動物奇譚集

  • 東宣出版
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本棚登録 : 171
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784885881053

作品紹介・あらすじ

ディーノ・ブッツァーティ没後50年、追悼出版第一弾
幻想文学の巨匠が残した魅惑の動物譚

ソ連の畜産学研究所で行われた戦慄の実験を語る「アスカニア・ノヴァの実験」、一匹のネズミに手玉に取られる企業をコミカルに描く「恐るべきルチエッタ」、釣り上げられた奇妙な魚をめぐる怪談「海の魔女」、飼い主とペットの立場が入れ替わったあべこべの世界を舞台に、動物であることの体感をユーモラスに語る「警官の夢」、自然界の逆襲をアイロニカルに表現した「蠅」など、デビュー当時から最晩年に至るまでに書かれた〈動物〉が登場する物語を集め、ブッツァーティの作品世界の重要な側面に光をあてたアンソロジー。未発表作品2篇を含む、全36篇が初邦訳!

感想・レビュー・書評

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  • 作者の動物に対する愛が感じられる短編集でした。
    動物の視点から描く人間の在り方は、彼の動物達への底知れない愛と高い感受性が故にとてもリアルで、動物達の声を代弁しているように感じられました。ペットを飼っている方は読む価値ありだと思います!

  • 動物奇譚集 ディーノ・ブッツァーティ(著/文) - 東宣出版 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784885881053

  • 動物が主人公のアンソロジーです。やはりブッツァーティ作品は素晴らしい。「豚」は食料難の時代における豚がテーマの話ですが奇妙さと豚の威厳がユーモラスで面白い。

  • 動物が関係する話を集めた短編集。

    動物に対する人間の残酷さがよくわかる、『いつもの場所で』、『空っぽの牛』。

    人間の愚かさや恐ろしさがあらわれている、『敗北』、『エンジン付きの野獣』、『衛士の場合』。

    このあたりが特に好きだった。

  • 短編集36編
    初期から晩年まで動物を主人公にした物や動物と関わる物語。
    飼い主とペットの入れ替わった「警官の夢」、結局何の魚か分からない「海の魔女」が良かった。

  • ブッツァーティーの動物を題材にしたアンソロジー
    各物語の発想がすごい。犬やカエルが多いかな

  • 動物ものが好きで色々読んできたが、このタイプは初めて。シュールというかなんというかハマった。ブッツァーティ全作品読破したい。

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著者プロフィール

1906年、北イタリアの小都市ベッルーノに生まれる。ミラノ大学卒業後、大手新聞社「コッリエーレ・デッラ・セーラ」に勤め、記者・編集者として活躍するかたわら小説や戯曲を書き、生の不条理な状況や現実世界の背後に潜む神秘や謎を幻想的・寓意的な手法で表現した。現代イタリア文学を代表する作家の一人であると同時に、画才にも恵まれ、絵画作品も数多く残している。長篇『タタール人の砂漠』、『ある愛』、短篇集『七人の使者』、『六十物語』などの小説作品のほか、絵とテクストから成る作品として、『シチリアを征服したクマ王国の物語』、『絵物語』、『劇画詩』、『モレル谷の奇蹟』がある。1972年、ミラノで亡くなる。

「2022年 『ババウ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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