イブラヒム、日本への旅: ロシア・オスマン帝国・日本 (世界史の鏡 地域 10)
- 刀水書房 (2008年11月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887085053
感想・レビュー・書評
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ロシア・タタール人のムスリム、イブラヒムの世界を巡る旅と彼の人生、そして途中で暫く滞在した日本(彼は、青年トルコ革命やロシア革命を現地で目撃、経験し理想と現実の大きな違いに苦しむように再び日本に来て最期を迎える)、激動の時代を生きた一人の人間のパーソナル・ヒストリーから世界史を捉えようとする意欲的な作品。内容は読みやすく、イスラーム等に知識がない人も、そして世界史がそれほど得意ではない人も理解出来る学部生向けの入門書、あるいは一般書だが、イブラヒムが長期滞在した日本の当時の動きが様々なプリズムで重ねられ、捉える事が出来、非常に刺激的なものだった。霞ヶ関への勤務日3日間を使って通勤電車で読了。
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