子どもの道くさ (居住福祉ブックレット)

著者 :
  • 東信堂
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本棚登録 : 64
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887136830

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の頃、帰り道にこんなことしていたなと思い出させてくれる本だった。当時は道くさとも思っていなかったが、書かれている内容を読むことで道くさにも種類があり、その種類の多さに面白さを感じた。

    大人になった今でも予定に無い寄り道をするのは、子どもの頃の道くさが起源なのかもしれない。
    自分の子どもにもぜひ道くさして日々を過ごして欲しい、その為に大人が何ができるか、そう考えさせてくれる良い機会を与えてくれた本だった。

  • 新進気鋭の心理学者?による「子どもの道草」についての環境心理学的、発達心理学的な考察の本。最近は物騒なので、子ども達はウカウカ寄り道もしていられない情勢だが、子ども達の成長にとって「道草」という行為とそれを可能にするための環境がどれだけ大切であるか、ということが書かれている。もちろん「安全」は大事だが、そのために子ども達の成長が犠牲にされているとしたら本末転倒。道草できるような環境を作っていくのは大人たちの使命なのだろうな、と考えさせられた。
    子どもの成長環境、或いはフィールドワークに関心がある人は読んでおくべき。これまでとは少し違った視点で子ども達の世界を捉えることが出来るかも。ブックレットなので薄くて簡単に読めるし。

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著者プロフィール

立命館大学衣笠総合研究機構研究員・僧侶。1967年福岡県生まれ。長年、子どもの道草研究に取り組む。無用の用を可視化する作業を通して現代社会文明批評を行い続けている。著書に『子どもの道くさ』(東信堂)、『高学歴ワーキングプア』(光文社新書)他。

「2009年 『子どもが道草できるまちづくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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