ジンバルロック

著者 :
  • 青林工藝舎
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本棚登録 : 125
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883790593

感想・レビュー・書評

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  •  古泉(こいずみ)智浩の、第一作品集である。
     ど田舎の低レベル高校のうだつの上がらぬ連中の青春を描いて、見事な連作短編。これは青春マンガの傑作だ。『アックス』(青林工藝舎)に連載された作品なのに、ひとりよがりではなくちゃんとエンタテインメントになっている点もよい。

     ただし、ふつう「青春マンガ」という言葉から連想しがちなカッコイイ要素は、ここには何一つない。吉田秋生や矢沢あいや紡木たくの諸作のような青春マンガとは、まったくベクトルが違うのだ。
     ここに描かれた青春群像の、なんとカッコ悪く、ヘタレで、情けないことよ。しかし、それは愛すべきカッコ悪さであり、微笑ましいヘタレ具合なのである。

     「寂れた地方都市のフツーの青春って、おおむねこんなもんだよなあ」と、読んでいてしみじみ得心してしまう。輝かしいことなど何も起こらず、童貞をこじらせて悶々とし、それでも自意識だけは過剰な青春。映画やドラマの中のカッコイイ青春より、私はこの作品の青春のほうをずっと近しく感じる。

  • あーいい!すごい面白い!なんだかな〜な男子高校生のなんだかな~な日常。

  • 高校生特有ともいえる脱力感の描き方がリアルです。

  • 古泉 智浩の漫画はこれを読めばいい
    望遠鏡を覗くと思い出す
    「願いが叶った!」

  • これがリアルな学生なのでは、と思った作品であります。

    この目線で描いて行き、話にするとは、お見事です。

    青くさく、ださくて、かっこわるくて、向上心も無い、(実はあるのかもしれない)そんな主人公がぬらりくらりとやってくれます。

    もがくモラトリアム期なのか、何も考えていないのか。
    リアリティある笑いがツボにはまりました。

  • 描いてる人はおれに歳が近いとおもう。
    ひさしぶりにマンガで大爆笑した。
    立ち読みしたら面白かったんで買った。
    みんなに貸してあげたい。

  • なんかこの人の作品が好き。 絵もあんまり上手くないし、話もどーしよーもない話が多いんだけど、なんだか魅かれてしまう。ジンバルロックはちょっとタケシの「キッズ・リターン」に似てるかも… すこーし切ない青春物語。

  • 青春とは、こんなもんだったなぁと。
    だらだらした感じが好き。

  • シンプルかつ青春。

  • 青春の全て。
    何にも起こらない現実。

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