- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784885881053
作品紹介・あらすじ
ディーノ・ブッツァーティ没後50年、追悼出版第一弾
幻想文学の巨匠が残した魅惑の動物譚
ソ連の畜産学研究所で行われた戦慄の実験を語る「アスカニア・ノヴァの実験」、一匹のネズミに手玉に取られる企業をコミカルに描く「恐るべきルチエッタ」、釣り上げられた奇妙な魚をめぐる怪談「海の魔女」、飼い主とペットの立場が入れ替わったあべこべの世界を舞台に、動物であることの体感をユーモラスに語る「警官の夢」、自然界の逆襲をアイロニカルに表現した「蠅」など、デビュー当時から最晩年に至るまでに書かれた〈動物〉が登場する物語を集め、ブッツァーティの作品世界の重要な側面に光をあてたアンソロジー。未発表作品2篇を含む、全36篇が初邦訳!
感想・レビュー・書評
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作者の動物に対する愛が感じられる短編集でした。
動物の視点から描く人間の在り方は、彼の動物達への底知れない愛と高い感受性が故にとてもリアルで、動物達の声を代弁しているように感じられました。ペットを飼っている方は読む価値ありだと思います!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
動物が主人公のアンソロジーです。やはりブッツァーティ作品は素晴らしい。「豚」は食料難の時代における豚がテーマの話ですが奇妙さと豚の威厳がユーモラスで面白い。
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動物が関係する話を集めた短編集。
動物に対する人間の残酷さがよくわかる、『いつもの場所で』、『空っぽの牛』。
人間の愚かさや恐ろしさがあらわれている、『敗北』、『エンジン付きの野獣』、『衛士の場合』。
このあたりが特に好きだった。 -
短編集36編
初期から晩年まで動物を主人公にした物や動物と関わる物語。
飼い主とペットの入れ替わった「警官の夢」、結局何の魚か分からない「海の魔女」が良かった。 -
ブッツァーティーの動物を題材にしたアンソロジー
各物語の発想がすごい。犬やカエルが多いかな -
動物ものが好きで色々読んできたが、このタイプは初めて。シュールというかなんというかハマった。ブッツァーティ全作品読破したい。