- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883810086
作品紹介・あらすじ
2000年、春。渋谷の高校生たちの間で、1人の少女が伝説となりました。彼女の名前は『アユ』。ケータイサイトで発表された連載小説『Deep Love』の主人公。援助交際をする17歳の少女。人から愛されること、人を愛することを知らず、生きることに何の意味も見い出せないアユ。笑顔を、涙を忘れていたアユ。しかし、ひとつの出会いをきっかけに、傷つきながらも少しずつ心を取り戻し、愛を見つけ出していく…。そんなアユの姿に共鳴した読者により、『Deep Love』の存在は口コミで広まり、サイトへのアクセス数は実に2000万件を突破。アユに共感し、涙した読者から何万通ものメールが寄せられました。そこにつづられているのは、冷めた世代といわれている少年、少女達の隠された心の叫び…。連載されていたアユの物語に加え、アユとともに変わっていく周囲の大人たちや恋人、友達の物語も同時収録。ケータイ小説、待望の完全版。
感想・レビュー・書評
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中学生の頃このシリーズ流行ってこの著者の本を友達同士で読んでたわ。今も忘れられないストーリーだよ全部。でも多感な思春期に、このシリーズに出会ったことが良かったのか悪かったのか。
少なくとも私は子どもに決してこの本を紹介しない。これ読んでるの見たら発作的にとりあげるかもしれない。それくらいショッキングな本だし、あの頃この本を共有してたあの頃の友達は、アユやレイナのようになってるかもしれないし、ホストになった元クラスメイトもいる。これが地方の頭が悪い連中の末路なんだと言って欲しくない。世間から言われる「不良」「バカ」はこうなる運命なんだと、国の宝である子どもにこんな酷い印象を与えたくない。どんな子どもも可能性があって、未来は希望であふれてるんだよ、君たち一人一人が希望のある未来を作っていくんだよと大きな声で伝えたい。
それはきっと私が尊敬する宮崎駿さんの考えと同じであるはずだ。物語は、子どもに希望をもたせるものでなくてはならない。それがファンタジーなのだと。
要は結論は、この本は読んではいけないし、ましてや大人がこの本を紹介することはあってはならない。この本を読めという大人は、君のことを陥れようとする悪人であることを忘れてはいけないよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史の記録。
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2008年01月13日 18:50
何か女子高生か何かの間で流行っているそうなので、無料版で読んでみた。
正直なところ、なんじゃ、こりゃ!!!って感じだった。悪い意味で。
ちょっとしたエロ小説って感じ…。携帯で読むためのものなのか物凄い早さで物語が進んでいく。
文章も何か普通の人が、ちょっと書いてみるかって感じとしか思えなかった…。変換ミスとかあるし…。
申し訳ないけど第8話くらいでやめました。
しかし、悪いとこばっか挙げていても仕方ないので、良い点を言うとすれば、、、う~ん。
一部の女子高生が話す言葉、思ってること、やってることに非常に近いのかなぁ。だから共感を呼んで読む人が増えたとか。
とりあえず、完全版を買って読む気にはなれませんけど。。。
俺も若くない証拠か。? -
バブルな時代の一冊
こんなじたさがあったなんて、
今の子は信じられないんじゃないかなぁ
あんまり好きじゃないなぁと思いながら読み続けて
アユの死後の話で不覚にも泣かされた -
時代背景がうまくでている
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中学時代に読了。思えばこれが学級文庫にあったんだけど(先輩のおいていった本)いろいろとまぁ問題作
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流行ったよなー携帯小説。リアルのような非現実的世界で自分だったらって浸ってたー
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携帯小説がもとで、女子中高生がターゲットということもあってか稚拙だと感じた。
露骨な性描写に気分が悪くなった。 -
俗に言うケータイ小説(ネットでの横文字から本になった小説)は苦手で読む気にはならなかったけれど、読んでみて結構クるものとかありました。最後のシーンも、滅多に本を読んで涙腺が熱くなったりしないタイプですが、グスグスと鼻水が垂れ流し状態でした^^;社会問題について訴えるものもありましたので、最後まで夢中に読み、映画化されたDVDも購入してみたりと、その後は夢中でした。
今回は援助交際や社会におけるあり方について問うテーマの本でしたので興味を持ち手にしましたが、今度ケータイ小説は読まないと思います。関係ない話ですが、川嶋あいさんの「12個の季節 -4度目の春-」のDEEP LOVEver.の歌詞がとても素晴らしかったのを覚えています。 -
だだのエロい作品ではない。愛の形について考えさせられる。それもかなり深い愛。完全版は三部作だが、このアユの物語は泣ける。全然、自分の歩んできた人生と違ってて、わかるわけないのに共感できる。
後半はほぼ泣きながら読んでいた。人には必ず2つのことが与えられる。
1つは、「愛する人に出逢うということ」
人は必ず死ぬということから、
もう1つは、「愛する人を失う」ということ。
この二つを覚悟して受け入れないといけない。そんな簡単にはいかないよね。