ついていったら、こうなった―キャッチセールス潜入ルポ

著者 :
  • 彩図社
3.21
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本棚登録 : 317
感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883925209

作品紹介・あらすじ

街を歩いていると、いろいろな勧誘を受ける。悪質なキャッチセールスの噂は知っているから、無視して通りすぎるのが一番。けど、本当についていったらどうなるの?
キャッチセールス評論家の著者が、実際についていって、セールスの裏側に潜入。好評の単行本が待望の文庫化。
《単行本刊行後、とある企業から訴えられ、2年に及んだ裁判の顛末を特別追記!》

感想・レビュー・書評

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  • オーディブルで聴いた本

    面白い!!キャッチとの対話形式が多く、また著者のコミカルな語り口から、オーディブル向けの本やなと。楽しくてあっという間に聴いてしまった。

    そもそもはキャッチに話しかけられてもスルーする。足を止めない、無視する、がベストだとしても、もし止めてしまい話をしないといけないとなれば「仕事はフリーター!貯金はゼロ!」これで蜘蛛の子を散らせるというのは学び(笑)

  • 同著者の「なぜ、詐欺師の話に耳を傾けてしまうのか?」が面白く、こちらも読了。
    内容は前著と似ていて、著者の潜入取材が主となる。
    前著と被るエピソードもあったが、楽しく読めた。

  • キャッチセールス評論家という肩書通り、筆者は巷に溢れる怪しげな勧誘を断わらず、いやむしろ積極的に誘われて、自らの体を張っての潜入ルポです。章立てとしては20あるが、その中で明らかに筆者が涙をのんだ勧誘が2つありました。無料携帯端末(第4章)と芸能事務所(第20章)で、「人の不幸は蜜の味」でこちらの方が面白く読めました。もちろん、勧誘された時の対処方も書かれています。さらに文庫本では、「頭の回転がよくなるテープ」の会社(第7章)から本書の内容が名誉毀損にあたると出版差止めと損害賠償請求訴訟を起こされた顛末記もありお得(?)です。

  • 無駄に自分の情報を渡さない
    即決しない
    他人に相談する

    だいたい上記を守っていれば怪しいキャッチに引っかかることはないが、あえてそのタブーを冒して相手の懐に踏み込んで行くスタイルは面白かった

    だがそれぞれのエピソードの内容が薄く目新しいことは書いてなかった

  • 社会

  • キャッチセールスについてのルポルタージュ。なかなかおもしろかった。街には数々のキケンが待ち構えているのだ。いろんなキャッチのパターンが書かれているので読んでおくといざという時に役に立つかも。

  • キャッチセールスの勧誘に乗ってしまうとどうなるのかを体当たり取材した本。東京は怖い...と不安を抱えている人や強引なセールスに弱い人は事前に知っておくことで自己防衛の参考になる。学生時代暇つぶしにテレアポにのって事務所に話を聞きに行ったりインチキ系のネットワークビジネスの勧誘の話をファミレスで数時間聞いたりして社会勉強してきた自分にとって驚きはなかった。むしろ、それは単なる手法に関する知識に限らず、人間の弱さ、ズルさ、悲しさをまざまざと見せつけられる強烈な体験だったので、読んでいるうちにしばしそれを思い出した。 (因みに興味のあるそぶりで色々な手口を見せてもらいながら何一つ買ったことはないのでこの著者の方が深いところまで行ってる)

  • 20180523読了
    2005年発行。悪質なキャッチセールスにのったらどうなるのか身をもって試してみた記録。無料エステ、自己啓発セミナー、頭の回転が速くなるテープ、手相をみせてほしい、福祉系の募金活動
    などなど。ついていった先には、やっぱりね、というパターンでしつこい勧誘。不安を煽られて脅されて、気の弱い人は餌食になるんだろう。結局、声をかけられた時点で関わらないのが最善。●この本にでてくる絵の展示即売会、一時期よく開催されており、絵を見たくて行ったことがある。受付で、職業を書かされ収入のあるなしで色分けシールを服に貼られるシステムだと気づき、しつこい売りつけを警戒して当時は社会人だったにもかかわらずお金のない学生を偽って入場した。シールの色を見た販売員はまったく寄り付かず、大変快適に絵を鑑賞でき、よい思い出です。

  • ついていったらこうなった
    多田文明
    2018年5月13日読了。

    第1版は平成17年。少し前の話ではあるが今も変わらず街にはキャッチセールスが消える事はなく日々被害者は出てるとおもう。

    絵の即売会
    手相を勉強してます
    共同出版
    出会い系
    芸能事務所

    本当にこうした類のセールスには枚挙に暇がない。そして、大体こうした被害者になってしまうのは「気が弱い」「若い=社会経験が低い」「人が良い=友人にはそれでいいが…」が多いのではないか。
    大体が、ローンを組ませようとする。オリジナルの商品を買わせようとする。言葉巧みに契約をさせる。「その場で決めろ。」と言いよる。といった事例でしょうか。

    世の中には甘いお金の話はないし、人の弱み・優しさにつけ込もうとする人がいる事を忘れてはいけないですね。

    ・胡散臭いボランティア団体
    被災地支援とか恵まれない子供、動物のために署名してください。と言って署名欄の横に金額記入欄があり募金もするもの。
    そのお金は都知事に陳述する費用だとかいうけども、結局はそんな事はされず「チャリティーコンサートの動員」という名目で人を集め、妙なテンションでショーを開催。そこからまたお金を巻き上げるという事らしい。あくまで一事例だろうが。少なくとも街頭で募金したお金が正しく使われている可能性は少ない。

    ・手相の勉強
    要は、最初は誰にでも当てはまりそうな事を言ったり、褒めたりした後に問題がある。といって不安にさせそれを解決するにはコレを買うといい、アレをやると良い。といって契約させたり購入させたりする手口。
    しかも、大体は氏名と住所を書かされたりする。おそらくこの情報は名簿屋に転売されるんでしょうね。

    世の中ってこわい。

  • ついて行ったらそうなるらしいです。

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著者プロフィール

ルポライター、キャッチセールス評論家、悪質商法コラムニスト。1965年北海道旭川市生まれ、宮城県仙台第三高等学校、日本大学法学部卒業。雑誌にて『誘われてフラフラ』の連載を担当。2週間に一度は勧誘されるという経験を生かしてキャッチセールス評論家になる。これまでに街頭からのキャッチセールス、アポイントメントセールスなどへの潜入は100カ所以上。キャッチセールスのみならず、詐欺・悪質商法、ネットを通じた詐欺商法にも精通する。2022年「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)、「情報ライブ ミヤネ屋」(ytv系)などで旧統一教会に約10年間在籍していたことを公表し、大きな反響を呼んだ。著書に『ついていったら、こうなった』(彩図社)、『あなたはこうしてだまされる 詐欺・悪徳商法100の手口』(産経新聞出版)、『だまされた! 「だましのプロ」の心理戦術を見抜く本』(方丈社)、『マンガ ついていったらこうなった』『迷惑メール、返事をしたらこうなった。』『あやしい求人広告、応募したらこうなった。』『サギ師が使う 人の心を操る「ものの言い方」』『サギ師が使う 交渉に絶対負けない悪魔のロジック術』(イースト・プレス)などがある。

「2022年 『信じる者は、ダマされる。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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