禅語に学ぶ 生き方。死に方。

著者 :
  • 禅文化研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784881822562

作品紹介・あらすじ

しいカラーの風景写真とともに、禅の日常性に親しんでいただきたく作った一冊です。
凡人にとって程遠いものと思われている「禅」は、どの家の周りにも、茶の間にもいっぱい転がっているからです。
人間にとって共通の関心事である、“生き方や死に方”についての禅語を撰び、これらに日常生活にちなんだお話を添えました。一つのお話は2~3ページで完結しますので、気軽に楽しみつつも、深い教えや真理をそこに見い出していただければと思います。

感想・レビュー・書評

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  • 凡人と聖人が同居。悟りの世界は聖も濁も併せ呑む世界。天に昇る龍がいれば地を這う蛇もいる。優れた人と困った人が同居する世界こそ素晴らしい。「清濁併せ呑む」ことは難しいことだが大事な渡世術。これが出来ないと自尊心に酔って人生の幅を狭めてしまう。花は誰の為に開くか。春になると百花が咲き乱れる。花は誰の為に咲くのか。花を知るなら一度で済む。それを毎年繰り返し見に出かけるのは一年一年と変わっていく自分を見る為ではないか。今年の花は今年の自分の姿。花の命の短さに想いをいたす。自己:「自分とは何か」「自分は何のために生まれたのか」というような課題を自覚するようになるには人生の途上において何か自分という一個の存在が根本から疑問符となるような出来事に出会わなければならない。坐禅:外界にどんなことが起こっても心を動かさないことを「坐」、内に向かって自分は何かということに心を集中することを「禅」という。無心:日本は経済大国になったが忙しい生活の中で失われたのは「豊かな心」。「忙」という字は「心を亡う」と書き、縦にすると「忘れる」という字になる。なるぼど。。。この本、写真も素敵。

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著者プロフィール

1933(昭和8)年、滋賀県生まれ。2歳のとき出家して、臨済宗妙心寺派の僧籍に入る。花園大学仏教学部(禅学専攻)卒業の後、南禅寺専門道場柴山全慶老師の室に入り参禅弁道。1960~61年、米国ペンシルヴェニア州ペンデルヒル宗教研究所に留学し、キリスト教を研究。1970年、京都大学大学院文学研究科(宗教学専攻)博士課程修了。いらい母校花園大学の教壇に立って禅学を講じる。1993年、論文『己事究明の思想と方法の研究』によって、愛知学院大学より文学博士の学位を受ける。現在、花園大学名誉教授(元学長)、臨済宗妙心寺派興福寺閑栖。

「1987年 『迷いの風光』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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