映画がなければ生きていけない 1999-2002

著者 :
  • 水曜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880651835

作品紹介・あらすじ

1999年から現在まで続くメールマガジン「日刊デジタルクリエイターズ」に連載中の人気コラム「映画と夜と音楽と…」単行本化。本書に先だって記念品として作られた500部限定本はたちまち完売するほどファンは多い。その魅力を本書解説の映像作家かわなかのぶひろ氏はこう書いている。〈人生は困難なものだ。だが希望を失うな。諦めるな。そう感じさせてくれる映画を、あくまで僕は支持したい」という「僕」の矜持は、本書のどの頁からも熟成されたウィスキーのような滋味と芳香をともなって漂ってくる。読む側をじんわりと幸せな気分に誘ってくれるのである〉。
あの名場面、あのセリフに人生を重ねる味わい深い文章が胸に響く。どんなガイド本よりも映画が観たくなる一冊だ。

感想・レビュー・書評

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  • 充実した映画体験。そして読書体験。実体験も絡めて、十河進という人は縦横無尽にエッセイを書く。だがその差し出し方はあくまで穏やかで小心さが感じ取れる。威張っていない。威張らないことが作家の美徳になりうるかは賛否が割れると思うが、少なくともこの著者はその威張らず、かといって過度に自虐をカマすこともなく、等身大の自分自身であろうと務めているようでそのきれいな佇まいに惹かれる。この「きれいな佇まい」は、私には例えば田中小実昌にも似たものだと思える(あんなに哲学的ではないだろうけれど)。2周目の読書だが裏切られない

  • 結局、シリーズを三冊読んでしまった。この本の影響で、「仁義」と「さらば友よ」をCSで観た。アラン・ドロンが若い。「さらば」に出ているブロンソンが実にかっこいい。昔の映画もいいものですね。

    ついつい再読。来年には4冊目がいよいよ出るので、これも楽しみです。

  • 映画を縦糸に、ジャズとハードボイルドあるいは単に文学作品を横糸に、そして自分の人生も絡めながらのエッセー。面白い。

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著者プロフィール

1951年香川県生まれ。中央大学仏文専攻卒業後、出版社に勤務する傍ら映画コラムを執筆。エッセイ集「映画がなければ生きていけない1999-2002/2003-2006」により第25回日本冒険小説協会特別賞「最優秀映画コラム賞」受賞。大沢在昌氏著「天使の爪」(角川文庫)、矢作俊彦氏著「マンハッタン・オプ3」(SB文庫)、香納諒一氏著「梟の拳」(徳間文庫)の解説を書くなどハードボイルド・ミステリにも造詣が深く、自らも「キャパの遺言」で第62回江戸川乱歩賞候補となる。

「2023年 『映画と本がなければまだ生きていけない 2019-2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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