしておけば自殺する人も少なくなるだろう。問題は、こういうケアをする人がどうやって育てるか、だと思う。

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著者プロフィール

1963年,宮崎県生まれ,帝京大学文学部心理学科教授,帝京大学心理臨床センター長,臨床心理士。
1991年,東京大学大学院医学系研究科保健学(精神衛生学)専攻博士課程修了,博士(保健学)。1991年より,駿台予備学校,日本外国語専門学校で活動,帝京大学医学部精神科学教室助手,帝京大学文学部心理学科専任講師,准教授を経て,2013年から現職。
日本公認心理師協会常務理事,日本精神衛生学会常任理事,日本心理臨床学会理事。
主な著書:『心の専門家が出会う法律』(共著,誠信書房,2003),『受験生,こころのテキスト』(共著,角川学芸出版,2006),『新しいメンタルヘルスサービス』(新興医学出版,2010),『明解!スクールカウンセリング』(共著.金子書房,2013),『学校メンタルヘルスハンドブック』(編集委員・日本学校メンタルヘルス学会編,大修館書店,2017)

「2020年 『関係行政論 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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