- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883933587
感想・レビュー・書評
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"はじめに"に書かれているように、まさに「本書は、本好きの、本好きによる、本好きのための本棚作り」である。
私は専ら本は図書館で借り、なるべく買わない様にしている。それは単純に読みたい本、全てを買える程、お金に余裕がないからである。なので本棚の必要が無い人間である。
が、しかし、この本はHAPPY♪であった。勿論、お金に余裕さえあれば自分専用の書庫が欲しいし、天井までびっしり詰まった本棚に囲まれて生活したい。そんな私の妄想を広げてくれた本書である。
この本はDIY書としての本棚の作り方の手引きはもちろんの事、作成した本棚をどう配列するかまで書かれている。6畳の部屋にどう本棚を配置するか? 私ならこう置いて、ここに椅子を置いて....などと妄想の世界が広がる。憧れの世界である。とてもHAPPY♪
感心するのは、本棚を高さ約180cmの下部と約45cmの上部の「上下分割式」にしているところ。天井まで長い本棚をひと続きで作ってしまったら作る工程も、設置も、また引越して天井の高さが変わってしまったときもオオゴトである。長い本棚と短い本棚に分割することにより効率を高め、更に臨機応変に調整できる工夫がなされている。
いつか...きっといつか...個人で書庫が持てる様になったら、この本を買おう!! と、ほのかな夢をみさせてくれる一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私が知る限りでは唯一の理想の本棚を自作するための本。この世界では非常に有名なウェブサイトを書籍化したものだが、一部加筆されている。マニアックな本だとは思うが、本好きなら挑戦してみる価値あり。ちなみに私はこのウェブサイトにヒントを得て、4本の本棚を自作。既成品とは別格の使い易さに大変満足している。ある程度のお金はかかりますが‥。
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蔵書マニアにしろ文字中毒にしろ、増え続ける本はすべての本好きにとっての悩みの種であり、それを美しく収納できる本棚というのは、この世で最も尊いものの一つと言えます。
幼少時に持っていた重厚な一架から溢れだした時から、本棚については様々なものを試しました。
お手軽なホームセンターで得たスライド式、天井までのつっぱり式、元手ゼロ円の床置き、積み重ね式…
けれど、やっぱり溢れるし、中途半端な隙間には本を詰めたくなるし、余った奥行きには雑貨を飾りたくなるし、そのうち物置化するし…
市販のものは、どうにも大量の蔵書とは相性が悪い。
結局、行き着くところは、この本だったということ。
サイトで拝見して以来、いつかは書籍化したものを手元に…と思ってきましたが、ようやく、ひとまず図書館で借りてみました。
書き下ろし撮り下ろしの部分がありがたく、本棚作りの参考本として、最高でした。
本をおさめる本棚のための本を、本棚におさめる…
その日を迎えるためにも、早く本棚を作らねば。 -
もともとDIY好きなので著者のサイトでほぼ内容は知っていた。
この本はサイトに掲載された内容と、実際に作って見せる写真で構成されている。
まずは、本というよりもサイト掲載時より
DIYのバイブルとしてよく読んでいたため
写真つきは非常に便利だった。
ただ、ペンキの色はともかく、ステイン着色はあまりいただけない。
ワトコオイルのような着色でパテ部分を隠す方法も考えればいいのに。そうなるとすればダボで隠すのか、もしくは板自体を
シナランバーではなく、シナベニアにすればいいのか。。。
なんて、いろいろ考えさせてくれる本でした。 -
図書館で借りて読んだ
シナベニアから切り出した自作本棚の作り方の本。
将来自分で本棚を作ろうと思ったらこの本を購入しようと思った。 -
■これはれっきとしたシェアウェア。蔵書保管の一つのソリューション
本があまりに多いが故に+既製品では満足できないが故に本棚自作を始めた人のノウハウ。誤解してはいけないのは、著者が自作するのは、既製品がスペック不足(あるいは過剰)だから。規格化されてないから。従って本書では「DIYを楽しもう」とか「自作だと安上がり」という視点は全くない。そこのところは注意して下さい。あくまで、「山のようにある本を将来にわたってしっかり保管・管理するためにはどうしたらいいか」ということについて「自作という労を厭わず」取り組むという本です。
とは言うものの自作で家具っぽいものを作ろうという時にはまず読んでみて欲しい。役に立つアイデアが見つかると思う。何と言っても先達の体験からでてきた知恵だ。大いに拝借しよう(もしできれば何か付け加えよう)。 -
何十年も本棚を自作してきた元祖オタク世代の著者が、自身のブログをベースにまとめ上げた「自作本棚の作り方」の本。
本好きは多いのに世の中いくら探しても理想の本棚はほとんど見当たらない。それならいっそ自作してしまえ……。初めて聞くと少々突飛な考えにも聞こえるが、本書を読めば決して難しくないことが分かる。
本書で解説されている「清く正しい本棚」は非常に魅力的ではあるのだが、個人的には別の希望(やはり可動棚が欲しい、裏板は無い方が望ましいetc)を持っているために残念ながら今のところは採用できない。でも、もし将来的に蔵書が固定化されてきたら(今は常に入れ替わりがある)、もう一度この本を紐解いて本棚の自作を考えてみたい。 -
本棚の作り方
①まずは、蔵書のサイズを測って、自分に必要な本棚をイメージしよう。
②材料を買いに行こう。
③組み立てよう。
④あとは塗装するだけだよ!
を、懇切丁寧にわかりやすく解説している。 -
あちこち分散して保管している大量のCDを一か所にまとめて収納しようと思い立ち、既製品のCDラックをリサーチしたがちょうどいいのがない。ちょうどいいというのは、横幅、高さ、見た目の質感、そして値段。今どきな見た目で安いものなんて皆無。
ネットでDIYのレポを読む、手間ひまはかかるけど、組立ては割と単純だし、何より好きな材の好きな厚みで好きなサイズを安く作れそうだし、最近ちょうどインパクトドライバーを買ったので道具もあるしいっちょDIYするか。と、いろいろリサーチする中で本書が紹介されていたので手に取った次第。
CD棚の作り方も載ってます。 -
自作は無理だけど憧れる。
ここまで詳しく細かく書いてくれていると
本当にやりたい人には役立つはず。
こういう本があるということを
備忘録として残しておこう。 -
本棚をどうやって作るか。最初、DIYの本を色々と探していた時に見つけた一冊。ホームセンターで木材をカットしてもらい、自身で組み上げていく。書庫にふさわしい本棚で、かつあまり負担をかけずに作るのは大変素晴らしい。
本好きには是非自分の夢の本棚をイメージしながら読んで欲しい。 -
会社の同僚が貸してくれた本。本棚は収納できれば何でもよいと思っていたが、奥行きと棚板については不満があったことを気づかせてくれた。
・奥行きの深い本棚は・・・本を収納して余った手前側のスペースについついウッカリ別の本を並べてしまう「魔の二段収納」を誘発しがちだ。(p18)
・太鼓作りでは到底それらの重さに耐えられず長い期間には必ずや醜く棚板が垂れ曲がってしまうだろう・・・市販品の本棚は正確には「本」棚ではない。あれは女の子が縫いぐるみなどを並べる「多目的棚」なのだ!(p19~20)
作業がカラー写真でわかりやすく自分でも作れそう。とはいえ自作する理由が10年20年後に同一仕様の本棚を買い足せないからというのはちょっと動機になりにくい。たぶん買う。 -
稀有な本。
本棚をつくるということだけをテーマに、これだけ真面目に書かれた本はほかに無いのではと思う。
本棚に限らず、日曜大工をするときの感覚・心構えみたいなものにも触れられる。 -
木工の基本知識をちょっと入れたいなあと思って本を物色していて、「清く正しい・・・」という異色げなタイトルが気に入ったので読んでみた。
したら、人気ブログを書籍化した、いわゆるブログ本なのだった。ちきしょう!
そうしたブログは、それなりにユニークな内容があるゆえに人気なんだろうけど、どうも無駄な装飾語やおちゃらけた雰囲気が勝っていて、かなりキライなジャンルなのである。
それに本棚の製作を通して木工の基本を学ぼうという話ではなくて、もっぱら本棚そのものの製作プロセスに絞られた、まさにユニークな内容だった点にも軽くガッカリだった。
それでも、勉強にはなる。
・正確な「垂直」と寸法を出すために、木材の切断だけはプロの建具屋さんに発注せねばならない。
・組み立てはボンドと木ネジで十分。
・塗料は薄めにして何度も塗る(サンディングも段階的にマメにやる)。
・木工パテや「釘〆」などあまり使ったことのない道具について。
などなど。
木工の教科書、もう一冊くらい物色してみますかね・・・。 -
冬休みに取り組んだパソコンラックは本棚を応用しただけ。ようやく正本が届いたので次回作に備え復習。
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本の本
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自宅の部屋、書斎にしたい、自分だけの本棚を作りたいという思いで出会ったこの本。もちろん2つも作り上げた。嬉しい。これを気にDIYという週末の趣味が始まる。。電動道具も一式揃えた。。次はテーブルか、ベッドか、食器棚か。。。この本を超えて、夢が膨らんでゆく。。。。
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本棚作りの哲学書。本棚とはこうあるべき、だからこう作るという主張を謳った本。実際自分の本棚作りの参考にしてもらった。全く同じやり方ではないが、自作の本棚作りの指南書として非常にわかりやすいし丁寧に説明している。
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これはいいです。本棚ってあとから高さを変えられる方が絶対いいと思って、今現在の本棚を安価な家具ですませてしまいましたが、棚板は曲がるし、棚の高さは全く変えたことないし、で、このやり方採用したいと思います。建具屋に材料切ってもらうだけっていう発想も自分だけではまったく思いつきませんでした。
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本棚の自作に関する蘊蓄、設計、材料、組立、塗装、設置、実践、資料と必要な情報が事細かに記載されている。
さっそく、清く正しく本棚を作ってみようと思う。 -
家具作り、家作りの参考のために購入。いつか本棚を作りたい。いや、本好きならば作らねばならなくなるだろう。
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ビックリした!ソフトではなくハード面の「本棚」の作り方でした(汗)。
もちろん、分類も0類ではなく5類(^^;; -
2013 8/24前半部読了、全体をパワー・ブラウジング。図書館で読んだ。
理想の本棚が無いなら作ればいいじゃない、ということで既製家具の本棚としての問題点を指摘した上で自作をすすめ、その方法を詳細に紹介する本。
編集者がいうとおり、丁寧な中身だし、これは爆発的には売れなくてもずっと売れ続ける本ではないか・・・と思ったらけっこう売れている・・・? -
作者の理想に近い本棚を、作者にとって無理なくできる作り方について書かれている。工作スキルが作者と同程度であれば、読んだまま作れば書いてあるとおりにできると思うが、事前に木工のノウハウについて他の書籍を読む等して得ておき、クランプを用いて材料を固定する等の工作精度をあげる工夫を取り入れたほうが失敗は少なくなると思う。しかし、多くの写真を用いたわかりやすい説明や、木工の細かなコツが多く書かれている点は評価したい。
「我々」という主語が使われており、この本を読む人は同志だ、ということが強調されているので、これに対して、「おもしろい」と思えばすらすらと読むことができると思うが、この「我々」という主語に違和感を感じるようであれば、読み進めるごとに不快感が高まってしまうと思うので、もしかするとそういった方は読まないほうが良いのかもしれない。
作り方については、「建具店の利用」という点が大きな特徴である。木材の切断のみを建具店にやってもらうことで、本棚の品質を担保しつつ低価格で仕上げられることを提案しているが、
建具店へのアクセスが必要となると、敷居が高くなってしまうと思うので、素直にこの提案を受け入れるのは難しいのではないかと思う。
また、ペンキ仕上げが前提となっている点も注意が必要だと思う。透明ニスやステインを用いた作例も挙げられてはいるが、そういった塗料と木工パテの相性は非常に悪く、パテ跡が目立つため仕上がりが悪くなるので、たとえば木口テープといった道具を利用する等が必要になる。そして、パテの使用が前提であるため、穴あけも乱暴になっているが、透明ニス等を用いる場合は、不要な木材をあて木し、綺麗な穴あけをしたいところである。
個人的には、材料費との兼ね合いもあるのだが、シナランバーコアよりもシナベニヤを用いたい。9プライ合板であれば、棚板は18mmにできるのではないか、とも思っている。
(2013-06-22) -
ここまでの本棚が作れたら幸せだろう
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自分の持っている本に合わせて本棚を作ってしまえば一番無駄のないものが出来るよ。をコンセプトに本当に自作してしまった人が書く自作本棚の本。
ホームセンターよりも近くの大工さんに頼んだ方が良いとか、出来るだけきっちりと測らないと歪みが出てしまうとか、本ならではの悩みを解決してくれるので参考に・・・なると思う。 -
本書はその名のとおり清く正しい本棚を作るための本である。著者は「家具屋に並んで売られている本棚には商品としてロクなのが無い」という。正に然りである。結局、著者は自作する事にしたという。本書は著者のノウハウが詰まった珠玉の一冊であり、図版が充実しているのが嬉しい。
・・・が読んでいて材料編で挫折しました。 -
そろそろ家を建てたいなぁと思い始めたきっかけは、子供ができたため。もちろん、それが最大の理由なのだけれど、こっそり狙っています。それが蔵書の整理。
学生時代からあこがれていた4面本棚に囲まれた生活。もちろん、天井いっぱいまでの本棚。
けれどなかなかいいものが売っていない。どうしても既製品はしっくりこない。
そして大工さんに作り付けしてもらうには高すぎる。
そこで考えたのが自作本棚。ただ本棚を作るに必要なことのみ、丁寧に書いてあって、DIYも日曜大工も自信がない、そして中学校の技術の時間以来そんなことには遠ざかっている僕にもわかりやすい。
いまイメージを膨らませています。 -
同内容のサイトもある。けど本で読みたかったので購入。
いざ作るとなると細かい手順が気になるが、それが書かれているのは好印象。
結局は強度が気になり自作はせずに無印の奥行き14cmの本棚を買った。