トルコの歴史(上) (上) (刀水歴史全書 101)

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  • 刀水書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887084797

作品紹介・あらすじ

匈奴,突厥などモンゴル高原から中央ユーラシアにかけて展開した騎馬遊牧民の一部トルコ系民族が,西アジアへと移動。民族性を保持しつつ移住先の文化を取り入れ影響も与え,洋の東西に展開した壮大な歴史。東西文化が渾然一体と融合した文化複合世界の結実を,トルコから学ぶ

感想・レビュー・書評

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  • 背ラベル:227.4-ナ-1

  • 本書の狙い→トルコ系諸王朝の遊牧国家的性格を論じ、移住した先々の諸地域との間の「異文化」接触の諸相を明らかに、とのこと。上下巻のうち興味のあるトピックを拾い読み。ルーム・セルジュク朝。イルハン国のオスマン帝国への影響。ティムール帝国との文化交流、特にアリー・クシュチ。バヤズィト2世とその時代。現金ワクフ容認というエビュスウードの柔軟な法解釈に反対したビルギヴィー。カドゥザーデ派。パトロナの反乱一七三〇年(ミュニル・アクテペ)。ミドハト憲法、など。註をみると、日本の研究、文献が幅広く網羅されていることがわかる。陳舜臣「イスタンブール」での、トプカプ宮殿をみて、遊牧民のテントを思い出した、という感慨まで引かれてるとは。末尾の、オスマン研究に入るきっかけとなった話は、たしかに人に恵まれ、引き寄せ、という側面もあったのだなあ、と。

  • 東2法経図・6F開架:227.4A/N23t/1/K

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著者プロフィール

財団法人東洋文庫研究員。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了、イスタンブル大学大学院文学研究科博士課程修了。専攻はオスマン帝国史。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授、明治大学文学部教授を経て現職。『前近代トルコの地方名士―カラオスマンオウル家の研究』(刀水書房、2009)、『成熟のイスラーム社会(世界の歴史15)』(共著、中央公論社、1998[文庫版2008])、『中東現代史I トルコ・イラン・アフガニスタン』(共著、山川出版社、1982)など。

「2012年 『トルコを知るための53章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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