中国明末のメディア革命: 庶民が本を読む (世界史の鏡 情報 4)

著者 :
  • 刀水書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887085060

作品紹介・あらすじ

ひとことで言えば「多・大・速」。書物の多様性、大規模企画の出現、出版速度=スピードアップ!明代末の嘉靖元年=1522年以降の中国でメディア革命が実現。絵入りの『三国志演義』『水滸伝』『西遊記』…を庶民が読み始めた。

感想・レビュー・書評

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  • (後で書きます。短いが興味深い内容が盛り沢山。参考文献リストあり)

  • 09/6/24
     
     48p
    「『史記』と『漢書』」(2008.11) では,蔡倫が紙を発明したとなっていたが,本書では冨谷至『木簡・竹簡の語る中国古代』により,蔡倫は紙を包装材料から,書写材料に改良したひとと認識があらためられている。
    (50p)
    「書物の形態(の変遷・発展)と印刷術の発明」 その関連性に言及している。 従来,個々に説明されることはあっても,この関連性・連動性について述べたものは少ないとおもう。
    巻子本=⇒蝴蝶装=⇒包背装=⇒線装。  印刷術の発明・その量的拡大・(本書ではふれられていないが,麻紙・楮紙から)竹紙へ
    126p 評点の用語解説


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著者プロフィール

東京大学東洋文化研究所教授(中国文学)。『冒襄と『影梅庵憶語』の研究』 (汲古書院、二〇一〇年)、『明末江南の出版文化』(研文出版、二〇〇四年)、『馮夢龍『 山歌』の研究 中国明代の通俗歌謡』(勁草書房、二〇〇三年)

「2015年 『日本人は日本をどうみてきたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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