國體アヘンの正体 大日本帝国を陰から支えた「天与のクスリ」 (落合・吉薗秘史 2)

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  • 成甲書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880863597

作品紹介・あらすじ

「黄金よりも価値がありもす!ケシを研究したもんせ」
“草”=諜報スパイに課せられた陸軍最高首脳の極秘指令

十八歳で初対面の陸軍中将・上原勇作から「草を命ずる」と言われ、それを引き受けたときに吉薗周蔵の一生は定まった。周蔵はその日から永年にわたり、自筆の手記を認めてきた。そこには、上原付の陸軍特務として活動した周蔵の目を通して、大正・昭和の日本国家の動きが裏側からとらえられており、その内容には今日の歴史常識を大きく覆すものがある。平和国家となった戦後日本の常識では理解しがたいことが、その時期には日常行われていた。東京裁判史観とそれに基づく社会教育の結果、当時の世界状況と日本を取り巻く欧米列強・アジア諸国の実情から目を逸らされた戦後人は、その時代の祖国と父祖の実績をいたずらに悪意をもって見ようとしてきたが、我々の父祖は痴呆でもなく狂気でもなかった。ただ生を享けたこの国と、ここに住む家族を外国の奴隷にせぬために、あらゆる努力をしてきたのだ。それを実証するのが「吉薗周蔵手記」である。


―アヘンは軍の勝敗を左右する重大な物質、そいも極秘物質である。現在は支那、朝鮮、インドなどを頼らなければならん。そいでは困る。よって、アヘンが支那・朝鮮に何ぼあっても、それは隣ン家が金持であって、あくまでもオイが家は貧乏というのと、同じである。支那・朝鮮が日本を欺いた時、アヘンは日本にはまったくのうなるのである。オイは他国頼りに何ぞやるは、性分に合いもっさん。自分の所で何でも賄うていけんかったらそいが負けの基になる。アヘンはどげんことしても、国内で大量に作りたか。そいも重要なんは極秘にやりたか。オマンができる限りでよかが頼みもす。こんこつだけは他の人にはよう頼めんのです―[上原勇作の言]

著者プロフィール

落合 莞爾
1941年、和歌山市生まれ。東京大学法学部卒業後、住友軽金属を経て経済企画庁調査局へ出向、住宅経済と社会資本の分析に従事し、1968~69年の『経済白書』の作成に携わる。その後、中途入社第1号として野村証券に入社、商法および証券取引法に精通し、日本初のM&Aを実現する。1978年に落合莞爾事務所を設立後は経営・投資コンサルタント、証券・金融評論家として活躍。日本および世界の金融経済の裏のウラを熟知する人物として斯界では著名な存在である。著書に『金融ワンワールド』、落合秘史シリーズ として『明治維新の極秘計画』『南北朝こそ日本の機密』『国際ウラ天皇と数理系シャーマン』『奇兵隊天皇と長州卒族の明治維新』『京都ウラ天皇と薩長新政府の暗闘』『欧州王家となった南朝皇統』『日本教の聖者・西郷隆盛と天皇制社会主義』、』國體古代史に敢然と挑んだ『天皇とワンワールド(国際秘密勢力)』、『天皇と黄金ファン』、「天孫皇統になりすましたユダヤ十支族』(いずれも成甲書房刊)がある。

「2017年 『活字に出来ない《落合秘史3》』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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