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- Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
- / ISBN・EAN: 9784886298768
感想・レビュー・書評
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「最新作」にワクワクしながら観る。広告では観終わった人たち皆が「よかった」。だけど鑑賞後に感じる”違和感”・・・その違和感を、演出を細かく分解しながらひも解いてくれる。
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9月24日読了。宮崎駿の作品および彼の経歴から見えてくる、彼の思想およびアニメーションの限界について分析している本。宮崎駿については漠然と「ロリコンエロじじい」というイメージを抱いてはいたものの、その抱える理想主義が家族への嫌悪に結びついている、という指摘は鋭いと感じた。「カリオストロの城」に見られた、アクション映画の監督としての天才的な演出テクニックがその後の映画において大いに足かせになっており、観客に違和感を抱かせる要因となっているという分析も大いにうなづけるものがある。なるほどと。ただこの本の目的は宮崎駿への個人攻撃ではなく、宮崎駿自身が一番わかっているはずの彼の物語の欠陥を彼自身の限界により突破できない悲劇について明らかにすることにあるようだ。この本には書かれていないハウルやゲド戦記にしても失敗作だったわけだし。ジブリ映画はこの先どこへ向かうのだろうか。