文化と固有価値のまちづくり 人間復興と地域再生のために (文化とまちづくり叢書)

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  • 水曜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880652979

作品紹介・あらすじ

いまこそ、金銭的価値・快楽優先のまちづくりから脱却するときだ。
2011年3月11日……この日を境にして、近代の「人間はエゴの塊(かたまり)であって何が悪い」という利己主義から、根本的に脱却するべきときがやってきた。
 日本という国は、政治家や権力者に頼らず、民間の篤志家や宗教家、商人・経済人が、地域固有の農民文化、工人文化、福祉文化、水利文化、道をつくる文化、道徳文化、などを生かし、一人ひとりのもつ潜在的な力量を生かして、地域再生を果たしてきた
国である。
 その歴史と蓄積をふまえ、物事の背景にある「固有性」と、自然と人間の「共生化」に注目して、自然の個性と人間の個性が互いに高めあえる社会を再構築すべきだ。
 本書は、わが国文化経済学の第一人者がジョン・ラスキン、アマルティア・センらの研究成果を、二宮尊徳や行基らの事蹟にも投影させ、引き出しつつ、一人ひとりの足下からの地域再生構想を描いた著者の文化経済学研究の集大成。

感想・レビュー・書評

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    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB10228378

  • 3・11以後のまちづくり、ひとづくりに必要なことが全て書かれている好著。

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著者プロフィール

1933年大阪市生まれ。
京都大学名誉教授、福井県立大学名誉教授、京都橘大学名誉教授
現在、国際文化政策研究教育学会名誉会長

著書に、『財政学』(岩波書店)、『財政思想史』(有斐閣)、 『文化と固有価値の経済学』(岩波書店)、 『文化資本論入門』、
『学習社会の創造――働きつつ学び貧困を克服する経済を』(以上、京都大学学術出版会)など多数

「2022年 『池上四郎の都市計画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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