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- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784886025005
作品紹介・あらすじ
はたして本当に効いているのか。心理療法への苦情は何に原因するのか。カウンセラーの必要性が大きい今日、その歴史と新しい方向性を探る。
感想・レビュー・書評
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2011/1/5
3人の精神科医、心理カウンセラーのまとめた本。
十数年前の本ですが、
心理療法を「しないよりはマシ」と言い切ってしまう辺り、
かなり身も蓋もないような辛辣な内容でした。
むしろ、心理療法を行うことによって悪化する可能性も数字としてあることから、
患者に何かしら影響を与えることはまず間違いないようです。
興味深かったのは、心理療法による効果(良くも悪くも)において、
その影響度合いが「患者:治療者:治療法=6:3:1」となっていたことでした。
心理療法の効果測定は保険がおりるアメリカにおいて、
かつて最も盛んに行われていたようですが、
結局は対照試験が不可能ということで、
当時の時点で研究はあまり進んでいなかったようです。
患者や治療者や治療法、信仰さえも
本音でザクザクと斬っているので、読んでいてなかなか痛快な書でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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