ロビン・フッドの森: 中世イギリス森林史への誘い (世界史の鏡 環境 7)
- 刀水書房 (2022年5月11日発売)
本棚登録 : 27人
感想 : 2件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887085152
作品紹介・あらすじ
本書の目的は,イギリス中世の森と人間のかかわりを歴史的にさぐることである。その歴史をふりかえりながら,森と人間のかかわりをアウトロー物語と忠実の両面から考えてみることにある。
さて,中世イギリスの森のアウロトーといえば,シャーウッドの森に愉快な仲間と暮らすロビン・フッドを思い浮かべる読者は多いのではないだろうか。「金持ちから金銭を奪い取り,貧しい者に与える」というロビン・フッドのイメージは後世につくりあげられたもので,本来のものではない。
そう,この物語をひもときながら,変幻自在のロビン・フッドの多様な姿をさぐってみたい。
それにしても,森と人間のかかわりは多様であり,時代の経過とともにさまざまな変貌を遂げてきた。本書では,そのごく一部にすぎないが,いくつかのルートをたどって歴史の中の森を散策することにしよう。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
第一章 ロビン・フッド物語
13世紀紀元節
百年戦争
商人としての活動
騎士道精神から商人気質へ
ジビエで饗宴
変幻自在のヒーロー
第二章 ガメリン物語
遺産相続
ギャングと御社
ガメリン物語と暴力
第三章 森と兎
アカジカの優位
シカは王のもの
ウィンザーの森
第四章 ニューフォレストの怪
天罰説
陰謀説
事故説
フランス関与説
第五章 「森の町」ウッドストック
パークの鹿・樹木
ウッドストック法
第六章 マグナ・カルタと御料林憲章
王族の結婚式とクリスマスの晩餐
第七章 グロウヴリィの森
1603年の小暑
オーク・アップル・デイ
祭りの復活と現在
全2件中 1 - 2件を表示